szkがVJやITや、趣味のゲームや自作PCのはなしをするところ。最近バイクをはじめた

アニメウマ娘にはまったら「浮気だから禁止」を言い渡されたので弁解したい

こんにちはszkです。

ウマ娘にはまってしまいました。
過去にアニメにドはまりすると大体ブログ記事にするのですが、今回も例に漏れず書いていこうと思います。

まず、飛ばし記事もびっくりなタイトルですが、言われたのは事実です。
そしてなんなら僕もウマ娘というコンテンツを数週間前まで「所詮普通のソシャゲキャラゲーコンテンツやろ」と思ってました。

が、違いました。

ので、色々と誤解を払拭するためにもこの記事を書き終えたいと思います。

まえがき:szkのアニメ趣向について

お前の好みなんて聞いてねーよ!と思うかもしれませんが、人にいきなりお勧めするからオタクは嫌われる。
まずは自己紹介からやるのがマナーなんだよなぁ(ニチャァ

ということで好きなアニメを挙げます。

・ZOIDS(スラッシュゼロが好き
・ガルパン
・ラブライブシリーズ
・シュタインズ・ゲート
・SAO
・ARIA(漫画のが好きですが)
・ハガレン(漫画のがry)
・ノエイン
・けものフレンズ(1期
まちカドまぞく
魔法つかいプリキュア!

尚比較的近年はまった一番下の2作品は感想を書きだしてます。
そして、下は最早好きを超えてとりあえず見続けてるシリーズです。

・マクロスシリーズ(ゼロが一番好き
・アニメポケモン

と、まぁ一見振れ幅が非常に大きいように見えますが、要素分解すると

1.世界設定が綿密に定義されていて考察が捗るアニメ
→マクロス/ZOIDS/ガルパン/SAO/シュタゲ/ノエイン/けもフレ/まちカド/ハガレン/ARIA
2.逆境を工夫で勝利するバトルが熱いシーンの多いアニメ
→マクロス/ZOIDS/ガルパン/SAO/ハガレン
3.尊さ勝る女の子友情系(あえて百合とは言わない)
→ガルパン/ラブライブ/まちカド/まほプリ/ARIA
4.王道進行の「努力!友情!勝利!」系のアニメ
→ZOIDS/ガルパン/ポケモン/ハガレン/ラブライブ

といった感じに分解できるのだと、自己理解しています。
さらに、1のほうが重視され、4のウェイトは比較的少なめになるかと思います。
要するに世界設定厨ってことです。
最近のアニメも基本的には上記4つのうちどれかに合致していれば最終話まで感想する率が高いと思っています。

ここまで飽きずに読んでくれた心優しい方はお気づきかもしれませんが、すべての要素に合致するアニメがあります。
これがガルパンです。

当時は何もわからずに「ガルパンはいいぞ」を連呼していましたが、結局のところ「努力!友情!勝利!」する女の子が健全に青春していく、それを裏付けるための世界設定が練られているアニメというのが私の琴線に触れたようです。

そして・・・

ウマ娘はそんなアニメです。

アニメの話の前に・・・「ウマ娘」への評価の片鱗の話

もうちょっとだけ前座を続けさせてください。
何が言いたいかというと「ウマ娘なんておっぱい大きい女の子が走るの見て男が興奮するアニメだろ?」と思ってる人。

それは違う、違うんです。
というか僕も失礼ながら見るまではそう思っていた。(超失礼
だって最近のソシャゲ節操ないんだもん。

なので、2018年のアニメ1期もそう思っていたからスルーしていた。
そして今それを非常に後悔しています。

ではなんで僕がウマ娘というコンテンツに触れようと思ったか。
それはゲームリリースと同時に流れてきた「ハルウララG1勝利」というワードでした。

御年30歳を迎えた僕にとってこの「ハルウララ」という馬は競馬というコンテンツの近くにいなかった自分にとって唯一「知っている」馬でした。
何かというと僕が小学生~中学生くらいのころに「勝てない競走馬」という題目で非常に有名な馬だったから。
そのブームはすさまじく、ひとたび走れば勝てないにも関わらず地上波のニュースで取り上げられ、どうやら最終的には「113戦0勝」という記録まで持ったらしい。

そんな馬がゲーム内で「G1優勝」と囁かれれば興味も出るはずで、さらにはそもそもの「ウマ娘自体が3年のリリース遅延をした挙句とうとう正式リリースされた」という話もかつてのFF14新生エオルゼアについていった身としては他人事ではないと感じ・・・

最後に止めを刺したのがこのツイート。

この世界には「馬」はいない。
いるのは「ウマ娘」だけ。

というのをシステム的に表現するため、わざわざフォント 作って「馬」の漢字だけ架空の漢字にするってこだわり半端ないでしょ。
これを見た瞬間に「このコンテンツは信用できる」と踏みアプリをダウンロード。

出てくるキャラはみんな素直でかわいいし、何より「どことなく理性的ではない」(勝つことや走ることへの執着や社会的な理性が無い)部分が「これは人間に耳が生えたのではなくて本当に”ウマ娘”なんだ」という感想を与え、そしてとうとうアニメ ウマ娘へとszkは歩を進めるのであった・・・

と、ここまでが前置きです

ほんへ

というわけで本編です。

先に記載した「要素」をそれぞれ見ていこうと思・・・うのですが、それぞれ語る前に
まずは「ウマ娘」の本質的な魅力を記載する必要があると思います。

それが「競馬へのリスペクト」です。

愚直なまでに競馬をリスペクトした超健全アニメの話する?

繰り返しますが、ウマ娘は「”努力!友情!勝利!”の青春スポ根&世界設定充実満足アニメ」です。
ですが、実はこれらの要素すら実は副産物でしかありません。
このアニメが本当に伝えたいのは「競馬に対するコンテンツからのリスペクトと誠意」です。
これを実現した結果、アニメとして魅力的な要素が副産物として発生したものと評価しています。

アプリ版リリースによって周知の事実となりつつありますが、基本的に競馬というのは経営者はじめとするお金持ちがガチになって行うお堅い世界です。
もちろんそれで飯を食う人もいるし、すべての中心となる「馬」は経歴評判その他もろもろすべて合わせて大事な要素となるわけです。

「貴方の馬の名前をゲームのキャラクターに使ってもいいでしょうか」
と聞いて一筋縄でいく世界ではなかったと思います。

そんな世界に「俺たちはここまで本気でやるぞ」という執念すら見えるのがこの「ウマ娘 アニメ1期」です。

といってもこれはアニメ本編を見ないと感じることができないので、まずは冒頭と全体像の紹介をしちゃいましょう。
アプリの紹介文にも記載がある文章なのですが、アニメ1話のアバンは唐突にこのように始まります。

『ウマ娘』。彼女たちは、走るために生まれてきた。

ときに数奇で、ときに輝かしい歴史を持つ別世界の名前と共に生まれ、

その魂を受け継いで走るーー。それが、彼女たちの運命。

この世界に生きるウマ娘の未来のレース結果は、まだ誰にもわからない。

彼女たちは走り続ける。瞳の先にあるゴールだけを目指してーー。

そして次のシーンでは

いきなり、現実世界と違いの無い「東京都府中」が現れます。
ちなみに、この”東京都府中”は現実世界における「東京競馬場」が位置する地名となるため競馬好きの人はこの時点で「東京競馬場か」となるわけです。

そしてそんな東京都府中へやってきたのがこの物語の主人公格の一人である「スペシャルウィーク」です。

ちなみにこの「なまえの表示」は1話のみならず、各話毎に執拗に表示されます。
現実世界の馬の名前と同じわけですから、「覚えてもらうまで」表示するわけです。
アニメ最終話になることには視聴者は登場するウマの名前をすべてフルネームで言えるようになっている算段です。
このあたりからもリスペクトを感じます。

さて、ここらでウマ娘アニメ1期の基本的な構成について記載しておきましょう。

アニメ版ウマ娘は上で紹介したスペシャルウィークを中心にウマ娘達を主人公として、人間であるトレーナーと共にレースを勝ち抜いていく・・・
のであれば普通のアニメです。

このアニメの展開は基本的に現実世界における史実をベースとしています。
そのため、ある種アニメのご都合展開を完全に無視したシビアなレースでの勝ち負けの結果が彼女たちを待ち受けているわけです。
これに対してウマ娘達はトレーナーと共に時に悩み時に努力しながら前に進んでいきます。
もちろん、主役はスペシャルウィークだけでなく周りを取り巻くウマ娘達も同様であり、各話毎に主役級の扱いを受けています。

そこに勝ちたい思いがあり、負けられない戦いが現実としてそれぞれにあったからこそ、この物語のレースの結果は史実を知らない人間にとっては常に予想を裏切る展開を見せつけていくのです。

レースの結果は基本的に史実通りとなるため競馬を知っている人はある種の「レース結果のネタバレ」を食らった状態でアニメを見ることになるのですが、「どうしてこの結果になるのか」といった展開は適度にフィクションを含めておりその「フィクションのかけかた」も史実にリスペクトしたものが多く、このアニメの大きな魅力となっていると思います。
競馬好きの人が見た場合は「なるほど、この展開をこう表現したか」という感想になるわけですね。

例えば、1期のとある回、超猛特訓して調子も良いスペシャルウィーク。
観客からも「オーラが違う」とまで言われる”アニメ的”には「勝てる展開」なのですが・・・

なんと7着で惨敗し、しかもアバンで処理されてしまうという「現実の厳しさ」を突き付ける展開。
ちなみに現実では「訓練しまくった結果筋力が付きすぎてしまい、体重増となって負けた」と評価されており、それの再現となってます。
ニコニコのコメントなどでは「原作者(現実)は血も涙もないのか」などを言われてますね。


▲そのほか、止め画で演出されたメジロマックイーンのレースもデビュー戦がダートだったことをきっちり描写している。

「運命的な何かを感じる」

と、ここで少し話題をそらして作中でよく使われるワード「運命的な何かを感じる」を取り上げます。

上の絵の左は「ゴールドシップ」、真ん中は「メジロマックイーン」ですが、作中二人は一緒に写るシーンが多く、ゴールドシップはメジロマックイーンに対して「運命的な何かをかんじるんだよなぁ!」と言って特に一方的に絡んでいきます。
実はこの2人、現実世界では「祖父と孫」の関係に当たります。
メジロマックイーンの孫がゴールドシップです。

この関係性について上の画の左側の「トーカイテイオー」は「ボクと会長の関係みたいなもんなのかなぁ」と発言しますが、
このトーカイテイオーの言う「会長」は「シンボリルドルフ」というウマ娘であり、史実においてはトーカイテイオーとは「親子」の関係であるわけです。

さらには、2期では「ライスシャワー」というウマ娘がメジロマックイーンとレースするのですが、その際ライスシャワーはメジロマックイーンを徹底的なマークする”という戦法を取ります。
この戦法は1期でグラスワンダー(上の画像)がスペシャルウィークに対して取ったものと酷似。
これを見たスペシャルウィークは「かつてのグラスちゃん(グラスワンダー)と似ている」と発言。
グラスワンダーは「運命的な何かを感じます・・・」と続けて発言します。

これはライスシャワーと「かつてのグラスワンダー」双方が同じ騎手である的場 均氏がジョッキーしたことによるネタであり、こういった非常に細かいネタ拾いも欠かさない演出からスタッフの気迫が垣間見えます。

史実上の伝説と言える「サイレンススズカ」

さて、小ネタもはさんだ所で本編に戻ります。
アニメ版ウマ娘を語るうえで絶対に外せない要素なのでギリギリのラインまで記載させてください。

史実なのでネタバレでも何でもないのですが、かつて競馬では「サイレンススズカ」という馬がおりました。

この馬は”最速の機能美”と呼ばれ、非常に美しい造形と何より「通常は不可能とされる中距離のスプリント」が可能の大逃げ馬として誰からも愛されていたようです。
しかし、あるレースで左足を骨折、予後不良診断の後にこの世を去ってしまいます。
このレースは「沈黙の日曜日」と呼ばれ、今なお競馬ファンにとっては大きな衝撃を与えた歴史的な日とされています。
あの有名な騎手である武豊氏すら「最速」と言わしめた馬なのですから、競馬ファンにとってそれはもう伝説レベルだったのでしょう。

競馬好きの上司をもってして「アレは残念だった」と未だに言わしめるレースだったそうです。

で、そんなサイレンススズカがウマ娘として登場します。
しかも第二主人公かつヒロイン枠的なメインキャラで。

彼女が「史実をベースとしたアニメでどのようなるのか」という演出はこのウマ娘1期最大の見どころとなりますので、これを見るためだけにでも是非アニメウマ娘1期を見てもらいたいです。


▲作中でも常に「最速」と特別な扱いを受ける彼女をラストまで見届けてあげてください。


▲サイレンススズカの「くせ」であった、厩舎で左回りする行動も再現する気合入り

と、他にもスタッフの競馬に対する「リスペクト」は所せましと詰め込まれています。

結局のところアニメ1期は競馬界隈に対してアニメを通して「誠意」を見せた1作であったのだなと感じました。

それから3年後、2021年現在放映中の2期の1話ではアバンで次のような表記すらされるようになりました。

この作品は実際の競走馬の物語をモチーフとし、事実に基づいた表現を心掛けたフィクションです。

恐らく3年の間で名前の利用許可の下りた馬も増え、前例を持った上このテロップが可能となったものと思われます。
この表記を見てピンと来た人は今すぐウマ娘アニメ版を見に行きましょう。

AmazonPrimeVideoならOVAを除く全話が見放題だぞ!
ウマ娘 プリティーダービー

”副産物”を過去アニメ要素と合わせて紹介

この記事の最初に記載した「僕の好きな要素」ですが過去作品の要素と合わせて紹介します。
つまるところ「この作品が好きなオタクはウマ娘見ても楽しめる」と思います。

王道進行の「努力!友情!勝利!」

アニメウマ娘の作中の多くをしめる「トレーニングシーン」。
現実よろしくとにかく「努力」のシーンが多く演出されます。


▲多分トレーニングシーンの無い回が無いくらいの勢い

この一見退屈なシーンになりそうな「トレーニングシーン」ですが、ウマ娘においては「トレーニングは競争ウマ娘の本分」と言いたいがごとく見事に描ききっています。
いくつかポイントはあるんですが、「次のレースでの戦略」や「次のレースに向けたトレーニング」はかなり丁寧に書かれており、トレーニングシーンを飛ばすと話全体が見えないような構成になっているのがポイント。
また、この「戦略」というのが現実世界における競走馬を元としているので興味が深い。

ただ、この作戦をもってしても「負ける」展開があるから”アニメ慣れ”している人ほど展開に裏切られて面白い。

またトレーニングシーン中に画面のはじで小ネタを仕込んでいたりと丁寧な演出が見ている人を飽きさせません。
「トレーニングシーンを書き込む」点はラブライブシリーズに通じるものがあり、「結果」に対する「経緯」が書き込まれている良点です。

そして努力友情勝利のアニメ版ウマ娘を語る上で外せないのがこのキャラクター。
なんとメインキャラにもかかわらず「名前なし」というこのキャラクターは公式サイト上や作中「トレーナー」と呼ばれる人物です。
立場的にはアイマスの「プロデューサーさん」にかなり近い立場のキャラクターとなります。

一見軽い態度で胡散臭いのですが、「ウマ娘の夢を叶えたい」という気持ちは本物かつ熱く、本編ではその熱さ故思わず不器用になってしまうシーンもありこの作品における「もう一人の主人公」ともいえる存在です。
”ウマ娘”が主役なのですから、人間は「彼女らを支えて引っ張っていく」存在でもよかったはずなのですがこの作品では「人間サイドもウマ娘に影響され、成長していく」というあくまで”対等”な立場を常に守って話が進行していきます。

アニメ的な引用でいうと先に書いた「アイマスのプロデューサーさん」とほぼ同格の存在ですから、彼らが好きな人はきっとこのコンテンツも好きになれるはずだと思います。
尚、このアニメにおいて彼は「競馬」に対する誠意そのものと言っても過言ではなく、「競馬」という世界の中でウマ娘というコンテンツが「競馬関係者」という人間のみならず「馬」自体にもリスペクトを置いていることを強調する存在になっています。

そんな彼がウマ娘に与える影響、そしてウマ娘から与えられて成長していく様子はこのアニメの王道展開により拍車をかけるのです。


▲ちなみに加えているのは「棒つきキャンデー」。ホットでクールでファンキーなトレーナーの活躍にも注目

尊さ勝る女の子友情系

こういう書き方をしていますが、ウマ娘は特に百合要素があるわけではありません。
そもそも作中男女関係なく恋愛的要素は皆無です。

友情については基本的に「ウマ娘とウマ娘」の関係性について作中掘り下げられるシーンが多々あります。
この”関係性”ですが、基本的に彼女らは「相手に対するリスペクト」のみで人間的な思惑だとか感情は無いように演出されてます。
あくまでニュートラルな関係性であり、そこにあるのは「速く走れることへの憧れ」だとか「レースの結果に対するストイックな思い」に重点しています。

それどころか、この世界ではびっくりするほど「陰謀」だとか「策略」といった知性的な要素が欠如しており、ウマ娘達は引くほどに素直です。
一方でトレーナー等の人間キャラクターに関しては(ウマ娘のために)「相手チームのトレーナーにあえて勝てない模擬戦を申し込む」とか(ウマ娘のために)「チームの中で戦わせる」とか、少しばかりの戦略性が垣間見えます。
あくまでウマ娘達は現実世界における「馬」の互換であり、そこに卑怯だったり愚劣な考えは存在しないというコンセプトなのでしょう。
馬に対するリスペクトが作品を気持ちの良いものにしていると思いました。

これはけものフレンズ1期における「フレンズにわるいやつはいない」理論に通ずるものがあり、出演してくるキャラクターは「基本全員いいやつ」という作品を安心して見れる1要素となっています。
レースなのでライバルはもちろんいるんですけど、決してどの相手も「ヴィラン」ではないのですよね。
あくまでもヒーロー同士の戦いを描いている。
かなり気を使った脚本建てだったのだと思いますが、圧巻されました。

逆境を工夫で勝利するバトルが熱いシーンの多いアニメ

暴論いってしまえば、レースシーンは「徒競走」なのですが、とにかくこのレースシーンの演習がこのアニメは素晴らしい。
作画的な演出もさることながら、実際の競走馬が「こんなこと考えていたのかな?」と思わず思ってしまいそうなレース中の思惑の描写が凄まじい。

止め画だけでは忍びないので公式でレースシーンのある動画を引っ張ってきました。
ちなみにこれは序の口も序の口。中盤以降のレースシーンはとにかくヤバい(ネタバレなので言えない)ので、是非みてやってください。

レース中の息をのむような緊張感はガルパンに近いものがあります。
ガルパンも「最終的に主人公は勝つ」なので「そこに至るまでの経緯」を楽しむアニメですが、ウマ娘もそれは同様。
「史実として決まっているレース結果にどう至るのか」が見どころになるかと思います。知らない人はより楽しめる構図です。

▲ちなみにこれは2期のワンシーンですが、レースシーンの描写は常に「本気」。
かわいいとかそういう次元で無く息をのむような演出が続きます。
マジ顔で走るウマ娘と声優さんの演技はかなりの見どころです。

世界設定が綿密に定義されていて考察が捗るアニメ

このアニメの世界は現実世界のパラレルです。
「世界設定が綿密」と言いましたが、作中明らかとなっている設定は少なく、どちらかというと”けものフレンズ1期”のような「決まっていそうだけど断片的にしか世界設定がわからない」タイプのアニメです。

明らかになっているのは
・競馬はギャンブルではなく世界的な一大エンターテインメントとして取り扱われる。
・馬は存在せず、代わりに”ウマ娘”が存在する
・そのほかの文明レベルは2010年以降と同等
・東京都府中市を始め岐阜の笠松競馬場等の地方競馬も存在する。(コミックス版)

というあたり、根幹的な設定は詰めてありそうで考察が捗ります。

また、先日書いた「ウマ娘専用レーン」の記事もその一環ですかね。

[blogcard url=”https://szkhaven.com/2021/03/03/prettyderby_01/”]

その他ウマ娘達の生活している学園に設置してある電話は子機がウマ娘用に長かったり・・・

美容院の椅子はしっぽを通すための穴が開いていたりと逐一描写が丁寧。

総括とまとめ、アニメ版ウマ娘の主題

と、ここまでgdgd書きましたが、アイマス、ラブライブ、ガルパンあたりのアニメが好きな人は間違いなくヒットするアニメだと思います。
かわいい見た目とは裏腹に、主人公は決して絶対強者ではなく厳しい現実として戦っていく様子と、素直で気のいいキャラクターの織り成す掛け合いはこのアニメのエンタメとしてのバランスを絶妙に保っている良作でした。

ゲームアプリ版をプレイすると、アニメとはまた違った「if」が見れるのでこれもまたお勧めです。
さらに、アニメ版の設定でかつ地方競馬の泥臭さを前面に押し出したコミックス版「シンデレラグレイ」もあるのでアニメを見てはまった人はそれも読んでみることを強くお勧めします。

「ウマ娘は史実を元にして現実世界の競馬界隈へ誠意を見せるアニメ」として紹介しましたが、これはエンタメとしての表向きの顔ではもちろんありません。
ここまで、あえて記載してきませんでしたがこのアニメでの主題は「夢」となります。

「勝利の先に夢がある」を2012年に描いたガルパン。
「己を信じて努力すれば夢は叶う」を2013年~2015年に描いたラブライブとアイドルマスター。

夢をかなえてきたこれらのアニメに対してウマ娘では2018年にまた違った「夢」の描き方をします。
それは史実を元にしたことで、よりリアリズムでシビアなものになっているのですが・・・どう帰着させるかは是非皆さん自身の目で見てもらいたいと思います。
そしてこれらをより洗礼し、裏付けるための様々な”リスペクトからなる”設定や描写は最終話迄見たときにこのコンテンツの評価を大きく変えるものだと思います。

今何も知らずにこの記事を読んでいる人は運がいいと思います。
是非そのままウマ娘 プリティーダービー1期1話を見てください。
きっと後悔はしませんから。


▲Prime videoで全話視聴可能です。(直リン)


▲コミックス版、アニメ版とは違った迫力のある描写でこっちもお勧め。アニメ版の後に見ることをお勧めします。

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