Loading...
VJ

どら横お疲れさまでした。全国各地のDJ配信をクラブで聞きながら配信した話

こんにちはSabaLeoN szkです。(久々)

ということで、どらむん横丁0605お疲れさまでした!

まず、今回が配信回となった経緯についてだが、2021年6月現在、都内は緊急事態宣言中だ。

飲食や風営法等に係る施設は基本的に「営業縮小の協力」が呼びかけられている。
細かい内容として色々あるものの、内容としては以下の通りだ

・イベントは無観客を推奨、規模に応じて最大集客集が設定。
・飲食に関わる店舗は20時までの営業を呼びかけ
・アルコールについては提供を禁ずる呼びかけを行う

これらの理由ために完全配信というのも考えられた・・・
しかしいかんせん「延長の発表がギリギリまでわからない」「箱とはかなり前から調整済み」という理由につき、今回は「無観客で現地配信をメインとする」という舵切りを早々に行ったのであった・・・
これについてはオーガナイザーであるタクマイル氏の判断や、この判断について全面的に協力と同意をしてくれたanother dimensionのHOLLYさんによるところが強い。
本当にありがとうございました。

ということで「集客は行わない」「20時までには完パケ」かつ、「店内飲食はソフドリ」という制約の元「現地から配信」という形態が許された!

しかし、もともと周年予定だったので大阪組とコラボっちゃった上に、レギュラーのさまーこ氏が香川へ高飛び本拠地を移したことで結果「大阪と香川と東京と埼玉から各自ストリーミングをする」という日本全国大どらむん大会へと昇華。

完全リモートであれば話は早いが今回は「現地から」という新たな制約付き!
要件は盛沢山だがなんとかなりそう!よ~し、szkちゃん頑張っちゃうぞー。
これがポストコロナの現地配信、極めてクリーンにやる3度の飯よりコンプライアンス(と世間の目)のどら横を見せつけたる!

構成

ということで5月のある日。
主催タクマイル氏とVJ ぽつねん氏、そしてszkは渋谷another dimensionへ来ていた!
上の決定をするための打ち合わせでもあったのだけど、配信するうえで店舗の環境も見ておきたかったのだ。

そこで取ったメモ・・・↓

を、タクマイル氏がキレイにしてくれたのがこちらです↓

設計思想

早速、これがどら横の感想記事なのか、はたまたVJナレッジ共有記事なのか迷子になってきました。

さて、今回の構成過去のどら横配信と比べてもそこまで大がかりではないし、おそらくすでにこの構成でやっているところもあるだろう。
その上で解説すると今回の構成のポイントは、将来的に遠隔地の箱とのコラボなどをする際に遠隔地側の放送をライブストリーミングできないか。という部分だ。

すでにワクチン接種で海外は2年前の生活が戻ってきているものの、例えばこの構成が東京と大阪で双方作れれば今までゲストに呼びづらかった人も比較的簡単に出演依頼できるんじゃないか?と思ったため。
さらには一方的にでもライブストリーミングできれば地方の新規DJ陣を気楽に都内に召喚できるって寸法だ。

無論、双方のコミュニケーション手段の課題は残っている。
しかしながら、まずは下地と最高品質のスピーカーや人が集まれる空間を保持している「クラブ」という機能体を生かすべくこうした環境を整えたのだ。

サーバについて

この構成で必要不可欠なのは図の右部にある「サーバ」だろう。

遠隔地の人はこのサーバに対して映像をストリーミングしてもらう。
これを現地の配信PCで再生したものを本番配信に乗せるのだ。
これをすることでストリーミングキーの共有も不要だし、本放送は切断されること無く継続することが可能だ。

2台あるのは切り替え用である。
1番手の人はServerAを・・・2番手の人はServerBを・・・と交互に使ってもらえれば現地は切り替えだけ気にすれば良い。
サーバの切断やら各DJに対する調整も不要にできる。

詳しくは過去に紹介したRTMPサーバの構築の記事を見て欲しい。

サーバの用意や制御部分について

さて、これらのサーバの制御について

やり方云々は上の記事で記載してあるが、このサーバは慣れている人なら30分あれば構築できる。
スナップショット化しておけばインスタンスに立てて消してができるだろう。

今回はこれを普段使いしているPCのHyper-v上に構築(CentOS8)。
現地からサーバの再起動や、もしもの時のトラブルシューティングを行うことを考えさらにリモートアクセス用の内部踏み台を1台用意した。

▲STS01が図でいうところのServerA、STS03がServerBに値する。worksは制御用の踏み台機器だ。

なので、最初に記載した図に付け加えるとこんな感じ↓

これを現地からは上のような感じで1台のPCで包括管理する。
VAIO Z Canvasはいいよなぁ!OBSとリモート踏み台とDiscordと連絡用Twitter開いても画面余るもん!
(後継機まだですか) 

一見忙しそうに見えるが、ぶっちゃけ割とほぼノンオペ。
OBSの切り替えと、サーバの再起動程度で済んだ、結果的に回せたので1人で十分だな!

 

ちなみに踏み台サーバはSSHで接続する。
色々書いてあるが、結局のところ本番まで行くとテンキーの↑とCtrl+CとEnterしか使わないぞ!

ちなみに本番前に配信アッピルしようと思ったらぽつねん氏からツッコミがあってワロタ。
拾ってくれて優しいゾ

 

当日のオペレーションと設営

ということで当日。
えっ!配信OnlyだとMIDIコンも持っていかなくていいのか!?やったー!
カメラがいるんですか!?やだー!

ということで荷物は普段比―2+5で総合的に敗北感。
クッソ重い荷物持って緊急事態宣言中の地下鉄乗るのやだやだ!!

ということで・・・

バイクで行きます。

いよいよVJ記事なのか、、、バイク記事なのか、、、もうこれわからねぇな
夢なのか幻なのか・・・

渋谷宇田川付近は車で行くと超絶歩行者地獄でクソ&クソなのだけどバイクなら比較的余裕がある
そして、駐車場も4輪2500円/1日であるところ2輪は600円~800円で駐車可能なのだ。
地下鉄の往復とほぼニア。

どうせソフドリオンリーだし、もう何も怖くない。

うん、VJはバイクを買おう!(極論

尚、今回は最小構成でVJ用のPC(配信PC)とアクションカム2台。手持ちカメラ用のZV-1を1台とV-1HDを持っていった。
何故か積載に超余裕があった。

あれれ~おかしいぞ。バイク用に買ったはずの軽量カメラがクラブで役に立つなんて

これにプロジェクターと液晶ディスプレイくらい追加しても運べそうだな!

あっ、機材がゲリラ豪雨でやられるとイベントもくそもないので雨対策はちゃんとやろうね!ね!

設営はかなりコンパクトに済んだ。
これに手持ちカメラであるZV-1とDJブースを移すためのAS300が三脚付きで用意してある。

元より用意していた設備ということもありトラブルも少なかった。
強いて言えばszkがDJM900Nxs2とDJM900Nxsのドライバーが一緒だと思ってて15分くらい「つながら無いンゴ」とか言ってたくらい。

オンスケだったのだから許してくれ許してくれ ・・・

全国DJ物産展。クラブで楽しむストリーミング

設営が終わったら基本的にはやる事はシーン切り替えのみだ。
現地配信時のみカメラのオペレーションが必要になる。
今回は現地からのDJ配信がタクマイル氏のみだったこともありかなり楽ができた。

では、他のDJがプレイ中何をするのか・・・

そりゃ、クラブのスピーカーで音聴くでしょ・・・

ということでもう1台再生用のPCを用意してクラブの高級スピーカーでどらむんを聴く。

▲ここね

これについては「各地のDJ → サーバA/B」までの配信設定に音質がかなり左右されることがよくわかった。
というか、家で配信聞いてると全然わからないけど細かいアラまでわかるってやっぱクラブのスピーカーってすごいっすね。
これがわかっただけでも現地で配信した甲斐があった。

ゲインの調整なんかは各地のDJ次第だけど、音声ビットレートなんかはある程度指定しちゃってもいいかもしれない。
szkのサーバは極太回線なので、どんとこいだ!(キタサンブラック

改良点

ということで、今回荒削りながらも無事完遂できたどら横現地配信。
気が付いた改良点もいくつかあったので忘れないうちに記載しておきたい。

再生用のPCについて

今回はケーブルの手配が無く実現できなかったが、OBSでモニター機能経由でDJMに音声をInputすればPCの台数は1台減らせるはず。

遠隔地のDJの画面について

今回はモニターを別途持っていかなかったため、配信用PC上でのみ画面を確認可能だった。
どうしても「配信」という感じがぬぐえなかったのでブースにディスプレイなんかを用意できるようにしたいところ。

あくまで「この形式でやるならば・・・」というところで将来的な課題。

最後に

さて、AnoterDimensionのカフェのような雰囲気も相まって非常に有意義な時間を過ごせました。

いつしか、ちゃんと客を入れて今まで通りのどら横・・・のみならず、こうした配信などの新しい要素も取り入れて
いずれは全国各地のドラムンファンの方との窓口のような場にどら横がなれたらなぁ・・・と思える1回でした。

今回は皆さん、本当にありがとうございました!