こんにちは、szkです。
年々早々レビュー記事ってのもあれなんですがやっていこうと思います。
さて、szkの住んでいる家は割とスマート家電が実装されてて便利化されている、というのは過去の記事を見ていただけている方はご存じだと思いますが
今回はその「先駆け」となったスマートロック、Qrio Lockについてのお話です。
Qrio Lockとは
SONYの新規ブランド、Qrio。
もともとSONY社内のベンチャー企画で生まれた規格の一つで、無くしもの探索タグ「Mamorio」
ベルト型スマートウォッチ「Wena」、IoTセンサー「Mesh」と並ぶIoT系製品ブランドの一つ。
そもそもQrioってなんなの?というところに関しては一言でいうと「スマホ制御可能な後付けオートロック」というのがわかりやすいだろう。
ドアに強力両面テープで張り付けてカギを制御させる。その操作はスマートフォンや別売りのスマートキーから可能になるというものだ。
仕組みは簡単で、モーター付きのサムターン回しがついた機構で、それをBluetoothで制御できるというもの。
下は公式サイトの図式だ。
この製品との出会いはかのわかめハウスのとき。
多くの人が出入りするわかめハウスではいちいち人を中に待たせて置いたり、合いかぎを発行するのが面倒ということがあった。
そのため導入されたのがこのQrioLockというわけだ。
どうして導入したのかというところについては次の項で
旧型と新型について
現在Qrioには旧型であるQ-SL1とQ-SL2が存在する。
変更点としては以下の通り
カラーリング:Q-SL1はシルバーのみ、Q-SL2はブラックのみ
オートロック:Q-SL1は一定時間で鍵が閉まる。Q-SL2はセンサー反応で鍵が閉まる。
モーター :Q-SL1よりもQ-SL2のほうがモータが強い、代わりに音が少しうるさい
Bluetooth反応速度:Q-SL1よりQ-SL2のほうが反応速度が速い(接続後、1は3秒程度、2は1秒弱で反応する)
大きさ&重さ:サイズはほぼ一緒。Q-SL1よりQ-SL2のほうが軽い
初期登録:Q-SL1は物理的なお客様カードが必要(紛失すると有料で再発行)、Q-SL2はネットワーク経由で登録可能。
なので2020年1月現在は機能的に優秀である新型Q-SL2のほうがおすすめだ。
なにより初期登録に必要だった物理カードは紛失しやすく、それが不要になっただけでもQ-SL2に十二分な価値がある。
モーター音が気になる、色がシルバーが良いというひとはQ-SL1もまだ利用価値はある状況だ。
▲左がSL2で右が旧型のSL1
何ができるの?
さて何ができるのか、というと簡潔に以下の通りだ。
1.自動でカギが閉まる、オートロックを普通の扉に後付できる。
2.スマートフォンでカギを開けられる。
3.アプリ経由で合鍵を発行できる。
※対象の人物がQrio本体を持っている必要はない
と、シンプルかつ機能的な3つ。
とくに3の機能が便利で、人が多く出入る家にはぜひ欲しい機能だ。
順に機能の説明をしていこう。
1.オートロック機能
このQrioの基本機能。
扉が閉まったタイミングで自動的にカギを閉めてくれる。
上でも記載した通り、Q-SL1は「一定時間後にカギを閉める」仕様となっている。
Q-SL2は新しく施錠位置認識センサーが追加されていて、「ドアが閉まった位置を確認して閉める」仕様に変更されている。
SL1を使っていた身からすると、ごみを捨てる時など、数秒家から出るようなタイミングで
扉を開けっぱなしにしているにもかかわらず、勝手にカギを閉めてしまったりされるのを回避されるために「扉あけっぱで鍵を閉める」というわけのわからない運用をさせられていたので、SL2の仕様変更はうれしい限りだ。
2.スマートフォンによる開錠
Qrioの開場は基本的にスマートフォンから行う。
鍵穴を直接いじったりしないので、もちろん物理キーを今まで通り指して開錠も可能だ。
また、子供や普段使いのハンズフリー化としてスマートキーのオプションも存在している。
さらに、Q-SL2では新たにSONYのスマートウォッチ、Wena経由での開錠も可能となった。
・スマートフォンアプリから開錠
・GPS位置情報をもとにスマートフォンアプリから自動開錠※
・ペアリングしたスマートキーから開錠
・Wenaスマートウォッチから開錠
3.アプリ経由で合鍵発行ができる。
これがおそらくスマートロック化するうえで最も強い機能だろう。
電子的に合鍵を発行することが可能になるのだ。
鍵は以下の3つが存在する。
※以下はQ-SL2のものです
・オーナーキー
QrioLock本体を買った人のみが所持可能なキー。
合鍵の発行や本体の登録解除などが可能。
この権限は合鍵として発行できない。
・ファミリーキー
一度発行すると削除するまで権限が生き続けるキー。
・ゲストキー
時間制限付きのキー。
特定日時を指定して滞在日時の間だけ発行が可能なキー。
※受け取りには、Qrioのアプリが必要になるので受け取る側もソフトのインストールが必要だ
この機能を用いることで、わかめハウス時代はLINEやTwitter経由で鍵を発行し、「先に入って待ってて~」というような運用をしていた。
また、数日~数か月間滞在する人もいたので、その人には特に重宝した機能だっただろう。
開封&取り付けイメージ
ということでわかめハウス時代から約4年半Q-SL1を使ったのだけど、今回Q-SL2を新規で購入。
リプレイスしてみた。
パッケージはシンプル。
中身も洗礼されていて海外製品の様相だ。
▼取り外したSL1とSL2の比較。
サイズ感もほとんど一緒。
SL1は電池のカバーが外れてしまっているが本来ここにはシルバーのカバーがついている。
▼サムターン回しの部品。
左がSL1で右がSL2。
元々は止め具を指で押さないと外れない仕様だったがSL2でそれが無い。
つまるところ簡単にすっぽ抜ける仕様に変更となっている。
しかし、実際の利用ケースを考えればこの部品は常に鍵と密着するため「外れ防止をつける意味が無い」ためこの変更には納得だ。
そのほかネジ穴が少なくなったり、パーツが薄くなったりと軽量化とコストカットのための努力の跡が垣間見える。
なので若干SL1のほうが高級感があるように感じるかもしれない。(SL2のが機能的に絶対いいけど)
▼そしてこれがSL2のみに付属するセンサー。
SL1は「特定時間で勝手に鍵を閉める」仕様だったが、SL2ではドアのヒンジ側にこれをつけ、位置を記録させることで「ドアが閉まった位置を確認して閉める」という動作が可能になった。
勝手に締まる仕様で電池消耗も激しかったしこれはうれしいパワーアップだ。
▼取り付けるとこんな感じ。
基本的に取り付けられないドアはほとんどないが、不安な人には公式サイトからペーパークラフトの発注が可能なので、サイズ感や実際の取り付けが可能か確認してみるといいだろう。
アプリの画面
▼アプリの画面はこんな感じ。
ちなみにSL1とSL2で利用するアプリが別なので注意が必要だ。この画面はSL2のもの。
▲シンプルな画面でこの灰色の丸いボタンを押せばロックが解除できるというもの。
Androidならホーム画面にガジェットとしてこのボタンを直接配置できるためアプリをいちいち起動するわずらわしさもない。
「スマホすら取り出したくない!」という人はオートロック解除機能かWena使ってどうぞ。
▲履歴も表示できる。
しかしリモートでの確認をするためには下で紹介する「Hub」が必要だ。
Hubがあるとさらに便利に
QrioにはWifi機能はついていない。上で書いた履歴をネットワーク経由で確認したり、遠隔で鍵を開けるためにはこのQrioHubが必要になる。
例えば一人暮らしなら友達を先に迎え入れる時など、合鍵を作るために一々アプリをインストールしてもらい・・・みたいなわずわらしい作業が一切フリーにできたり、ヨドバシエクスプレスやAmazonの配達でサイン不要のものであれば備考に「留守の時は電話ください」と書いて遠隔開錠で置き配依頼をするなど使いどころは満載だ。
ちなみにszkは家に友達を招くこともないし、基本在宅になっちゃったのでHubはもってないです。
質問コーナー
ということでよくある質問
Q.物理鍵持ち歩かなくてよくなる?
A.持ち歩かなくていいけど締め出されるかもしれない。
というのもめったにないけどQrio本体がカギを占めた状態でドアから外れてしまったり鍵を閉めた状態で電池切れになった場合は物理鍵が必要になる。
物理鍵は持ち歩いて「取り出さなくてもいいもの」と考えた方がよさそうだ。
Q.うちのカギ、2つついてるんだけど2つ買わないとダメ?
A.鍵一つだけ閉めればいいんじゃね?(極論
正直「運用による」としか言いようがない。
唯一つ参考までにQrioは「ダブルロック対応」だ。
2台のQrioをペア登録して、「1回の開錠施錠動作で2台同時に動かす」ことが可能だ。
ただし、Bluetoothの接続に1秒ほどプラスで時間がかかるので注意。
尚、「もともと鍵2つあるけど1つしか使ってないわ」って人は1台だけ購入してつければいいんじゃないですかね。
Q位置情報による自動開錠、どんな感じ?
A.GPS制度によります。
これはお使いのスマホ端末のGSP制度とそもそもの家の立地にかなり作用される。
というのもszkの住む家はGPSの入りが異様に悪く、この機能を設定すると勝手にszkは太平洋に飛ばされた挙句、北区に戻ってくるように見えるらしく人知れずQrio君が開錠するという現象が多発する。
ということもあるので、これ目的で買う人は注意が必要だ。
尚、これが無くても正直十二分に便利な製品なのでおすすめだぞう!
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