まだ夏の暑さ残る10月、szkは愛車スパーダ君に大掛かりなメンテナンスを行っていた。。。
購入時のメンテナンスでは消耗品をメインに以下を交換しましたが、交換できなかったパーツもちらほら。
とくにスパークプラグとエアクリは本当はやっておきたかったのですが、いかんせん時間も知識も足りずに実践できませんでした。
さらに最近(購入直後からだけど)は「エンジンのかかりが悪く、アイドリングができない(スロットル足さないとエンストする)状態」が続いており、なかなかに気になるところ。
過去の偉人の記事をしらみつぶしに調べた結果「スロージェット及びキャブつまり」の可能性が非常に高いと踏んだため一斉メンテナンスすることにしました。
本来は一気に交換するのは切り分けできなくなるから微妙っちゃ微妙なんですが多少はね?
ということで購入後わずか3か月でキャブOHされるスパーダ君のメンテナンス大会、はっじまっるよー
右は実家から駆けつけてくれた愛車のFIT君!
パーツの取り外し
タンク取り外し
なかなか勇気のいるタンクの取り外し。
まずはガソリンタンクについているフェールコックをオフに。
その後にバキュームホースを取り外します。
バキュームホースは空気の負圧によってガソリンをキャブに押し込む役目を持つのでこれが抜けていれば新たにガソリンはキャブに落ちません。
コックのCLOSE、ヨシ!(現場猫
その後数分エンジンを始動。すでに落ちているガソリンを消化します。
そしてフェールホースを取り外し。余ったガソリンが漏れてくる場合があるのでタオルなどで受けましょう。
そしてタンクを取り外し。ボルト1本とフレーム前方の爪で止まっているだけという新設設計。
無残にもタンクを外されたスパーダ君。
あとエアクリーナーホースもここで取り外そう。
エアクリーナー取り外し
タンクの下に黒いボックスがあるので取り外す。
エアクリーナーカバー→エアクリーナーエレメント→網→キャブレーターの順番でくっついていた。
PH2~PH3のプラスドライバーで取り外せるぞ。
無残にもパーツを取られたスパーダ君。丸見えだぁ///
キャブレーター取り外し
ようやく表れたキャブレーター。
こいつはエンジンとインシュレーターと呼ばれるゴムを介して接続されており、インシューレータは金属製のリングでねじ止めされる構造になっている。
そのため、金属製のリング(4つ)を緩めて上に引っ張れば抜けるのだが、その前に色々と外すものがあるので外していこう。
ここは好みだけども先に僕は皿を外しちゃいます。
皿は真鍮ネジ4本で止まっている。舐めないように注意。
その後アクセスしやすくなった↓の奴らを取り外す。
ハズレタ!
・スロットルワイヤー
スロットルから伸びているワイヤーを上下2つ取り外す。
一つは捻ったとき用、もう一つは戻し用だ。
形状が似ているので分からなくならないように印をつけておく
・チョークワイヤー
チョークから伸びているワイヤーも外す必要がある。
かなりアクセスが悪いのでキャブ自体を引っこ抜いた後に作業しても良い。
ケーブルが外れたらキャブを引っこ抜く。
金属のリングが緩んでいればぐらぐらと揺れるようになっているはずだ。
思いっきり抜くと抜けるが、インシュレーターが劣化している場合非常に抜けづらくなっているはずなので注意。
今回はあっさり抜けました。
キャブの清掃&OH
ということでキャブはお家にお持ち帰りして作業するゾ。
主に使うケミカル配下の通り
・パーツクリーナー
キャブ本体の外装、細かい個所にゴミが入り込んでいる所など
・エアダスター
ケミカルではないけども、パーツクリーナーや水洗い後の吹上用に使用。3本使いました。
・キャブクリーナー
メインで仕様。毒性が強いので取り扱い注意。
・シリコングリス
ゴム部品のコーティングに使用。
・万能グリス
グリスが必要なネジに使用。固着防止。
キャブの分解
キャブレーターを分解していく。
HONDAのサービスマニュアルが非常に役に立たず、一部パーツの記載があったりなかったりする。
元に戻せるか不安な人は写真を撮って状態を保存しておこう。
ここで分解するのは「キャブレータークリーナー液にゴム部品を浸すと劣化してしまう」から。
なので、実はすべて分関しなくてもゴム部品だけ回収できていればよかったりする。
(ゴム部品改修するとほとんど全バラすることになるけども)
そしてキャブ液につけおく。
トレイなどが使われるが、自分はスチールのバケツにしました。
時間にして6時間くらいだが、鈴木はいろいろな理由で12時間置くことになりました^p^
ちなみにキャブ液は毒性が強く、周囲に匂いを発する。室内でやるときはしっかりと換気をしよう。
最初はこの泡タイプでやろうと思ったのだけど、こいつはライト向けの製品で本格的なOHには向いていなかった。
その後でみんな大好き呉工業のこいつを買ってきて付け置き、こっちは効果が上がった印象。
結果
結果からすると、思ったよりキャブは汚れていなかった。
ただ細かいガソリンカスのようなものが落ちているのが見えたので、これでジェットのつまりがとれればいいなぁ。
キャブ液を取る為に一度水洗い。
その後間髪いれずにエアダスターで水を吹っ飛ばします。
エアダスターは使用し続けると冷却されて勢いが減り、リキャストタイムが発生するのでその間に外装を清掃。
パーツクリナーで細かい泥の汚れを取っていきます。
水気が抜けきったら組み立てていくゾ。
スロージェット交換
VTはVツインというくらいなので、キャブも2系統。
無論スロージェットも2セットづつあるので1つ購入して満足しないように注意しような!
ここらへん単気筒は楽なんだろうなと思いました。CB400SFとか絶対に整備できる気がしない。
ちなみに純正のスロージェットは欠品。
ですがキタコより互換部品が売られているためこれを使います。
ちなみにこれはよそ様のブログで拝見したのですが、もしエアクリをエレメントごとではなく、フィルターのみ交換を行った際、
ターボフィルターにすると吸気が増えるらしく、吸気が増えた分スロージェットも径が大きいものに変更するようです。
今回は径はそのままでいきます。
尚、これともうひとつ「メインジェットホルダー」なるパーツがあるのですが、探しても探しても出てこない。
なんとなくほかのパーツが代用できそうですが、今回は購入なしでいきました。
ちなみに真鍮なのですぐに舐めます。ここを潰したらあっという間に死亡なので要注意だ!
ガスケット交換
ガスケットはサービスマニュアル的には使いまわし厳禁だそう。
他のブログを見ていると割と使いまわしてますが、今回万が一に備えて以下を購入しました。
まだパーツがあります。
こいつも2セット必要です。
今回はパッキンの替えを買ったのでシリコングリスでコーティング。
こんなもんやろ
元に戻したら完成!つけおき除いて大体4時間程度でした。
キャブの戻し
組み立てなおしたキャブを取り付けなおします。
インシュレーター交換
キャブはインシュレーターと呼ばれるゴム質の素材の上にガバっとくっついて、上からネジで止めてあるだけのシンプル設計。
ここでは消耗部品であるインシュレーターも交換しておきます。
無論欠品なのですが、このインシュレーターは運よくVTR250と共有部品なので社外互換部品が販売されてます。
こういうの本当にたすかるー
こうなった
ワイヤーも元に戻していく。
ちなみにワイヤースロットは止めが甘かったらしく後日走行中に外れて大変ビビった。
(外れるとスロットルを思いっきり回さないとキャブが開かない)
しっかりと止めていこう。
エアクリ交換
エアクリーナーはエンストの被疑箇所としてピックアップしてたのですが、交換のリスクも低くどのみち前回交換したくてもできなかったパーツの一つなので交換します。
なんとうれしいことにVT250のエアクリはVTR250と同型なのです。
ということでデイトナから出ているVTR250用のエアクリを使用。
アイドリング調整ネジを調整
最後にタンクを載せて始動確認。
始動したがいきなり7000回転というびっくり回転数で思わずキルスイッチ。
アイドリング調整ネジが調整できていなかったようす。
反対側の同調ネジも一緒に調整します。
本来ならメータを使って同調するのですが今回は音で合わせる。
ここにきてまさかのガバムーブ。
うーんヨシ!
完了
元に戻った!そして動いた!乗れた!
初心者にしては十分な出来でしょう。
交換を感想した完走ですが、パーツの前後関係、そして各パーツの役割が体感的に知れて良い経験だったと思います。(小波
交換した後はやはりスロージェットが詰まっていたのか始動性が非常によくなりました。
今まで「キュルルルル・・・・・・ル・・・ル・・・・カツン」と止まっていたエンジンも放置してもアイドリング維持できるようになりました。神。
あと低速のトルクが戻ってきた。今までのスパーダ君はレビューと比較して「君、写真と違わない?」って感じだったのに対して全盛期の活力を取り戻した感がある。
発進の時に捻れば乗ってる人を多少は「ウオォン」とさせる加速が戻ってきたのだ。
このOHを経てスパーダ君の過去のレビュー記事を書き直しました。
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ということでめっちゃ調子よくなって閉廷!
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