チャットツールとして最近メインストリームになりつつあるDiscord。
そのBotにある「MusicBot」を使うと曲の共有とコメントのし合いが楽ということが分かったので共有します。
■Discordって?
Skypeの代替え先として近年メインストリームになりつつあるDiscord。
主にゲーマー向けにリリースがされていますが、その機能はボイスチャット付きのSlackといったほうが良いでしょう。
※Slack:アプリケーション開発者向けのコミュニケーションツール
今までのSkypeなどの呼応スタイルのボイスチャットと異なるのは「会議室スタイル(チャンネル)」を取っていること。
Skypeでは誰かが誰かに対して「電話をかけ、それに応答する」というフェーズが必要でしたが、Discordではチャンネルに対して勝手に入り、そのチャンネルの中にいる人で会議ができるという点になります。
役割や権限の設定も詳細にできるので大規模な組織のバーチャル会議室にも使えます。
■DiscordのBot
そんなDiscordですが、機能の一つとしてBotというものがあります。
これは自分のアカウントのサブアカウントとして、なんらかの機能を持ったBotをユーザーとしてサーバにログインさせることができます。
そんなBotの機能の中で便利なのが「MusicBot」というものです。
■何ができるのか
このMusicBotを使うと以下のことができます。
・チャンネルにBotを入れるとその中でBotが音楽を流してくれる。
流れている音楽はチャンネルの中にログインしているユーザー全員に共有される。
(本来はラウンジのBGM的な使い方が想定されている様子)
・コマンドラインで楽曲を再生指示ができる。
・再生指示できるのは「ローカルの音源(Botを実行しているPC)」と「Youtube/ニコニコ動画の動画」
・これらの操作をDiscordのサーバにいる人全員で動かせる
平たく言うと「複数人で一つのCDJを動かせる」イメージですね。
今までYoutubeなどを同時に見るときに「せーの」で再生ボタンを押していたところを自動的にやってくれるイメージです。
これがすごく便利で、「この曲お勧めなんだよね」「〇〇って曲なんだ!何の曲?」といったやり取りが非常にシームレスに行えます。
また、Botを動かしているPCのローカルの音源もDiscord経由で再生できるため、パスが閲覧できる環境にあれば複数人での楽曲の共有がしやすいのも特徴です。
※ローカル音源のBot利用は不特定多数に対する楽曲共有に該当する可能性があり、著作権法違反になる可能性があります。
楽曲を持っている人同士で視聴することをお勧めします。
■構成
今回のMusicBotの構成は以下のような感じ。
わかめハウスにはVJ素材や作業制作、VJ案件のファイルを共有する用のファイルサーバーがあります。
サーバー上でDiscordにログインします。
(※Cifs疎通範囲内のPCならどれでもOK)
MusicBotを起動します。
MusicBotの導入にはこちらの記事を参照しました。
MusicBotを起動するマシンにファイルサーバーをマウントします。
同じドライブパスで各通常使いのPCにもサーバーマウントを行います。
Botのオーナーは!!setdj @everyone コマンドでDiscordのサーバーメンバー全員にbotを操作できる権限を渡します。
そうすることで全員がいじれるジュークボックスの完成です。
ファイルサーバー提供範囲内の人(わかめハウス住民)は曲の追加や削除も行うことができます。
これを使えば、楽曲の紹介や共有、はたまたバーチャルクラブ的な使い方もできそうですね。
DJやVJの方は楽曲の勉強会や共有会にお役たちするでしょう。