szkがVJやITや、趣味のゲームや自作PCのはなしをするところ。最近バイクをはじめた

すずきとゆづきと知らない景色 adventure 四国奔走編#1 製作秘話

こんにちは、szkです。

久々に動画を投稿しましたので完走した感想的製作秘話記事です。

今回は結構頑張りました。

全体的なコンセプト

本シリーズのコンセプトは大きく2つ。
①「他人の動画の二次創作」
②「あくまで”車載動画”」というところ。
当然1話でもこれを意識して作っています。

1つ目については、コラボ動画という部分を主軸とした上で、この動画をどのように作るか、といった意識の部分。
2つ目は本動画そのものの方針のイメージ。

詳しくは以下で記載していきましょう。

まず、1つ目。
今まで当シリーズでコラボというものはかなり少なく、過去ではDKKKツーリングで梅干しMAX氏と行ったコラボが唯一。
しかし、これも相手のキャラが直接出てくるものではなく、あくまで「自分の動画のみ」で完結しているものでした。

今回の動画では「〇〇さんの動画」の二次創作的に作ることで、相手方の動画のキャラをこのまま召喚したような、そんな動画に仕上げたつもりです。

他人の動画の二次創作を作りたい

相手方の「本編」では見れないであろう要素を台本に入れたい

今回コラボということで最もやりたかったのがこちら。
「コラボ」というと、相手方の動画を忠実に守りたくなったりもするんですが
ただ、Fujiさんの動画をなぞるだけでは「Fujiさんの動画でいいじゃん」となってしまう。

そこで、今回は「Fujiさんの動画では絶対に描かれないだろうけど、Fujiさんちの子たちが言いそうなシーン」というのを作っていくコンセプトで動画を作成しました。

今回、約24分というほぼアニメみたいな尺になっているんですが、AパートとBパートがちゃんと存在しています。

今回、AパートではONEちゃんと六花ちゃん、そしてすずきつづみ(と雫)の交流。
そして、Bパートからが本当の意味での本シリーズのはじまり、という形で作っています。

そのAパートの交流では、「szkの動画は見ているけどFujiさんの動画は見てない人」(ほとんどいないと思うけど)
Fujiさんの動画からきたszkの動画が初めての人」、「そもそもこの動画が初めての人」に向けた構成を心がけました。

なので、「この動画は劇場要素が入るよ」というジャブとして冒頭ではすずきつづみが何やら意味深に座り込んでるシーンがはいるし、OPの後では過去シリーズのおさらいとして結月雫という存在を醸すシーンが入るわけです。
今回はそんな最低限の情報の提供という流れを汲んだ後、ONE/六花との合流という形にしています。

ONE/六花との合流後は動画の雰囲気をFujiさんの動画に一度寄せて、メインをゲスト2人にフォーカスしつつ、「すずきとゆづきと知らない景色」の動画感を展開することを意識しました。

これらの脚本は、一度szk側で動画を作り、ここからFujiさんサイドで一部のシーンを採用するというルーティンを組むことで実現させてもらいました。
なので、本作のONE六花のセリフはすべてFujiさん監修済みとなります。

ここでやっと本記事冒頭の①のコンセプトに結び付くわけですが、Fujiさんの動画は、かなり展開のテンポが速く、ONEと六花のどうでしょう的問答に対しての尺は惜しまないものの、カットシーン自体を増やすといったことは行われていない。
そこで、今回当方の動画では「この隙間を埋める2次創作のような動画にしたいな」という思いで、このスタイルになったというわけです。

なので、上記の画像のシーンは全力でFujiさんの動画の二次創作をやらせてもらいました。
六花ちゃんが回想で照れるシーンとか、本編では絶対に見られませんからね!

尚、ここも当然ながらFujiさん本人監修済みです。

ちなみに脚本のほうはほぼリテイクは無く、Fujiさんからも「いいそう」とか「誰にも言ってない設定なのになんでszkさんわかったんですか!?」といったお褒めの言葉をいただきました。

そんななか、大変だったのは六花ちゃんとONEちゃんの口調や言葉遣い。
本シリーズでは、つづみも雫も「割と丁寧な言葉」を話し(主語、述語が省略されづらい)どちらかというと、小説の文章的なセリフが多いのですが、ONEちゃん六花ちゃんは、主語述語の省略をはじめとする口語体がメインで、Youtuber的会話が多い風潮。
ただ、そのまま採用すると、あまりにも作品の中で生きている世界が違いすぎてしまったので、キャラを崩さず、作品の世界観に合わせるためギリギリの調整をさせてもらってます。

これあと数話やるってマジ?

あくまで「車載動画」、展開はノンフィクション

これは「すずきとゆづき」シリーズ全体を通して言えることなのですが、あくまで「車載動画である」ことを言いきるためノンフィクションという部分は今回も同様に意識をしています。

例えば前シリーズ5話の草津編では撮影できた光景をベースに脚本を作り

逆に日帰り旅行祭2024の湘南編では脚本をベースに収録しています。

ただ、どちらも基本的に「実際に起きたことを動画にしている」部分はぶらさずに作っています。
展開に対して嘘をついてしまうと「劇場でいいじゃん」ってなってしまうので・・・

その点、嘘に振り切ってフィクションしてるのが「バイクとゆかりシリーズ」ということになりますね。

今回、旅の「リアル」については本ブログにも記事にしてあるのですが、基本的に動画の中で起きたことは「実際に起きたこと」になります。
これはあくまで車載動画。

これがうp主xサポート役の子だったら、うp主が落ち込んだり、翻弄されるのをサポート役の子が手を差し伸べたり尻を叩いたりするでしょうし、うp主代理の〇〇系であれば彼ら彼女らが翻弄したりするはずです。
このシリーズでは、「すずきつづみと結月雫」という2人が現実のszkと同じ旅路を歩んだ時、どのように乗り越えたのか、という点にフォーカスして作成しています。
あくまで車載動画というのはこういったところを指すわけです。

消えた「雫」

ちょっと余談です。

ところで、動画を見た方はお気づきかもしれませんが、今回の動画では「六花とONEは雫の存在に気が付いていない」状態になります。

メタ的な発言をすると、Fujiさんサイドでの編集の負荷を軽減する、という意味合いもあるんですが、個人的に四国収録中の段階で「雫をゴーグルに入れたい」という思いはあったため、メタ的な要因はあくまで副産物となります。

ちなみに「ゴーグルの中にいる」という着想は下の弱化さんのツイートが源流にあったりします。

元々は「バイクとゆかりシリーズ」で使っていたVoiceroid端末と呼ばれる専用端末(つまりスマホ)にいてもらおうと思ったんですが、折角雫は偽体を切り替えられるのだから、こういった変わり種もよいだろうというところに向かってます。

オフロードとゴーグルって相性いいですしね。

ちなみに、リアルでもゴーグルはオーダーメイド部材使ってたりしてるので、このあたりも現実とマッチするようにしています。

苦労した点

さて、苦労した点ですが、夏にいろいろあって活動を休止したり、そのあとコロナになったり、ぜんそくの持病が悪化したり、仕事が非常に忙しかったりと散々で結局公開時期がかなり遅れてしまいました。
これ自体もかなり苦労したのですが、公開予定が大幅にずれたことでFujiさんの動画のブラッシュアップ期間を与えてしまったことでさらなる苦労が襲い掛かるのでした・・・

立ち絵が変わった

まず、Fujiさんの動画で公開された新立ち絵。
実はあれは当初予定にはありませんでした。

これはszkが休止中にFujiさんが依頼し、完成したことで変更。
szkもすべてのONE六花立ち絵を差し替えすることとなるのでした。トホホ・・・

脚本が変わった

そしてもう一つは脚本の変更。
今回Fujiさんの動画で「オチ」となっている六花ちゃんのだまされシーンですが、当初は予定にありませんでした。
というのも、6月時点では「大阪まで自走することを六花は合流前に知る」という流れになっていたのです。
ただ、実際にFujiさんが動画作成に着手したところ、どうしても尺や展開の盛り上がり的に変更せざるを得なく、結果的に現在の形となった経緯があります。

これも復帰後、szkは泣きながらシーンを差し替えしました。

ただ、このシーンの書き換えについては2つの作品のリンク度が上がり、結果的に非常によいものになったのではないかと自負しています。

カメラの映像が無い!

さて、ご存じの通りszkのカメラはロストしているわけなので、今回実は1日目の映像はほぼ無しで動画を作成しています

このシーンも

このシーンも

このシーンも

このシーンも

見てみるとわかるのですが、なるべくハンドルを隠したり、地図を出したり、セローのハンドルが見えるシーンでは立ち絵の位置をONE六花主体にしてしまったりと、かなり苦労が垣間見えます。

「じゃぁ、szkが撮影したシーンってゼロなの?」と言われるとこれはNo。

こことか

こことか

こことか

つまり、スマホで撮ったTwitter放流向けの写真や、運よく一眼レフで撮影していた映像のみ、szkの映像となります。
そうほぼ劇場シーン行ですね。

冒頭の走行シーンは四国から帰ってきた後にもう一度東名走って再集録したものだったり

Fujiさんと解散→大阪梅田間のシーンは、拡大&ブラーぼかし&逆再生を使って進行方向と逆にして、「向かっている」ように見せかけるといった超セコい技をめちゃくちゃ使ってごまかしてます。

ちなみに作中の20:22から21:20ごろまでの1分間で使った素材ファイルは「たったと3ファイルだけ」です。
気になった人は是非見てみてください。

バイクとゆかりでも結構こういったことはやるんですが、使える素材をかき集め、無いものは無から有を作り出す、といったプロセスがかなり大変。

そりゃもう、大変でした。(たいせつなことなので

みんなはスマホで沢山撮影しておくんだぞ!

OPアニメ

今回OPを新調しました。
まぁ、いつまでどこまで使うかわかりませんが・・・

これらのカットシーン、実は「ずっとやりたかった」やつ。
この度のシリーズの変換でいい機会だなということで作成しました。

このあたりのアニメはロトスコープ的に作ってます。
実写で撮影したものをトレスするというやつですね。

ただフレームはリミテッド(8fps)レベルまで落としてロトスコープ感を消してます。

リアルだとバイクに触れた瞬間にハンドルが動いたり、サスが沈んだりするのですが今回はそこまでやりませんでした。

難易度の高い頭の回転シーンはヘルメットを手で持って回転させ、これを撮影していく感じ。
必要なカットだけ抜いてトレスして完了といった具合。

まぁ、それでも結構大変でしたが・・・

こだわりポイント

細かすぎて伝わらないこだわりポイントとか

新ロゴタイプ

新しくロゴタイプも変えました。

まぁ、今までは正直テキストで打っただけなのでロゴタイプって言えるのか微妙ですが。

従来の新太明朝から

ポップなTAフォントを使ったものに変更。
色合いもカラフルになりました。

今までは「綺麗な景色を見に行こう」的な、いわゆる「透明感のある動画」を意識していたのですが
今回のシリーズからはゲストキャラがたくさん出てきて、よりエンタメチックなポップな仕上がりにしたいと思いロゴタイプも変更しています。

周りのカラフルな図形もこれの現れですね。

イメージカラーは「ホワイト&ビビッドカラー」。
これらはトランジションやアイキャッチあたりにも表れているはずです。

シーントランジション

ついでにシーントランジションにも触れておきたいところ。

すずきとゆづきシリーズではシーンの区切りにアイキャッチ的なトランジションを導入しています。
これを入れるとシーンとシーンの間が分かりやすく、さらにサブタイトルをつけることでシーンの落ちが分かりやすくテンポ感があがるという期待で導入しています。

今回は特に24分と尺が長いため、なるべく細かくカット割りをしてテンポを高めました。

また、今回のシーントランジションは秒数的には過去シリーズと変わらないものの、INとOUTのスピードを上げて若干テンポ感を上げてます。
今までのテンポ感だと、FujiさんちのONEちゃん六花ちゃんのスピード感についていけなかったので・・・

さらに、今回のトランジションでは次のシーンの登場キャラを表示しています。

これはszk自身が作中外の演出に作中演出が入るのが好きで、「やってみたかった」演出の一つ。

ほら、efのエンディングが最終回だけ変わるとか、そういうのあるじゃないですか。
「視聴者にしか見えない領域で、作中の様子が反映される」タイプの演出が好きなんです。わかってください。

今後2話、3話と作っていく中で、このアイキャッチを使った遊びもしていきたいなぁ、と思ってたり思ってなかったり。

作品のBGMと雰囲気

上でも記載をしたのですが、今回のパート割は「AパートがFujiさん動画の二次創作」、「Bパートが新しいすずきとゆづきシリーズの序章」というイメージで制作しています。

なのでOPのBluecompassが終わった後のAパートはしばらくFujiさんの動画で採用されているBGMを利用しています。

これをどんどん「すずきとゆづき」に寄せるわけですが、「つづみのメッキ、はがれる」のカットシーンから従来シリーズで利用していた「ひたはしり」のBGMを利用し、そこから不穏なシーンでは「バイクとゆかり」で利用していたBGMを利用。
ここまでは「今までのシリーズ」と同様のBGM構成なのですが、カメラ故障→つづみの「新しいカメラを買えばいいんだ!」から一気にスロットルを上げるためにすべて新規のBGMを採用しています。

「アドベンチャー」というシリーズの雰囲気

小見出しで語る話でもないのかもしれませんが、今回始まった「アドベンチャー」シリーズは上述した色のテーマ以外にもBGMでの作品の色というものを着色しています。

すでにご覧の方はお分かりかもしれませんが、今回のシリーズでは「ロック」「バンド」といった楽曲を採用しています。
今まで記載しなかったんですけど、過去の「すずきとゆづき」シリーズのテーマは”ジャズ”でした。

すずきとゆづきの二人が”知らない”景色という透明感のある光景をテーマにしたとき、ジャズが最もマッチしたからです。
一方アドベンチャーでは、バイクのブロックタイヤの跡、不整地を行くワイルドさのイメージがロックバンドのイメージと合致したためこれを採用しています。
偶然にもBeNaさんのBluecompass BandArrangeが投稿されていたため、そりゃもうszkはワクワクでBeNaさんにDMを送りました。こんな偶然ある?

というわけで、元の話に戻しますが、後半8割のタイミングからBGMをバンド系のものに変えて新シリーズの開始を示唆する形にしてあります。
気が付いてくれたらいいな。

ED

エンディングもこだわりポイントです。
これはFujiさんが過去にリコリス・リコイルを見ている際に、「本編中からEDテーマが始まる作品がめっちゃ好き」と言っていたのが始まり。
ゲストで出演してもらってるから、これをぶつけてあげよう!と・・・

この段階で楽曲はFujiさんがカバーした「星の帰り道」になることはほぼ決まってました。
視聴者目線からするとONE六花動画におけるBluecompass的楽曲です。

尺についてはかなり調整を行っています。
通常4小節のAメロはInst化したうえで2回ループで8小節に
Bメロも同様にループ回数を増やし尺調整を行っています。

なお、A→Bメロ→サビで盛り上がりが増えていく楽曲なので、これも有効活用させてもらいました。

すずきゆづきの「フェリーターミナルへ!」で曲を開始し、Aメロでは「二人が到着するか否か」というドキドキ感を。
六花が到着した二人を見つけたタイミングで曲の展開が進みます。
その後、オチで第一話が閉幕するタイミングでサビ&クレジットという流れ。

話が展開するごとにBGMも連動して展開していくのは任天堂のゲームとかでもよくありますね。
こういう演出も好きなのでじゃんじゃか取り入れてます。

そのままサビでクレジットを通し、次回予告まで1本で行うところまでやりました。
この演出で次回への期待を展開を殺さずにやりきれたかなと思います。

今後について

というわけでいかがでしたでしょうか。
こだわりポイント的なやつが伝わればうれしいなって。

さて、リアルを知っている方々からは「この先の展開暗い展開になるしかないんじゃないの?」と予期されておりますが、安心してください。頑張って明るい動画にして見せます。

やはり合成音声の子たちを悲しませたくはないので、当然色々ハプニングはおきますが、前向きな動画にするつもりです。
現在依頼を受けている作品を作っており、そのあとには宗谷岬イベント。そしてチェビフェス、つづみの日とイベントが続きまして、2話はおそらく年明けとなりますが首を長くしてお待ちいただければと思います。

3か月以内には出したい。できますかね。

ということで以上、閉廷!

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