お疲れ様です。SabaLeoN szkです。
先日、リアニメーション12で水島監督のVJをやらせてもらいました。
その際にSabaLeoNリーダーのEYOが「アニメ出せるVJの画をResolumeに取り込めたらいいのに」と言い出したので、その場では「なんかあったかもしれんわ」と適当に答えたのですが
「過去にVJちゃーさんがやってたな」と思い出し、方法を調べたところViatualDJのコミュニティに方法が記載されてましたので、業界的には超今更案件ですが私的メモ的としてここに記載しておきます。
0.今回の構成完成イメージ
別段どこで使うというわけでもないけど、eyoから「別の人がvirtualDJで流した映像をresolumeで使いたい」と注文があったのでNDI送信試してる。
おおむね良好、キャプチャボードより軽いからぼくはすき pic.twitter.com/9HZfZm0cxa— VJszk(すずき) (@szkP0151) 2018年7月18日
まぁ大体こんな感じです。2台でやり方ます。
1.ViatualDJ側PCの用意
0.ViatualDJをインストールする(ViatualDJ側のPCで操作)
まずViatualDJ側のPCの用意ですが、前提として「ViatualDJ2018がインストールされた状態である」ことを条件とします。
ViatualDJ
ダウンロードはこちらから
1.Spout to NDIを導入する(ViatualDJ側のPCで操作)
Spout(PC内部のアプリケーション間通信を行うアプリケーション)からNDI(映像データをLAN経由で転送できるようにするアプリケーション)に変換するソフトを導入します。
展開すると以下のようなファイルが開かれます。
今回使うのは「SPOUT to NDI.exe」です。
これを起動すると以下のようなウィンドウが開かれます。
最初は何もない状態が正しいです。このまま次のステップに進みましょう。
2.ViatualDJ2018にプラグインを導入(ViatualDJ側のPCで操作)
次にViatualDJからSpoutへ映像を送るためのプラグインを導入します。
プラグインはこちらののコミュニティからダウンロードしてください。(Github)
また、ViatualDJのReadmeはここで読めます。(同コミュニティ:Github)
Readomeを読むと以下のような説明が記載されています。
VDJSpoutSender.dllをVirtualDJ 8 - Plugins> VideoEffectフォルダにコピーする必要があります.
このファイルパス、ViatualDJを使っていない人にはわかりづらいですが。
実際の場所は以下のパスになります(デフォルト)
C:\Users\《User名》\Documents\VirtualDJ\Plugins\Visualisations
おもむろに以下の二つのファイルをパスに放り込みます。
VDJSpoutReceiver_2.ini
VDJSpoutSender.dll
これでプラグインのインストールはOKです。
3.ViatualDJから映像を送る(ViatualDJ側のPCで操作)
起動するとViatualDJの画面が立ち上がりますが、設定する箇所はシンプル。
・「ビデオタブ」に切り替え
・VJEFFECTを「VJSpoutSender」に切り替え
以上です。
もし、シングルソースモードになっていたらトランジションモードに切り替えてください。
その後、項番②で放置していたSpout to NDIを開きます。
ここで「ViatualDJ Spout Sender」が出ていればOKです。
4.Resolume側の操作
いよいよResolumeの登場です。
ViatualDJではプラグインを導入しましたが、Resolumeは6からNDIとSpoutが標準装備です。
特に準備はいりません。
起動後「Sources」から検索バーで「NDI」と打ち込むと以下のような表示が出てくるはずです。
3.の項目で表示された「ViatualDJ」の文字の入ったソースがあればOKです。
通常通りClipとしてアサインすると映像が出力されます。
5.おわりに
今回はViatualDJとの連携を行いましたが、同じ手順を用いればResolume→Resolumeも可能ですし
配信ソフトであるOBSなどからの入力も可能です。
そのパターンの記事はこちらをご覧ください。
アニクラでエフェクトのみをかけるVJさんはアニメのリップシンクを決めれるVJさんから映像をもらって協力プレイするのも面白い表現ができるかと思います。
ちなみに、ミキサーと同様の可用性を持つPCを使うとミキサー代わりにResolumeをFullHD対応8chミキサーとかにできたりするのでお勧めだったりします。(Arenaならマトリクススイッチャーにもできる!)
皆さんも色々な方法で映像を出力してみてくださいね。
ちなみにNDIはLAN接続が必須となります。
以下のようなルーターを使うことが必須となりますのでご注意ください。
(記事初めのTwitterの映像は無線で行っています。)
◆参考記事
・VJちゃーさん:szkが知ってる先駆者、Spoutでプロセス間通信を持ちいて映像をソフト間共有
・SUJET VIRTUALDJ NETWORK SHARING:ViatualDJのコミュニティの記事
・Spoutforum:Spout側の記事、siphonでもどうぞ的なことも書いてあったけど読んでない
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