こんにちは、szkです。
SONY ZV-1を買ってみて、2泊4日のツーリング旅で使ってみたので感想を記載していくぞ。
SONY ZV-1って?
SONYが2020年5月に販売した最新のデジタルスチルカメラだ。
類似商品としてRX100V(RX100-Mk5)が存在するが、ZV-1はこれに比べて映像に特化したカメラとなっているぞ。
my new ぎあ pic.twitter.com/DzSG09w38v
— VJszk(すずき)@sabaleon (@szkP0151) November 6, 2020
ZV-1君、撮れる写真の幅は一眼に比べると当然狭い。
けど望遠以外のレンジはカバーできるし、なによりポケットに入るからバイク降りてすぐ撮影みたいなシチュエーションだと望んでた運用できるカメラ感あるな。 pic.twitter.com/mbIlPyJt4W— VJszk(すずき)@sabaleon (@szkP0151) November 7, 2020
特徴
軽い
まず特徴は「小さく」「軽い」ということ。
バイク乗りの場合はKOMINEのライダージャケットに入るので咄嗟に停めて写真の撮影、といったことがやりやすい。
「ぼけ」モードと「くっきり」モード
これがおそらく最大の特徴。
単焦点レンズで取ったような「フォーカスを合わせたところ以外をぼかす」写真が簡単に取れる。
また、全体をくっきりさせたいときは「くっきりモード」があるので、それを使えば通常レンズを使ったような画も撮影可能だ。
さらにこの2つのモードはZV-1の「C1」ボタンにアサインされていて、ボタン一つで切り替え可能というのもお手軽感がある。
また、このモード切替は動画撮影でも有効なのでキャンプの寄せ画から全体像の撮影まで1つのカメラでレンズ交換無しでお手軽撮影できるのもポイントだ。
リアルタイムトラッキング対応
動画撮影時にフォーカスのリアルタイムトラッキングが可能だ。
カメラを動かしながらも、フォーカスを自動追従する映像が撮影できる。
そのほか
自分はありまり使ってないが、人物を映す場合は撮影時の自動補正で美肌効果等のVlog向け機能が使える。
他製品との比較
おそらくSONY製品で比較対象としてやり玉にあがるのが「RX100」シリーズだろう。
SONYのデジタルスチルカメラは現在このZV-1のほかにRX100シリーズが存在している。
RX100は「RX100Mk5」と「RX100Mk7」が併売されていて、現在3機種から選ぶような形になっている。
選定ポイントとしては以下になるだろう
・実売価格が一番安いのはRX100MK5(6万円台)。(ZV-1は9万円、RX100-MK7は11万)
・一番小さいのはRX100MK5
・一番軽いのはZV-1
・ZV-1は本体がプラスチック感があり若干安っぽい、RX100シリーズは金属感がある。
・RXシリーズはモードチェンジがダイヤル式、ZV-1はボタン→UI選択式。
・映像を撮影する際のUIが最も優れているのはZV-1。(同等の機能がRX100Mk7でも可能だが操作が多少難しい)
・写真の撮影する際のUIが優れているのはRX100シリーズ
・映像撮影時の手振れ機能が優れているのはZV-1。
・ZV-1にはフラッシュとファインダーが無い。RX100シリーズにはついている。
・ZV-1のマイクは3方向指向性カプセルマイク、RX100シリーズはモノラルマイク。
・液晶モニタの稼働がZV-1はバリアングル、RX100シリーズはチルト式
大体こんなもん。
まとめると「動画を一切取らないならRX100Mk5で十分」だ。
「価格が高くてもすべての機能が欲しいならRX100Mk7を買ったほうが満足できる。」
「映像メインかつ、撮影時の運用を簡略化したいならZV-1がおすすめ」という感じだ。
今まで一眼を使っている人は絞りやシャッタースピードの調整は苦じゃないだろうからRX100シリーズでいいと思う。
何も考えずにカメラ任せでボケとか再現してスマホ感覚で運用したいならZV-1のほうが使いやすいと思うぞ。
(もちろんZV-1でもマニュアルモードがあるのでガッツリ撮影も可能だぞ)
使ってみた感想
さて、今回バイクでツーリングをしてZV-1を使ってみた。
基本的な運用としては以下の通り。
・基本ライダージャケットの中に入れておく
・停車時に取り出してさくっと撮影する
・SNS投稿のためにPlay motionを使ってスマホ転送
この運用をしてみた感想、写真メインであるなら上でもあるようにRX100MK5で十分だ。
価格的にも圧倒的にそちらの方が有利となる。
ZV-1をZV-1しかめるには動画の撮影がやはりマストとなる。
今回使ってみて思ったのは「バイク下車時の後の動画を取るにはZV-1はかなり良い」という点。
ヘルメットに固定したAS300(アクションカム)を一々取り外して三脚セットするのは面倒だし、普段逆さ設置しているので、映像反転設定を解除するのも面倒。
また、アクションカムを使って徒歩撮影しているとそこはかとない「盗撮感」があり、周りの目が痛かったがZV-1は「自分撮影してます!」感が出て精神衛生上よかった(自意識過剰)
撮影時はモニタが広く同梱の自撮り棒を使っても画角の確認がしやすかった。
▲降りてサクッとこういう写真が撮れるのは強み。ただこれに関してはRX100シリーズと大きな差はない。
(むしろRX100のほうが使いやすいまである)
写真について
フラッシュがついていない。しかし、「ISOとSSと絞りでどうにでもなるし、正直フラッシュとかそんなに使わへんやろ」という人には微微たる差。
暗所でも正直「おまかせオート」でとりあえず撮影すれば「いい感じ」に撮影してくれるのはGood。
▲比較的暗所でもなんとかしてくれるのは強い。
▲よりの画になったときはめっぽう強い。カメラを構えてから上の写真を撮る迄5秒とかからないのはうれしい所だ。
▲決して風景画も弱いわけではないのがポイント。
以下は使ってみた後のポイントだ。
写真撮影時のポイント
ZV-1は優秀なAF機能を有している。
しかし、モード選択を誤るとピンボケしてしまうので注意が必要だ。
C1ボタンにアサインされている「ぼけ」と「くっきり」をしっかり使いこなそう。
また、AFは画面をタッチしてフォーカスを合わせた方が制度が高い気がする。
・「ぼけ」モード
近接撮影や被写体が明確な時に使用する。
・「くっきり」モード
風景など広い範囲を取るときに使う。
これが「ぼけ」モードで撮影すると電柱などが手前にあるときに、背景がピンボケしてしまう。
動画について
動画についてはさすがに「特化」をうたっているだけあって明らかに強さを感じれる。
下はデフォルト状態で適当にバイク(停車)に括り付けたZV-1で撮影した映像だ。
▲取って出しでこのクオリティ。しかも本体未設定。
本体のサイズを考えれば十分な撮影品質といえそうだ。
動画撮影時のポイント
ZV-1はデフォルト設定だと手振れ補正がOFFになっている。
というのも、売りの機能の1つである「商品レビュー機能」がONになっていると通常の手振れ補正がONにできないという仕様があるためだ。
※商品レビュー機能
商品レビュー機能がONになっているときにゴミ箱ボタンを押すと動画撮影中に2点のオブジェクトのピントを切り替えることができる機能。
画角をフルで使用する。
※手振れ補正機能
画角をあらかじめ絞っておくことで撮影時に内部処理による手振れ補正を行う。
画角が干渉するため商品レビュー機能との併用は不可能。
今回、これに気が付かずに撮影した映像が終始ぶれっぶれで悲しい思いをしたのでこれからZV-1を使う人は気を付けよう!
まとめ
4日間ガッツリ使ってみてわかったのは、こんなところ。
ライバルはRX100だけど、相対的に比較するべきは一眼レフなんだろうと思う。
今まで高品質な映像を一眼とジンバルを抱えて撮影していたけど疲れてしまった人にはこのカメラは非常に良いものだと思える。
胸ポケットにこれを忍ばせて、咄嗟に撮影した写真をスマートフォンへ転送してSNSに送るもヨシ。
シューティンググリップをつけてガッツリVlogを取るもヨシ。
小さいボディながらプロユースで使えるレベルの映像をしかも「簡単に」取れるというのがポイント。
中々私生活で使わないと魅力がわからない商品であるのはいつものSONYっぽいが、このレビューを見てどこから「ピン」と来た人は買って後悔しないアイテムだろう。
関連記事
スマートフォン連携するとすっごい便利なのだけど癖があるので攻略法書いた記事
[blogcard url=”https://szkhaven.com/2020/11/08/imaging_edge_mobile_wifilost/”]
コメントを残す