CeVIOFeSTA10でせんねらカードにNFCを仕込んだ話です。
せんねらってなに?って人はこちら公式サイトをご覧ください。
ことのきっかけ
せんねらカードのグッズは前々から頒布したいと思っていて、ささつづ村界隈でも頒布する人がいるとのこと。
このビッグウェーブに乗るしかねぇ!ということで頒布を決定しました。
グッズ価値を高めたい
ただ、szkのイラストって正直映えないというか、絵単体では中々評価しづらい絵柄だと思ってます。
繊細でもないし、かといってデフォルメに振り切ってるわけでもない。
そうした時にもう一つなにか価値を付加しないとだめだなぁと思ったわけです。
動画投稿者なんだから動画つければいいのでは
ということで思いついたのが動画をおまけとして付与する方法です。
元々は音楽を流せばいいかなと思ったんですが、音楽自体は自分に著作がないですし、単体での配布は作者であるMassさん側でやるべきだと思ったので、あくまで楽曲は利用させていただく立場として動画を創る方針にしました。
そして、これを実現する方法がNFCだった、というわけです。
NFCタグって?
ざっと語ると携帯電話などに搭載された単距離通信チップにかざすとデータを読み取れる機構。
日本だとSuica(Ferica≒NFC-F)が有名っすね。
これに動画のデータを入れることで「カードをDLカード的に扱おう」という発想にしました。
実装方法
といってもNFCカードに入るデータ容量はそんなに多くない。
こういったとき、NFCカードにはURLリンクを埋め込んで、別途動画はWeb上で流すという手法がとられます。
通常はYoutubeなどを利用するのですが、これをすると特別感が薄れるし、体感としても冷めそうだったので今回は自鯖に直接動画を置いて閲覧できるようにしてます。
ぶっちゃけると「URLがバレるとカードが意味をなさない」実装ではあるんですが、今回は枚数も少ないし、プロトタイプ的に扱っていただけると幸いです。
体験第一にしました。
コンテンツはどうしよう
CeVIOFeSTA10において、このせんねらカード頒布の企画は本と並行して行われていました。
元々は
・イラスト本(500円)
・せんねらカード(1000円)
・トートバッグ(1500円)
という布陣で行こうと思っていたのですが、イラスト本の製作が時間的猶予が無いことで落とすこととなり
これに撮影用ナンバープレートとアクリルキーホルダーを増やして種類を増やしたものの
結局「数を出せる頒布物」としてはせんねらカードをメインに据えないといけない状況に。
先に描いた通り、元々は「音楽が流れる」仕様だったのですが、それだけだと弱いということで動画を入れるという形をとることにしました。
つくってみよう
ということで実践編。

物理的な実装方法は購入者の方はすでにお分かりだと思いますが、かなりシンプル。
写真左がベースとなるカードで、その上にある丸い白いシールがNFCタグです。
このNFCタグはAmazonで35枚1700円くらいで売ってます。
これを裏側に貼り付け、さらに上から目張り用のステッカーで隠すという手法を取ってます。
なので調達としては
・せんねらカード(印刷所)
・ステッカー(印刷所)
・NFCタグ(Amazon)
という形。ステッカーとNFCタグ合わせて1枚あたり80円~120円くらいで機能追加できるはずです。
ちなみに手作業なので数がスケールすると結構つらいです。
印刷所に投げる際、裏側のデザインをNFCタグを張る前提としたデザインにしました。

NFCタグが直径25㎜。
すずきとゆづきと知らない景色のロゴの白い円周が約35㎜。
この裏面の点線部分が丁度48㎜になってます。
尚、ステッカーは印刷を依頼したPRINT-ON様の48㎜サイズで注文。
丁度この点線部分にぴったりはまるようにお願いをしました。
もちろんステッカーのデザインはカードとピッタリになるようにします。
(原寸サイズでコピペするだけなので楽)

ということでNFCカードが完成しました。
巷にはNFCタグを直接仕込んで印刷してくれる名刺会社さんなどもあるんですが
「キラカード+NFC」を両立しようとすると難しく、今回はこういった手法を取らせていただいた次第です。
今後はカードそのものに組み込めたらいいな、と。
データの書き込み
データの書き込みはAndroidやAppleStoreで公開されているフリーソフトで書き込みができます。
自分はNFCToolsを使いました。
「動画投稿者の頒布物」の可能性
ということでNFCを利用したカードの頒布についてでした。
今回やってみた思ったのは、「動画」という頒布しづらい媒体をこういった形で頒布物化できたのは可能性を感じた次第です。
自分みたいに全部セルフでやるのもいいですが、絵師の方が動画投稿者にお願いしてこういったカードを作ったり
逆に動画投稿者が絵師の方にお願いしてこうした媒体を用意しても楽しそうだなと。
支援絵に携帯かざすと動画見れる、みたいなやつとか面白そうじゃないですか?(うぽつです
ということで、szkでした。