山上りすこ氏の「音だけ車載祭」に動画を投稿しました。
この投稿祭企画を聞いた時に真っ先に思い付いたのがこの動画で、そのまま形にできたスタイルになります。
普段から投稿祭では「ルールと作品テーマを合わせる」ということをしています。
日帰り旅行祭では作中キャラに「日帰りである(であった)必要性」を説いてもらい
パークアンドライド投稿祭では普段使っているバイクの良さとライドの部分の強さそれぞれを作中で示すような形にしました。
今回の音だけ投稿祭では「音しか使えない理由」というところを作品に落とし込んだつもりです。
実は2作品目
szkの作品に出てくる紡乃世詞音ですが、今回実は2作品目で、登場回数で言えば3回目になります。
初出は去年のナイスビュー投稿祭の「耳で視る景色」です。
この作品では富山に行った際にカメラでの録音がうまくいったため、「ナイスビューって視覚だけじゃないよね」という思いから作成した作品になります。
当時出たばかりの双葉トークと紡乃世を使いたかったため、すずきつづみばかり使うszkの動画としては割とレアな動画なんじゃないかなと思ってます。
この時に「音を聴く役」として紡乃世詞音を起用しました。
そろそろ名言してよいと思いますが、彼女は全盲です。
「音だけ車載祭」では、そんな目が見えない彼女の視点で双葉と巡る車載動画を作れたら、と思い作成しました。
紡乃世詞音の扱い
制作中は紡乃世詞音の扱いをかなり悩みました。
上で紹介した「耳で視る景色」では紡乃世を全盲と明言していないし、こうナイーヴな問題でもありますから視覚障碍者でもない自分がこの大体を取り上げていいものかはかなり悩んだところとなります。
結果的には「音だけ」の投稿祭なのだから、全力で振り切ろうとなりました。
紡乃世詞音はしっかりと作中で目が見えないことを脚本し、視覚障害のある方の生活のようなものを想像できる作りにしたつもりです。
昔、学生時代に全盲の知人がいたのですが、それをイメージしました。。。が知らないことだらけですね。
この動画を作るにあたり、こうした障害を持っている方の動画や記事を結構拝見させてもらいました。
今はYoutubeとかで簡単に声が聴けるので良い時代ですね。。。
「パスタや丼もの、炊き込みご飯などが食べやすい」「〇時で物の位置を把握する」といった話は今回自分自身も学びがありました。
フィクションの物語ではあるので、極力明るい感じに仕上げています。
ただ、紡乃世も普段の私生活では不便なこと、そうではないことを1つ1つこなしながら生活しているのだと思います。
「音」の世界で生活する彼女を通して、現実の紡乃世にも目を向けていただけるきっかけになればと思います。
訪問先は”半分”ノンフィクション
訪問先についてはノンフィクションだったりします。
2021年に九州の鹿児島には行っており、今回登場した「道の駅たるみず」、「桜島埋没鳥居」「桜島フェリー」はすべて撮影も行っていました。
もともと「バイクとゆかりと知らない景色」で使おうと思ってたんですが、当時使っていたカメラのセンサーが壊れていて映像は微妙な状態・・・今と比べると撮影機材も弱く録音もできていない状態でした。
また、巡った順番は二人とは逆で「桜島フェリー→埋没鳥居→道の駅」という順序だったりもします。
なので「半分」というのはそういうことだったり。
一応「映像付きの動画も作ろうと思えば作れますよ」ということで・・・
音について
上の通りで実は録音素材はすべて汎用素材だったりします。
自分は海外の有料素材サイトの会員登録をしてまして、そこから引っ張ってきた音を合成したり、加工したりして使ってます。
駐車場の効果音にEQして屋外っぽくしたり、海の音はパンして距離感を図ったりと・・・色々工夫はしたつもりですがいかがでしたでしょうか。
テーマ的にも、紡乃世さんのためにも「情景はすべて音で表現」しないといけなかったため、正直まだまだ足りてない音があるとは思いますが、場景を思い浮かべてもらえると幸いです。
二人の関係について
タイトル通り「私の知らないみなと」は港町と湊音の2つにかかっているわけですが・・・
はてさて、二人の関係はどういったものなのでしょうか。
今後もこう言った投稿チャンスがあれば、二人のお話の続きを作っていきたいところです。