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BPM phase LockでエフェクトパラメータをマスターBPMに同期する

Resolume7.3.0での新機能「BPM Phase lock」について説明します。

概要

まずは「BPM Phase lock」について・・・

公式サイトの説明

Parameter Start Settings
When you set a parameter to animate on a Timeline or BPM Sync you now have some extra options to determine when exactly it is started and re-triggered. What this does exactly is hard to describe in words, but we tried anyway here. It’s best shown by example so checkout the video that explains it all.

TimelineやBPM Syncでアニメーションするパラメータを設定すると、いつアニメーションが開始され、いつ再トリガーされるかを決定するためのオプションが追加されました。これが何をするのかは言葉で説明するのは難しいですが、とにかくここでは試してみてください。例を挙げて説明するのが一番ですので。

とのことです。

といっても、意味が解らないと思いますので説明してみます。

そもそもResolumeの「シークバー」について

まずは基本的なResolumeの映像再生機能についておさらいしましょう。
「もう知ってるよ!」という人はこの項目を飛ばしてもらって問題ありません。

さて、映像には「再生時間」が決められており、それを「シークバー」を用いて早送りや巻き戻しができる、というのは通常の動画再生ソフトのお話。

Resolumeにおいては、ざっと2つに分けて「タイムライン再生モード」と「BPM Syncモード」が存在します。
タイムライン再生モードでは通常の動画再生ソフトと同様で、例えば1分の映像があれば1分かけてそれを再生します。
BPM SyncモードではResolumeのマスターBPMに同期した再生速度で映像を再生します。

この時BPM Syncモードはもとの映像の尺をBeats(何泊で再生しきるか)で割り、マスターBPMピッタリになるように映像を再生するようにします。
例えば1分尺の映像があった場合、Beatsが40拍。マスターBPMが120であれば

BPM120の時の1拍=0.5秒
40拍で再生しきる=20秒

となるので、通常60秒再生にかかる動画を3倍の速度で再生する仕組みとなります。

と、なんでこんな話をしたかというとこれは「エフェクトのパラメーターにも使える」ということを改めて伝えておきたかったためです。
Resolumeではエフェクトのパラメーターにもシークバーを追加することができます

[blogcard url=”https://szkhaven.com/2018/02/08/resolume_basic_ctrl02/”]

概要は上記記事でも説明していますのでご覧ください。

▲と、上のキャプチャのようにResolumeでは「パラメーターに対してシークバーを設定できる」ようになっています。

Resolumeのエフェクトの動作はこの仕組みにより、自由度の高い動作設定が可能です。

改めて「BPM Phase lock」について

と、話を戻しましょう。

今回重要なのは、上で記載した再生モードの「BPM Syncモード」にまつわる機能となります。

VJを実際にやってみればわかると思いますが、「BPMSyncしている映像素材を再生しなおす」シチュエーションは多々あると思います。
この時「4拍で再生しきる動画」を再生しなおしたとき、「毎回頭から再生したい」と思うときと「3拍目で切り替えたら3拍目から再生してほしい」と思うときがあると思います。
これが従来のResolumeでは映像素材に対してのみ可能でした。(BPM TriggerとContinue使うので若干癖はありますが…)

つまり、逆に言い返すとエフェクトパラメーターは拍の途中から再生ができなかったということですね。

大分長くなりました。今回紹介するBPM Phase lockはこれを実現可能にする設定項目となります。
つまり、BPM Phase lockとはエフェクトパラメータを拍の途中から再生することができる機能、となります。

つかいかた

利用方法は非常に簡単です。

1.エフェクトパラメータをBPMSyncモードで設定する。

2.Start Settingsの項目の「BPM Phase lock」を選択する。

以上!

以下は仕様について

・BPM Phase lockは再生モードが「BPM Sync」のときのみ表示され、設定することができます。
・BPM Phase lockはパラメータごとに設定が可能な項目です。
同じクリップの別パラメーターで「Clip Trigger」とした場合でも「BPM Phase lock」が選択されているパラメーターに影響を及ぼしません。

ためしてみた

Text Blockを使う

Text Blockの「Text」を改行して入力したうえでBPMSyncモードにするとカウントダウンが作れるぞ!(豆)

これをBeats8にすることで、1拍毎に数字をカウントダウンするエフェクトが作れる。
今回はこのパラメーターを使って試していきたいと思います。

BPM phase lockあり

BPM Phase loackを選択している場合では再生時、および再再生時に数字は巻き戻らず最後にマスターBPMに連動した部分から再生が行われる。

BPM phase lock無し(clip Triggerモード)

従来のモードであるClip triggerモードでは再生時、再再生時は必ず頭からパラメーターが再生されるようになる。

まとめ

ということで、BPM Phase lockでした。
ちなみにデフォルトではONとなっているので、R7.3.0とそれ以前ではデフォルトの動作が異なる動きをすることになります。
Clip trigger前提のパラメーター組をしていた人はお気を付けください。

ジェネレーター系メインでResolumeを使う人にはありがたい機能ですね。

Clipにもこの項目追加してくれないかな?

 


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