前回

ほんへ
はい、おはようございます。
ということで2日目です。

フェリーの到着は6時。
この日は定刻通りに到着。
早速降りて四国に乗り込むぞー!

ということで四国民のカヤさんと合流。
なんか、仕事終わりの足で高速爆走してきたらしい。
SAで仮眠したとのこと、今日1日耐えられるんか??
今日はUFOラインにいって、そのあとはアドベンチャーラリーの前日車検にいくかどうか・・・といった感じ。
とりあえず先に進んでいこう・・・

と思った矢先にトラブル発生。
全員SENAなのに何かつながらない。
結果としては「SENAのバージョンアップされてない端末があった」ことが原因だったのだがこれに2時間ほど時間を使ってしまい、この段階で前日車検は断念。
8時過ぎにようやく出発だ。
みんなインカムのアップデートとはやっておくんだぞ!!!
ちなみに上の写真はSENAのアップデートを待つ人たちの図。
szkはジェベルのトップケースの後ろでPC展開してSENAのアプデをしていたぞ。
UFOラインへ
さて、UFOラインへはカヤさんが案内してくれるようなのでついていこう。
しかし、四国、距離に対して時間がかかる。
道が基本峠みたいになっていることが大きいのだろう。
そんなところを普段から走ってる四国民のカヤさんは流れるようにカーブを曲がっていく。
一方のszkのジェベルは積載が多いこと、さらにギア比の都合も相まってなかなかにつらい道のりだった。
登りになると4足に落とすか、5速半クラにしないと速度が下がってしまう。
ちなみに、そんな運転が今回の悲劇を呼びます(伏線

こんな感じを抜けて・・・

こんな感じの道を通って・・・

なんやかんやすると・・・

おぉ・・・
これはいいものだ。
四国のこういった絶景ロードは四国カルストしかいったことがなかったけど、ここもなかなかといった感じ。
1本のピークは短い道が点在してるんだな。
ここでは撮影とかいろいろして次行くぞ次!
天空の林道へ
ということで、ここで一つ気が付いたことがあるんだが・・・
UFOライン、szkが行きたいところじゃなかったわ(ガバ
どうやらszkが本当に行きたかった場所は天空の林道と呼ばれる場所らしい。
結構距離はあるが、前日車検もあきらめてるし、ままいけるやろ!ということでいざ鎌倉!

11時30分ごろ、途中土小屋Cafeでカレー食った。
ジビエウィンナーとのことです。
今思うと土小屋Cafe出た段階で12時。
ここへの到着は16時もありえたのだから無理するべきじゃなかったと反省。
(ストレートにいってもここから宿までのルートを考慮すると、宿到着が18時着になる

道は山間の道を走ったのち

中津渓谷へ

温泉地やパラグライダーのフィールドを通っていくところまでで、すべてにかなり上るのだが

そこからさらに15分ほど登っていくと・・・

UFOラインにも負けない高原のような景色が見えてくる。
尚、坂はかなり急坂だ。
体感10‰を超えてそうな坂ばかり出てくるぞ。
んで


この最後の上り坂を登ろうとしたところ・・・

あれ・・・?

前に・・・


すすまな・・・

・・・・アレ・・・?
正直この段階ではクラッチ焼けに気が付いていない。
油温が上がりすぎているのは見たので一旦温度を下げて再度チャレンジしようとする。
ただ、さめるまでに30分以上かかると思ったため、現状の100度から2桁に落ちたら登ってあとはニュートラルで下ってさめる時間を確保しようと思っていた。
・・・・のだが・・・
【悲報】こんなところでクラッチ焼けた pic.twitter.com/Q914jnRIYg
— szk(すずき) (@szkP0151) May 3, 2025
その結果がこれだよ!!!
結果として「もう一度坂を上ろうとした結果、登り切った」のだがふとトルクが抜けるような感覚。
それと同時に感じる”何かが焦げたにおい”
このタイミングで悟った、「あっ、これクラッチ焼いたな」と。
悲しきかな、szkはこの林道のてっぺんに行くことなく、さらに、上のツイートの後ろに見える天空の林道を走ることなく。
さらに明日の四国アドベンチャーラリーもこの段階であきらめざるを得なくなってしまった。
とりあえず状況の確認と油温を下げるためにもほかの3人には荷物を置いて天空の林道へ行ってもらい、自分は荷物番をしながら待機することにした。
・・・
空はこんなにも綺麗で青いのに、szkは動かなくなったかもしれないバイクを見ることしかできない。
目の前に走りたかった道がある。
やりたかったことがある。
どれもかなわない。
屈辱である。
尚、この屈辱は本当に自業自得で
・しっかりとタイムスケジュールを組み
・そうじゃなくとも、バイクの特性を理解したうえで
・周りに迷惑をかける勇気をもって
・油温を管理して運転
していれば防げた事実なのだ。
時間が押していたこと、刹那的な愉悦を優先し結果的に何倍も周りに迷惑をかけてしまった。
これはライダーとして恥じる行為である。
結果的に何もなかったからよいが、やっていることは事故車を作ったこと。
高速道路で渋滞を作る故障車と何も変わらない。
この気持ちはきっと罰なのだろうと、そう思い情報収集を続けた。
携帯の電波が入ったことが本当に救いだった。
1つここでも改めて記載しておきたいが、今回ジェベル200は悪くない。
悪いのはこれをしっかりと管理せず、特性を理解せずにモノを扱ったライダーのほう。すなわちszkである。
「ジェベル200はクラッチが焼ける」みたいな理解はしないでいただけると幸いである。

40分ほどたったころ、3人が帰ってきた。
えーこくさんはりあさんと待ち合わせがあったため先に戻ったとのこと。申し訳ない。
問題はここから「どう帰るか」だ。
この時szkの脳内はすでに四国アドベンチャーラリーは1パーセントほどしか頭になく、「無事に家まで帰れるか」「どう帰るか」にシフトしていた。
ただ、油温が下がった後、何か改善があるかもしれない。
とりあえずクラッチ握れば下ることはできる。
まずは中津渓谷まで下ろうという話になった。

一旦は状況がわからないため負荷をかけないようにニュートラルで下っていく。
中津渓谷に下るまでに分かったことは2つ。
・四国アドベンチャーラリーは参加できないこと
・ジェベルは自走できること
だ。
「自走できるならアドベンチャーラリーもいけるのでは?」と思うかもしれないが、そうではない。
ジェベル200は1速から5速までギアが存在するが、なんとなく高いギアがクラッチの滑る感覚があるのだ。
現在時点では下りかつ、短いストレートのみなのでわからないが、1速と2速はいけそうだ。
これは30㎞/h程度であれば自走できるということに他ならない。
尚、全体的な操作感覚としては「クラッチの切れるポイントがめちゃくちゃ近い」という感じだ。
クラッチを離した状態が0。
握り切った状態を100とする。
正常な状態の場合は、0から10くらいが遊び、半クラに入るのが10から60くらい。
60握ればクラッチが切れているような感覚。
ところが、現在の状態は、0から10が遊び、半クラが10から13くらいで、14握ったらクラッチが切れている。
そういうイメージだ。
かなりシビアな操作感となってしまっており、正直これではアドベンチャーラリーの参加は無理だと感じたのがこのタイミングだ。
一方で「走れる」という事実はかなりszkを元気づける要素だったことを覚えている。
ただ、現状がわからないため中津渓谷で一旦15分ほど止まり、油温を安定させてから県道にでることにした。
この後の予定が未確定となった自分と異なり、Fujiさんやカヤさんは今日の宿も予定もある。
カヤさんは大洲、Fujiさんは八幡浜が今日のゴール(自分も同じ宿)であり、そこまでは3時間弱かかるのだ。
ここで足止めはさせられない。
県道に出て走行した感覚を見て解散するか考えよう。
サバイバルの始まりだ

ということで県道に出るが・・・
死ぬほどトルクがない
ジェベル200の最大トルクは18N・mだ。
感覚としては3~4N・mくらいしか出ていないように感じる。
言い換えると「ギアの最高速までは乗るが、加速がめちゃくちゃ弱い」といったところ。
さらに上述の操作感なので、「制動距離が長くなり、最高速に乗るまで時間がかかる」というデバフが付いた状態だ。
おまけに県道を走って分かったことがある。
ファイナル(5速)が滑ってる。
ジェベル200の5速はオーバードライブなので、接地したときの反トルクに負けて滑ってるのかもしれないが実態はわからない。
ただ、実態として5速で50km/hOverを目指そうとすると途端にトルク感がなくなる感覚を覚える。
60㎞/hは出るが坂だとつらい。そんな感じだ。
正直この先の道で長い上り坂とかがあった際、こいつは登れるのだろうか?
そんな思いが脳裏をよぎる。
正直自走で通すのも難しい感覚だ。
これに2人を突き合わせるわけにはいかない
このタイミングで二人とは別行動。
szkはこの先のプランを再検討することを余儀なくされるのだった。

さて、どうしよう
いろいろ考えはあるが・・・
①東予までレッカーし、大阪へ、大阪からさらにレッカーで関東に帰る
②松山までレッカーし、松山からトランスポートして関東にジェベルを直送。szkは公共交通機関で帰る。
あたりが現実解だろうか。
・・・しかし、とりあえず、めちゃくちゃ疲れた。
気疲れもすごいし、とにかく疲労感がすごい。
もう、アドベンチャーラリーもいかなくてよくなったし・・・そうだな
③今日はこの近くで宿取って明日考える
これにしよう。
この近くならジェベルでも移動ができる。
ということで、周囲の宿を探しましたが・・・
GWなのでどこも開いていませんでしたぁ・・・(szyam
ということで、さっそく③が消えたので、次に狙うのは①だ。
今日の東予~大阪に変更できれば1日余裕ができる。
関西に戻った後どう行動するか選択肢が広がるだろう。
もしもし~?ロードサービスですか?
「GWなんで、すぐにはいけないですね~。しかもその山奥だと最短だと明日の午前中になりそうです。」
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・
ですよね!!
流石にこれないよね!!ここ!!
この日は絶好のGW。
ロードサービスも大繁盛なのだ。
尚、保険屋は宿の手配もしてくれるとのことだが、近くでも手配がいけそうなのは松山とのこと。
松山までいけるならロードサービスもそもそも必要ない。
・・・
積んだか
解散前、カヤさんは「この辺りは寒くなるんで、自分の寝袋置いていきましょうか」とか言ってくれたのを思い出す。
積載的に受け取れないと思ったが、ぶっちゃけ超後悔した。
さて、宿なし、足なし・・・
いや、足は無いことはないか・・・
ということで、ここで止まっていても仕方がないという極限状態から多少の可能性を見出してDJEBEL200にまたがった。
向かうは八幡浜だ。

次回
