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VJ

VJ現場でのケーブルの峻別と養生のススメ1【養生テープの活用】

こんにちは、SabaLeoN szkです。
VJの現場は映像ケーブル、電源ケーブル、USBケーブルと、やたらケーブルが増える傾向があります。
これらが抜けるとプレイに支障があったり、最悪大事な時に絵が出ない可能性もあります。
そういったシチュエーションを防ぐためにケーブルを保護する「養生」
間違ったケーブルを抜いたりしないようにマーキングする「峻別」を紹介します。

◆峻別と養生の重要性

ITインフラ界隈においては
ケーブルを誤って抜く=サービスが停止する=強いサービスだと秒数百万の損害
といった状況になるため、ケーブルの峻別や養生が定型化されています。

その作業においてよく使われるのが「養生テープ」と呼ばれるものです。


こんなん

これらのテープを作業対象に対して張っていきます。
どんなふうに使うの?という質問に対してはさくらインターネットさんのブログに写真が載っていますので見てみるといいかもしれません。

一般的には「緑色は養生に:作業対象(触るものや保護すべきもの)」「赤色は峻別に:現用/作業対象外(触っちゃいけないもの)」に対して張っていきます。

◆VJの現場では

VJの現場においては主に「ケーブルの保護」に対して使用します。
特に机から机に対して渡す映像ケーブル壁のコンセントに対する電源コードなどは抜けてしまうと映像が止まる可能性があり、クリティカルなケーブルであると言えます。
クラブの中は暗かったり、酒に酔っていたりしてそれらに足を引っかけてしまう可能性もあるため、SabaLeoNでは養生を常に行っています。
今回はそんなSabaLeoNで行っているデータセンター式の養生峻別を紹介します!


現場でたまにみるアレ

◆どう張ればいいの?

正直言うと「ケーブルに対して足を引っかける心配がない状態」にできれば張り方はどんな張り方でもかまいません。
今回は一例としてIT業界で使われている養生の張り方を紹介します。

・テープをケチらない
よくあるパターンで「ケーブルの両端だけ止める」というパターンを目にしますが正直あまり意味がありません。
足を引っかけた場合、人一人分の体重がケーブルにかかるため、余裕でテープを引きはがしてケーブルは抜けてしまいます。
ケーブルの接地面がすべて宙に浮かないようにテープで止めることがポイントです。

このようなケーブルを(ロケ地:わかめハウス)


束ねて


テープを勢いよく伸ばし(白のテープしかありませんでした、、、現場では目立つ色のがいいです)


思いっきり張る!

・テープの片端は撤収時に回収しやすいようにしておく
テープの片方の端を両止めにしておくと撤収の時に回収がしやすいです。


テープの片方はこのようにくるっと片側を両面にくっつけ


両面張りにしておくとはがす際に爪を立てる必要がなくなります

・テープを止めた両端を2重止めにすると強度が増す
長い距離(40㎝以上)テープでケーブルの上から止めるとすり足や靴底が引っ掛かったときに徐々にはがれて行ってしまうので、両端を止めておくと強度が増します。

両端は止めておくと間がはがれてしまっても両端で抜け防止ができます。

・遊びを用意する
ケーブルはギリギリの長さで用意すると引っかけやすくなったり引っかけたときに抜けたり、接続機器をテーブルから落下するなどといった事が起こりやすくなります。
ある程度遊びを用意し、その手前で止まる点(両幅の2重止めの箇所)を用意しておくと自己の誘発を防ぎやすくなります。

・完成!
最後はこのような形になります。
SabaLeoNではこのような養生を行っていますが、形式は事故が起こらなければどのような方法でも問題ありません。
現用赤テープや緑テープを床に張ると立ち入り禁止区域を作ったりもできますよ!

余ってる部分も足やテーブル足が引っ掛かりそうなら止めておきましょう

◆最後に(本音

養生はあくまでも一時的なものです。
おうちや箱で恒久的(一度付けたら取り外さないもの)に対してはケーブルガードやチューブを使うとよりきれいに設置ができます。

VJはクラブの雰囲気を作る大事な役割であると思います。
VJ全体としてこういった風潮が広がり、「VJってすごい!」という周りからの信頼度が上がるといいですね。