szkがVJやITや、趣味のゲームや自作PCのはなしをするところ。最近バイクをはじめた

大阪万博駆け込み日帰りRTA

こんにちは、szkです。大阪万博に行ってきました。

万博とぼく

大阪万博についてはうっすらと「行きたいな」とは思ていたのですが、なかなかタイミングがあわず・・・
夏ごろに友人と飲んだ際後述の言葉を受けたことで「絶対行く」という革新へと変わったのだった。

彼には子供がいるので、子供はそういう世代にはしたくないという思いがあったらしい。
自分自身もこの「万博を知らない世代」に当てはまり、このままあの作品の1面を知らずに死ぬのも惜しい。
なにより、「万博」ってなんだよ!という思いは常にあり、このタイミングで大阪万博は今年絶対に成し遂げたいノルマへと変貌したのだった。

ただ、そのあとメンタル崩したり、コロナに疾患したり、仕事がクッソ忙しくなったりとうだうだしてついに9月。
閉会まであと1か月を切る状況となってしまった。

今回はそんな、「駆け込みで万博行くと大変だった(けど楽しかった)」というお話です。

行くためのハードルがクッソ高い

さて、もしかしたらこの記事を見て、「おっしゃワイも万博行こう!」となる人がいるかもしれない。
が、それがすごく大変ということを前半であらかじめ伝えておきたい。

閉会まで1か月を切った大阪万博。今やその駆け込み需要がすごく、なかなかチケットが取れないのが現実だ。
まず、大阪万博に「行くため」に最低限何が必要なのか記載しておこう。

1.入場チケット

入場チケットは「万博会場に入るためのチケット」だ。
これがないと何も始まらない。
尚、購入時は「日付を指定してから購入」するシステム。
これを突破するために「万博指定日予約戦」(後述)の参加が必要だが、日付は後から変更可能だ。
そして”日付変更を伴う予約日変更は2回までOK”なので、「適当な日付を選んで購入してから後から変更」した方が良い。

2.来場する手段の確保

来場手段は以下の通りだ。

A.徒歩(東ゲート:予約不要)
B.自転車(東ゲート:要予約)
C.シャトルバス/主要駅発(西ゲート:要予約)
D.シャトルバス/自家用車P&R(西ゲート:要予約)
E.地下鉄(東ゲート:予約不要)

また、障碍者手帳を持っているなら、車で直接乗り付ける手段も取れる。
ちなみに自家用車は二輪4輪含め手段として存在しない。
Dの「近郊の駐車場に止めてシャトルバス」というプランになるぞ。

ここで気になるのが「要予約」と「予約不要」の記載。

そう、一部方法では、入場チケットとは別に来場手段に対しても予約が必要だ。
ちなみに金曜日~日曜日に来るつもりの場合、Dの自家用車駐車場は1週間前以上でも空きがない。
サイトに張り付いて予約を取る方法もあるが、UIがイケてないので現実的ではない。
今から来る人は予約不要の「徒歩」「地下鉄」、あるいは前日でも余裕で予約が取れる「自転車」が現実的なラインになるだろう。

szkのムーヴ

今回szkは3日前に「金曜日万博行くか~」となり、いざやってみて上述の仕様を把握した。
「無理じゃね?」と思いつつ、なんとかねじ込んだ方法を記載しておこう。

万博指定日予約戦

まずチケットは「先の日付を選んで適当に購入しておいて後から変更する」形でいく。
万博IDを作成し、とっとと適当な日付で購入だけしてしまおう。
直近日付を指定して購入なんてしようものなら、サイトに張り付いてブルートフォースアタックばりの連打で奪っていかないと取ることができないからだ。
そこから決済処理とかしてたら絶対購入できないっぴ!

変更する際は毎チケットのページから「変更」でいける。
9月17日の段階で9月も10月もこんな感じ↓だ。

この赤くなっている状態は「選択することすらできない」状態だ。
ただ誰かがキャンセルした場合一時的にこの枠が黄色(選択可能)状態になる。
そこを狙って変更処理をかけていく。というものになる。

手順としては「日付を選択」→「来場時間を選択」→「決定」の3ステップだ。
更新は大体30秒に1回で、上の画像の選択月の変更ボタンを押せばページ更新無しで状態更新される。

ここでのポイントは「一度選択した状態は保持される」ということだ。

つまり、「目当ての時間を選択→決定→取れませんでした」となった場合、表示上「選択できない状態」になるが、状態としては「選択できない時間を選択している」状態が保持される。
この状態を作れたらあとは攻撃判定を受けない範囲でひたすら「決定」を推し続ける作業となる。
ライバルは大体1万人から3万人程度。szkは3時間かかりました。(吐血

来場枠は「東」と「西」でそれぞれ9時、10時、11時、12時、17時。
やった感じ、12時より前のチケットはかなり激戦。そして西のチケットは体感東より空きづらい印象だ。
さらに、西の場合、「この戦いの後来場手段争奪戦」(シャトルバス予約)に参加しないといけないのも大変だ※。

安牌としては「東12時のチケット」を狙うのがいいのかなと思った。
一度取れたらそこからさらに前の時間のチケット取得に挑戦するのもいいだろう。
szkは東12時のチケットをゲットしたぞ。

来場方法を考える

さて、今回szkは仕事の合間を縫って行くので深夜移動で自家用車による大阪突入が前提だ。
本来自家用車は専用駐車場にとめないといけないが、その予約は10月までいっぱいでもう無理状態だ。
そんな状態でも入れる保険があったことを記載しておこう。

手段①:大阪メトロ付近の駐車場に止めてパークアンドライド

地下鉄は事前予約が不要だ。ならば車は地下鉄沿いに停めて地下鉄で向かえば良い。
会場となる夢洲付近だと「コスモスクエア」「大阪港」「朝潮橋」「弁天町」「九条」あたりになるが、下道がまぁまぁ不慣れな人だと走りづらい印象。
また、地下鉄の場合、閉場時の地下鉄ラッシュに巻き込まれるため注意。

大阪メトロ路線図:https://subway.osakametro.co.jp/guide/routemap.php

手段②:北港観光バスの路線バス沿いに停めてパークアンドライド

地下鉄の路線バス版だ。
メトロと比べるといくらかライバルは少なさそうな印象を受けた。
詳細は調べてないので各自調べてみてください。

北港観光バスダイヤ:http://hokkohbus.co.jp/news/%E5%A4%A2%E6%B4%B2%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%B7%AF%E7%B7%9A%E3%83%90%E3%82%B9%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85

手段③:近くの適当な駐車場からレンタサイクルorLuup

大阪港周辺には結構駐車場が多い。
夢洲には流石にないものの、北の舞洲、南のポートタウンまでいけば駐車場は散見している。
尚、ポートタウン側のほうが若干値段設定が高めだ。
これらの駐車場を利用してLuupやシェアサイクルといった手段で乗り付ける方法だ。
https://www.transport.expo2025.or.jp/route/bicycle/

この場合万博側の駐輪場予約も不要で、各事業者側の返却でことが済む。
すでにアカウントを持っている人にはおすすめかもしれない。
おそらく大丈夫だとは思うが、ラストワンマイルの交通手段を得られなかった場合がリスクになる(その場合は後述④の方法になる)

手段④:近くの適当な駐車場から徒歩

上記の近隣駐車場から徒歩も決して無理な方法ではない。
10㎞以内で止められる場所も多いので、徒歩旅行祭に出るような人なら「簡単」の部類に入るだろう。
帰り万博でへとへとになった状態で帰れるかがキモだ。

szkのムーヴ

さて、szkはどうしたかというと、結果的に③と④のハイブリッドだ。
本心をいうと予約を取って自動運転バスに乗りたかったのだが、本当に駐車場予約は無理ゲーだったので諦めたぞ。

③と④のハイブリッドってなんだよ!って話だが

折り畳み自転車・・・ですかねぇ・・・

持っててよかったブロンプトン。
やっぱり4輪+折り畳みチャリの組み合わせが最強や!

尚、上にも記載があるが「自家用車(自転車)」での来場は前日までに予約が必要だ。

・・・

なのだが、万博にチャリで来る勢がほぼいないっぽく、当日行ったときに「当日ですか?予約済みですか?」と聞かれる程度には予約が簡単だった。
予約料金も車の7500円(往復シャトルバス月)とくらべると500円と安く「使うかわからんけど予約しておこう」が許されるラインかなとも思う。

これで地下鉄ラッシュに巻き込まれることも無く、来場手段バトルに参加なしで会場にいける手段を手に入れたぞ!

パビリオンチケットバトル

ちなみによくTwitterで書かれている「パビリオンの予約とれねぇ」というのは上述した「来場バトルの後」の話だ。

このパビリオン予約も基本的には「来場指定日バトル」と同じシステムになっている。
適当な時間選んで連打、だ。

ただこっちは当日来場中空き時間ずっとやっていたが、ついぞや1度も勝つことができなかった。
「パビリオン予約無しでも楽しめる方法」を事前に決めておくのが大事だな!

というわけで、下からがレポです。

来たぞ、万博の地に

ということで出発は大体午前1時ごろ。
朝9時から仕事をして終わったのが23時。
そこから1時間ほど仮眠を取っての出発だ。
写真は鈴鹿PA。

休憩は藤枝PA→鈴鹿PA→桂川PAの3回。
どれもトイレと飲み物購入の小休憩だ。
リッター18km/L出して無給油で大阪まで行けるシビック、やっぱり最高やなって。

そのあと駐車場についたのが7時前頃。
すっかり明るかったが合羽をリアウィンドウにはっつけ、ハッチバックのカバーをかけて頭を後ろ向きにして気持ち暗くして仮眠。
大体3時間ちょっとの仮眠が取れた。

片面にクーラーボックスと自転車置いて尚、マット引いて足が延ばせるシビック。
やっぱり最高やなって・・・(FITではできなかった)

当初はこのタイミングで10時入場チケットを粘ろうとしてたのだけど体力的に無理と判断。
体力回復に努めたぞ。

その後、10時30分ごろに起床し、自転車に乗り換えて会場に向かう。
大体20分程度のサイクリングだ。写真の橋は回転橋らしい。動いてるところも見てみたいものだな。

11時過ぎに会場着。当日はすでに東→西ゲートへの徒歩が解禁されていたためその波に乗って西ゲートへ移動するぞ。

会場脇の道路では関係者エリアが見える。
KDDIは2台、楽天は1台。Softbankは1台中継車をゲート付近に用意していた。
NTTは据え置きの基地局を増設しているものと思われる。

西ゲート到着からは早く、12:08には会場の中に入れたぞ。

入場して何しよう

さて、本来であれば入場10分後からパビリオン予約ができるのだが、もはやこれを粘るのは至難の業。
パビリオン予約して入りたいなら9時入場から当日枠で予約するのが吉のようだ。

12時入場の場合は奥の時間もすでにAM入場民に取られているので、基本キャンセル待ちを狙う形になりそう。
とりあえず基本形としては「当日並べば入れるパビリオンに並びつつ列内でキャンセル待ちを狙う」を繰り返すのがよさそうだった。

まぁ、それはそれとしておなかもすいたし入場待ちで汗もかいたのでまずはご飯食べよう(提案

万博内の飯どころは結構多い。
各パビリオンにもあるのだが、入ってすぐ食べたいのなら大屋根リング外周にあるプラザに入っているテンポがよさそうだったぞ。

とりあえず西がわ入って少し歩いたところの韓国料理店で飯。
これで価格は2000円ちょっと。

冷麺は盛岡冷麺みたいなやつを想像していたけど、これ素麵だ!
味は結構薄味なのだが、むしろこれがポカリスエット的サムシングで非常にうまい。
暑さでやられた塩分補給にまさに最適って感じで速攻食いきってしまった。

右のやつはウィンナー的なものと揚げた餅?のようなものを交互に串に刺し、甘辛いタレをかけたソトクソトク。
割と辛さに容赦がなく、辛いの苦手な人は無理そうだった。
こちらも大変美味。さぁ、万博を回っていこう。

基本ムーヴ

パビリオンを予約するムーヴは上述の通りだが、なんとなく無理そうというのは察知していたのでプランBでいこう。
前日にフォロワーのなかの氏が万博凸しており、彼の様子を見るにパビリオンを無視して食べ歩きに徹したほうが満足度が高そうだった。

なんか世界各国の料理食えるっぽいし、自分もそのムーヴしたろ!

屋外ステージ

屋外にはこういったステージが散見されているため、音のなっている方に行って聞いているだけでも楽しめる。
ちなみにこちらの方々は東インドの方々。歌うっめぇ。

パビリオン(ストア等)

各国のパビリオンはショップや併設のカフェだけであれば入場待ち無し、あるいは短い列で楽しむこともできそうだ。

ネパールパビリオンは中庭部分が自由移動可能な空間になっており、ショップを併設している。
やはりネパールはこんな時でもワイのことを受け入れてくれるんやなって・・・

ラッシーを購入。800円。
生クリームとヨーグルト感がどっちも強い感じ。今度からネパールカレー屋さん行くときの指標にしよう。

パビリオン

中には列に並べば入れるパビリオンもある。
Twitterで話題だったトルクメニスタンもこの一つだ。

巨大な湾曲ディスプレイが煌々と輝く建築物。
1時間30分並べば入れるとあったが実際は50分くらいで入場可能だった。

中は3分くらいのムービーを見てから展示室、ショップを回れる。
レストランにも入りたかったがさらに3時間待ちと言われたので諦めた。

中は「我が国こんなもんも生産してるんだぜ!」といった展示。
UPSとかIT機器も作ってんのかよ!(横転

・・・と、今思い返すともう1パビリオンくらい並んでもよかったかもな、と思いつつトルクメニスタン出てきた時点で15時回ってたし、そこからもう1発並ぶとなるとどこの列も3時間待ちとかになってたからなかなかしんどかったろうなと。
2回以上行きたくなる意味がよく分かった。

コモンズ

コモンズは1つの建屋に複数の国が集まって展示する内容だ。
比較的小さい規模の国が多く、事前情報では「コモンズでは満足できない」とあったが、全然そんなことなかった。

一般的な展示に始まり、コーヒー配ったり、楽器演奏できたり、SNSのノリがそのままだったり、物販があったりと国によって様々。むしろコモンズだけでもそれなりに満足できそうなものだ。

しまった、全然写真撮れてない

ちなみにお手洗いはかなり多いのだけど、結構並んでたり使い方が難しかったりする。
コモンズ館やリング外周の建物の中にあるトイレは並んでないしもっときれいなので、お手洗いを急ぎたい人は屋内のトイレのほうがおすすめかもしれないぞ。

ただ、歩く

会場内は非常に広大だ。
歩いてるだけでもかなり面白い。

配線隠しで土を固めてみたり、砂に見せかけてモルタル塗りだったり、漆喰だったり、自然演出のために小岩をまぶしたりと細かく、小さい努力が垣間見える。
ベンチは金属に竹を組み合わせたもので、接合がインシュロックだったりもなかなか庶民的でよかった。

その他思ったのは、「電力を使わない意思」のようなもの。中央の自然公園のエリアは街灯を最小限にとどめたり、存在する電灯も木の葉に反射させて光を拡散させたり、ショーは基本的に水を使ってみたり(しかもたぶん電動じゃなくて空気圧式)、信号は利用頻度が少ない箇所はソーラー駆動だったり細かい部分で多方面的に電気を使わないようにする意志を感じた。大屋根リングも会場全体の日陰を作る点で有能だったんやなって・・・

廻ったところダイジェスト

というところで廻ったところをダイジェストでお届けしよう

▲ポケモンのやつ

▲大阪パビリオン、体験はできなかったがアトリウムには入場できる。

▲地方の展示。今回は埼玉だった。

▲外周のベトナム料理店で食べたバインミーとココナッツウォーター。

▲夕飯に食べたアフリカ料理

ところで

Null2には入れなかったのだけど、日中くじらの鳴き声のような生き物のような、そうでもないような謎の音を出し続けていたNull2が夜の21時のドローンショー終了と同時にハルオロイドの昭和歌謡風楽曲を言語を以て歌い出すの、最高だった。

これは南ゲート入場ではなかなかハードル高いので東入場で自転車入場にしたのが輝いた瞬間だったな!
(南入場の場合はシャトルバスの都合で20時前くらいに離脱しないといけないパターンが多いらしい)

攻略まとめ

・目的のある移動は場内外周バス(1回400円/1日1000円)がおすすめ
・目的のない移動は大屋根リングの下を徒歩するのが良い
・クーラーの利いた場所に行きたいならコモンズに行く
・トイレ行きたいならコモンズにいく
・何か買い物したい時もコモンズいっとけ
・予約はパビリオン列でやるのが効率いい
・水はそんなに高くない。コカ・コーラの自販機は160円だが、ミャクミャク様デザインの自販機で売ってるサントリーの水は130円で買える。
・タオルは必須。2枚くらいあるとかなり快適度が違う。頭に巻いてヨシ、首にかけても良し。
・日傘は周りの迷惑にならない範囲で。
・列整理は同人イベントと比べると最低レベル。それでもなんかいい感じに回ってるので、感じろ。
・今から行きたいなら1人で行け
・日帰り限界ルート取るなら車+折り畳みチャリはかなりアリ。唯一の欠点は酒が飲めないこと。
・お土産は車なら会場で買わなくても、最悪吹田SAか大津SAで買えるぞ(しかも日付超えてもやってる
・バッテリーは10000mA/h以上は必須
・スマホは繋がらなくなったら4Gか5Gか切り替えれば余裕でつながる。2回線あると尚ヨシ。
 (5Gより4Gのほうが全体的に安定してる inDocomo)

ということでおしまい!僕の万博閉廷!

追記:オトナ帝国は解ったか

なんとなくわかった。
今と違ってネットもなかったのでそれぞれが受けた衝撃はもっと大きかったのだろう。

それでも、当時の大人たちが熱中した万博の一片を理解できた。そんな気がした。

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