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ツーリングバイク関係

VT250スパーダで行く四国横断&和歌山2泊4日ツー_1日目:いざ、愛媛へ

szk、旅に出ます。

実は私szk毎年のように「年1回は旅に出る」ということをやっていた。
そして、若き日の自分はそれを自身のテキストサイトにまとめるということをやっていた。

ただ、ここ数年はVJが忙しかったり、同棲始めたりとそれどころじゃなかったのでできていなかったのだがバイクをきっかけに久々に旅に出てみたぞ!

szkのガバガバ旅

大体いつもszkの旅はこんな感じ。

・目的地を大まかに決める
・目的地までに「どこを通るか」を決める。
・力尽きたタイミングで適応に仮眠取ったり宿とったりして休む
・観光地?飯?二の次だオラぁ

上にあるように、割と「道を走る」ことに重きを置いていて実際通常の人間にとっての「移動」が目的地までの手段であるところを手段自体が目的となってしまっている感が強い。
毎日どれだけ走ったか、どこを走ったか、どんな景色があったかの履歴を見てニヤニヤするのだ。
と、今まではこれを車でやっていた。

車なら最悪夜に力尽きても暖は取れるしシートを倒せば普通に寝れる。
こうして無限に走り続けられるというのが強みなのだ。
しかし、今回は違う。
使うのは2輪。つまりバイクだ。

たとえ夕方だろうが暗くなった山道で転んで不動となったり、宿までたどり着けなかったりしたら即ゲームオーバー。
しかも乗るバイクは普段から乗っている30年前の型落ちスパーダだからいつ何が壊れてもおかしくはない。

そんなエクストリーム旅をしたくなり、szkは一路西へ向けて旅立ったのだった!

デゲドン

今回の目的

まず、今回の旅の目的を決めておこう。

・バイクで四国に渡る(本州以外の場所へ渡る)
・バイクをフェリーに乗せる
・一度も行ったことの無い県、和歌山県へ行く
・和歌山にある「本州最南端」を目指す

と、こんな感じだ。
四国は過去の旅(車)ですでに”湾岸線を一筆書き”し、制覇済みだが手軽にフェリーに乗れる手段として徳島~和歌山を結ぶ南海フェリーが存在するため経由地として設定した。
なので今回の大きなメイン目標は2つ。「いったことが無い和歌山県にいく」と「その和歌山にある本州最南端に到達する」だ。

ほんぺ

出発前

まずは荷造りから。
スパーダ君は度重なる近代化工事によって荷物も十分のせられるようになり快適性能も上がった
今のスパーダなら多分どこまでもいけるいける!

さて、ここまでの遠征は今回が初めて。
過去に行った遠征は新潟まで2日かけていったのみで基本は日帰りだ。
しかも今回はソロツーということもあり、準備は万全にしていく必要がある。

ということでネジのゆるみが無いかどうか点検だ。

いきなりワンオフキャリアの留め具が外れてて笑う。
おそらくグリップヒーター装着時にカウルを外した際にキャリアも一緒に外したため、その時の締めが甘かったのだろう。

ナイロンナットを新しく買ってきて装着。これでヨシ!

ということで荷詰めも完了。
一連の点検も済んだので、仮眠取ってから出発してくぞ!

出発

さぁ、ということで出発。
時刻は月曜日の午前1時。ここから旅が始まるのだ。

なんでこんな時間かというと理由は2つ

・ETC深夜割引を利用する
・渋滞を回避する

ETC深夜割引は深夜0時から4時の間に特定の高速道路に入場、あるいは退場するとその料金が30パーセント引きになるという大変有能なプランだ。
今回の場合、東名高速道から山陽道路の福山ICまで移動するが、通常料金が1万2千円の所、これを利用すれば8千円で移動ができることになる。
4千円あれば宿代一泊分になるので、これは大きい。

▲詳しい話はこちらの記事に書いてるので見てみてください。

もう一つは渋滞回避。
土日を避けて月曜日に出るのはこれが大きい。
最近の高速道路はコロナ影響で公共交通機関を利用する人が減り、代わりに高速道路利用者が増えたため慢性的な渋滞なのだ。
今回の旅では渋滞一つで失われる体力も惜しいほどの大移動。
なるべく渋滞に合わない時間帯として月曜日の深夜を選択したのだった。

というわけでルートがこちらです。

通算距離は823㎞。
本州の約半分を1日で移動する算段だ。

上のルートは「結果」だが、出発した段階では「瀬戸内海エリアには入れればいいなぁ」という具合だ。
なんなら兵庫や岡山で一泊しようかと計劃してたくらい。
結論からすると今回行きの工程はかなりスムーズに進んだといえる。

というわけで、よーい、スタート(棒

メーター開始:18182㎞

東名へ

いつもの環七から264へ、そして東名東京ICへ!

さて、この東名東京ICから広島県まではずーーーっと高速道路だ。
その距離約750㎞

250㏄の中でもかなり軽量なVT250スパーダで15時間高速道路を運転したレビューでもここらへんで記載しておこう。

巡航速度について

巡航は時速80㎞/h。
1時間やそこらの短時間運転なら、目を三角にしてそれ以上の速度で巡航も可能っちゃ可能だが流石に10時間を超える長距離運転でそれをしたらあっという間に集中力が切れ浜名湖の藻屑と化しそうだ。
スパーダには赤色の速度超過警告灯が付いているが、それが点灯するかしないかくらいのラインで巡航していけば体力消費も少なく移動ができた。

もちろんVT250の性能としては新東名を120㎞でかっ飛ばすことも全然可能だ。
しかし、超ロングランで大事なのは「予定通りの時刻につくことではない」。
どんなけ早かろうが遅かろうが「目的地まで少ない消耗でたどり着く」いわば耐久レースのようなスタンスが必要となる。
なので湾岸ミッドナイトよろしく、スパーダの馬力性能は追い越しだけで利用する。
そして早い車がいたら追い抜いてもらう。
それを忠実に守って目的地まで運転した。

休憩について

基本的に休憩は約90㎞ごとにとった。
つまるところ運転時間が1時間+αになったころに休憩に入る算段だ。
行きは80㎞走ったら小休憩(トイレ休憩)、100㎞走ったら給油休憩としたぞ。

上に地図にもアイコン含めて記載があるが、今回は以下のようなチェックポイントで休憩をはさんだ。

港北PA[神奈川]

駿河湾沼津SA(給油)[静岡]

掛川PA[静岡]

岡崎SA(給油)[愛知]

鈴鹿PA[三重]

西宮名塩SA(給油)[兵庫]

龍野西PA[兵庫]

福山SA(給油)[広島]

高速での燃費について

今回スパーダには体重約60㎏のszkとタンデムシート、トップケース併せて+20㎏弱の荷物を積んで走行していた。
ODDメーターは200㎞走るころに給油としたが、満タン法を使っての実走行燃費は最低でも約33㎞/1L程度。
最高燃費は約38㎞/1Lとかなり効率のよい燃費を記録した。
おそらく無駄に吹かさずに速度維持したのが効いたのだと思うが、11Lタンクのスパーダはリザーブ迄使い切れば350㎞以上の巡航が可能ということになる。
今回行きは給油4回としたがその実3回で済み、下手すると2回でも岡山まで到達できたということになる。
これに関しては今回の長距離運転で初めて燃費を実感できた。

ということでほんへへもどる

新東名、寒い

この日は日本全体に寒波が到来。気温が低下傾向に。
先週まで夜も10度以上あったのにこの日は8度とかいってるから面白いよなぁ!

ちなみに、この日の装備はヒートテック+普段使いのワイシャツ+ユニクロウルトラダウン+KOMINEウィンタージャケット
下は厚手のジーパンにヒートテック股引を装備。
グローブはKOMINEのウィンターグローブにグリップヒーター。
さらにプラスして簡易カイロを全身に張り付けてネックウォーマーという冬の完全装備。な具合だ。

去年の冬はこれで耐えられたんだけどもう早速くじけそう!

というのも、短時間なら気合と根性+目的地につけば暖がとれるということで耐えられるが、長距離長時間になると
明示的に休憩を取らないと徐々に体力と体温が低下していきいずれ寒さに震えることになる。
今回やはりグリップヒーターは非常に重宝し、冬の必須装備だなと感じた。

また、体温を上げるためには定期的なカロリー摂取が必要だ。
あいにく高速道路上は24H営業のコンビニがどこかしこにあるため、適当に入って饅頭+ポカリを飲んでおけば死ぬことはない。


▲こんなこともあろうかと出発前に買っておいた携帯カイロ。これがなかったら危なかったな。


▲高速道路に突入してから4時間半ばかり、静岡の掛川PAを出たあたりで日が昇ってきた。助かるー


▲日が昇ったころに愛知県に突入した。


▲今回のスパーダの装備。サイドバッグを後ろにずらしたころでメットホルダーも使用可能になった。


▲岡崎SAのもみじ、これは紅葉にも期待できそうですねぇ!


▲ところで岡崎SAに売っているクリームパン、めちゃくちゃおいしいのでおすすめです。
この中身にカスタード感の強いクリームが入っててGood。


▲この人カレーパンのプロだったんか(驚愕

szkさん絶賛!ってクリームパンに書けませんか!?・・・そうですか・・・

伊勢湾岸道、風強い

軽量のスパーダにとって風はかなりの精神的負担。
特に名古屋に入った後の伊勢湾岸道は海辺+高所ということで風が強く、それにプラスしてリミッター解除したトランザム大型トラックがビュンビュン通過していく。
この時の巻き込み風も相まって伊勢湾岸道は二度とバイクで通りたくないなと思いました。まる。


▲伊勢湾岸道。ここ風やばい

ところで、よく「名古屋走り」という単語を耳にするが、今回バイクで名古屋の高速道路を走って思ったことがある。
単純に早いってわけではなくみんなマイペースなのだ。
3車線ある伊勢湾岸道だが、走行車線は60㎞/h、追い越し車線は120km/hとかいう中々に狂った状況でスピード狂とそうでない人の差が激しい。
そんな中でバイクはというと60㎞/hだと横風に飛ばされそうになるし、120㎞/hだと向かい風とトラックの巻き込み風の餌食になるなかなかの地獄。
一方で帰りに深夜走ると全車線平均時速120㎞/hとかいうヤバい状態だし、やっぱ名古屋はやべーや。近寄らんとこ!

常に60㎞/h制限の所100㎞/hで右も左も急カーブ捌いていく首都高がある東京が言えた義理じゃないんですが。

ちなみにここから広島までずっと風と格闘した模様。

鈴鹿PA

皆さんこんにちは、SabaLeoNの鈴鹿(szk)です。

鈴鹿PAには1992年のF1ワールドシップに参加したHONDAマクラーレンMP4/7が展示されている。
好きな人は寄ってみるといいぞ。

ところで帰ってきた後に気が付いたんですが、投影されてる映像がSperGT2017のグッスマ初音ミクちゃんメルセデスAM6なんですが、何の映像だったんですかねぇ・・・

お昼ご飯

兵庫県に到達した時点で12時前!

そろそろおなかもすいてきたので適当なやっすいSAエリア飯たべたろ!

揖保乃糸素麺牡蠣乗せEdition2020 IN 龍野西SA

これ、すごくおいしい。(語彙力0)
寒さを感じていたこともあったと思うけど1000円行かない値段(990円)で大量の牡蠣が入ってるし、出汁も効いててSA飯では破格のおいしさだ。
スナックエリアでこんなにおいしいやつ出しちゃってレストランは大丈夫なんですかねぇ

童話「赤とんぼ」の聖地

ところで、龍野西SAでは童話「赤とんぼ」の聖地としてその歌詞と楽譜が記載された碑が展示されている。

うーん、我が故郷神奈川県茅ヶ崎の中央公園でも同じやつ見たぞ?

と、調べてみたところどうやら茅ヶ崎の碑は「作曲家の山田耕筰氏が”赤とんぼ”を作曲した地が茅ヶ崎であるため、その記念碑」であり、龍野西SAにあるこれは「作詞家の三木露風氏の生まれ故郷が龍野市であるための記念碑」だそうだ。

ちなみに山田耕筰氏の生まれ故郷は茅ヶ崎ではなく、東京市本郷(現在の文京区)であり茅ヶ崎出身ですらなかったりする。

つまり日本のどこかにあと「三木露風氏が赤とんぼを作詞した聖地の碑」「山田耕筰氏の生まれ故郷を示す記念碑」が2つほど存在するということだな!
全部集めて願いごとしなきゃ!

瀬戸内到着

午後14時過ぎにようやく広島まで到着!
このタイミング宿を取り、この日のゴールを愛媛と定めた。

ちなみに宿は当日の昼くらいに取るというスタンスだ。
というのも現在コロナの影響で土日祝日を除けば宿泊施設の予約は大変取りやすく、当日直前の予約でも全然余裕で可能。
さらにこういった状況では「直前割」というプランを用意している宿泊施設も多い。
これは「部屋が余ってるくらいならだれか泊めてしまおう」というねらいのプランであり、大体にして”部屋を選べない(禁煙と喫煙くらいは選べる)代わりに割安”というものだ。
これにさらにGotoトラベルの割引を使えば元が6kくらいの宿がプランで4.5k程度、さらにGotoで2.5k程度に。
さらに振興券が1000円分もらえるので実質1000円ちょっとで宿に泊まれるということになる。
高速道路料金がETC割引でここまで8kと考えると、実は時間さえ許せば下道で3泊くらいしてここまで来た方が安いまであるバグが発生しているので125㏄民は是非やってみていただきたい。

しまなみ海道

しまなみくるくるは芳文社のCOMIC FAZで連載中!(唐突な宣伝

「しまなみくるくる」の舞台となっている生口島もといその周辺諸島を広島~愛媛まで結ぶ大橋群。
そしてその自動車専用道路こと「西瀬戸自動車道」の通称が「しまなみ海道」だ。

このしまなみ海道はロードバイクの聖地と呼ばれていて、その所以は「自動車専用道の橋を徒歩&自転車+原付でも渡れる」ためだ。
愛媛~広島の前兆約60㎞の海の上をロードバイクで渡れるというのはかなり魅力的だろう。
さらにバイクや車は橋の上で停車ができないが、自転車はあくまで歩道。
停車もできるためフォトスポットとしても人気な様子。
この橋を渡り島めぐりするのも楽しそうだな!

ちなみにバイク125㏄以下のバイクであれば歩道走行が可能だ。


▲左側に原付ではしを渡る一般通過おばあちゃん。割とびっくりするぞ。

250㏄のスパーダはバイパスを通る必要があるのでフォトジェニックな楽しみ方はできないだろうけど、せっかくなので通ってみよう。

ちなみに、福山西JCTから直接乗り入れはできず、一度高速道路を降りて乗りなおすことになる。
なのでETC深夜割引料金の適応はどうしたってできないので、この道路を渡るのに約2kかかることは念頭においておこう。

基本的には対面通行のバイパスなのだけど、島と島の間にはこうやって大きな橋が出現するのがポイント。
瀬戸内海の島と海を眺めるツーリングだ。
また、途中にはPAもあるので寄ってみるのもいいと思う。

それ以外は基本的に山中のトンネルを貫通して通っている普通のバイパスという感じだ。
なんなら全行程60㎞のうち、島が占める距離も長く最初は「えっ、これ本州?島?」となったぞ。


▲PAにて


▲大橋を臨む写真も取れたぞ。


▲天気はかなり良く、風が強い代わりに流れる雲が幻想的。瀬戸内海を満喫できた。

この橋の向こうに見えるのが四国!待ってろー!

来島海峡、そして今治へ

しまなみ、くるしま・・・しまなみくるくる来島ってここかぁ

体系的にはSA。しかしNEXCO管轄で無いのでちょっと違和感がある。
中は広くておしゃれな観光スポットそのものだ。
オハイソなな陳列で愛媛の特産品がおいてある。

また、このSAからは来島海峡の景色が一望、パノラマビューで眺めることができる。
今までこの道を走ってきたんだなぁ・・・

ここでは愛媛のみかんジュース(510円)を購入。

うまい!(語彙力0)

さて、宿に向かう前に温泉でも入りにいこ!

しまなみ温泉喜助の湯

 

バイクに乗ると体が冷える!
また、長時間のバイクの運転はスクーター除いてどうしても体制がつらいこともあり、1日の体力をいかに回復するかが重要だ。
ぼく温泉はいる!

この喜助の湯だが、どうやらターゲットは広島からはるばる今治までやってきた自転車乗りらしくバイクは駐車場すら存在していない。
が、お店の人に聞いたら「バイクは車のところ停めてOKよ」と教えてもらったので、堂々駐車じゃ!

館内は清潔感があって広く、バイク乗りに嬉しい炭酸風呂も用意されていて非常にGood。
店員さんもなんか騙されてるのかというくらいに愛想と対応が良く、逆に委縮してしまうぞ。

 

宿へ

宿は今はやりのGotoトラベルを利用すれば2980円で十分立派なホテルに泊まれる。
おそらく宿を選べばもっと安く泊まることも可能だろう。
しかもこれに 地域共通クーポンまでついてくるからお得もお得。

よっしゃ!今日は宿で飯食ったろ!

 

ということで、なるべく愛媛に寄せた夕飯を食べる。
主食は鯛めし、愛媛のビール2点につまみを用意したぞ!

ところで、この2つのビールが非常においしかったのでおすすめしておこう。

どちらも好みだと思うけど、「ビールらしい」ビールが好きな人は道後ビールのケルシュは飲んでみてほしいです。
強めの「麦のジュース」のような風味ヨシ、味ヨシ、お前によし俺によし、んーよしといった味わい。
是非キンキンに冷やさず口に入れたときに冷えてると感じるくらいのラインで飲んでみてほしい。おいしいので。

梅錦ビールのブロンシュは「普通のビールもIPAも飲み飽きた!」という人に実におすすめだ。
スパイシーな味わいとはっきりとした風味はフルーツビールのそれとも違う。
「癖がすごいホワイトエール」って感じなんだけど、どうにも表現しがたい味わいがある。
味の強いつまみにも負けないので、このビールが好きな人は料理をおいしく食べたいときにもピックアップしたいビールだな。

尚、そんなこと思いながら飲んでいたszkだが長い運転の疲れからか、ふかふかの布団に追突してしまう・・・

明日も晴れるよね!ハム太郎!

ヘケッ!! 

2日目に続く!

つづき


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