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DJ配信にVJ映像を同期して配信するソリューションの考察

こんにちは、szkです。

前回の記事で「現在の配信形態」についてまとめました。
今回からは1歩進んで「では実際にやってみよう」という部分を紹介したいと思います。

※この記事でわかること

・VJの映像をDJの配信と同期して送出したい場合の概念と方法

※この記事でわからないこと

・VJの配信時の権利的なアレコレ

※権利的な部分(DJ)に振れた記事を以下の記事で記載しました。
実際に配信をされる前に一読されるといいかもしれません。

※具体的な手法についてはこの記事の末尾にある関連記事にて方法を紹介しています。

また、一部この記事で記載されているワードは前提として以下の記事で記載されています。
この記事の前にこちらの記事を読んでおくと全体像がわかりやすいかと思います。

 

 

前回の記事ではVJについては話してなかった

前述の通りですが、前回の記事では実はVJの話はしていませんでした。
あくまで「DJがリレー配信する」という部分のみにフォーカスを当てていたはずです。

ただ、「現実とのクラブの乖離」を小さくするにはVJの参加も一つの課題であること請け合いであると思います。
クラブに普段から来ている皆さんにはおなじみかつ当たり前のことではありますが、VJの映像はDJの曲を解釈してリズムに合わせて展開するもの。
それは拍に合わせて展開するため、同期がズレてはいけないというものになります。

2つの異なる映像を同期するにはどうすればいいのか、今回は紹介していこうと思います。

同期がとれる2拠点配信の統合方法を考える

古くからの配信用語に「ミラー配信」というものが存在します。
恐らく「2つの配信を1つにまとめる」というときに、最も考えやすいのは以下のような考え

ただし、上の方法では配信集約地点で複数拠点の映像の同期をとる必要が出てきます
タイムコードがある映像ならともかく、ベストエフォートで飛んでくるストリーミング配信2つの同期を取るのはかなり難しい。
と、いうのもストリーミング配信は「常に一定〇秒遅れている」という状況はあまりなく、常に数秒のブレが存在しています。
これにはネットワークの速度が大きくかかわり、コンマ0秒の世界で同期を取りたいVJ付きのクラブ配信においてはこの方法での同期は技術的に難しい部分が存在します。

備忘

尚、備忘ではあるがYAMAHAは「複数人のコーラスを束ねる」ソリューションとして「NET duet」というソフトが存在している。
これは予め同じ曲を歌う前提の元「複数人の中で最もネットワーク遅延のある人の音声をベースとし、他の人の音声を遅延させる」という技術を取っている。
あくまで現状音声だけの技術だが、頭のいい人は今後の配信の参考にしてみるのもいいかもしれません。

NET Duetto
※2020年秋から新サービスへ移行するとのこと

基本はミラー配信を使う

では、どのような方法が存在するのか。
2020年時点での一つの答えは「ミラー配信」だと思います。
これは10年以上前。元々、YoutubeもTwitchも、なんならUStreamすらなかった時代に「ゲーム生放送実況者は自分の家のPCをサーバとして公開していた」時代の手法です。
今では1つの配信に1000人接続なんてものは普通ですが、当時の環境ではWindowsのデフォルト設定の5台までの接続制限があった。
これを解消するために、配信者とは別の「サーバ用意人」ともいえる人が5人制限の配信を50人、100人とスプリットしたのがはじまり。
当時はこれを「ミラー配信」と呼んでいました。

ミラー配信の基本思想

では、そのミラー配信とはどのようなものか見てみます。

理屈は簡単で「VJがDJの配信を見て、自分の映像を乗っけて送出する」というもの。
この方式なら頑張って2つの配信を同期しなくても、結果として同期したものを送出できます。

正し、1つ注意点としては「DJと客のタイムラグは(サイトにもよりますが)大きくなる」のでそこだけ留意が必要です。

人1人分間に入るので、その分ラグが増えるというわけですね。

基本形式(DJが1人の場合)

基本はこれ、DJの配信をVJが閲覧。
それに合わせてプレイを行い配信サイトへ出力します。

ミラー&リレー(DJが複数人の場合)

複数のDJがいてリレーしたい場合はどうでしょうか。
その場合はVJ側で2つの配信を参照し、TTの交代のタイミングでソースを入れ替えます。
「VJがDJを操作する」必要があるのがポイント。

ミラーToミラー(VJも複数人いる場合)

もっと本格的なパーティとしたい場合はどうすればよいか。
基本的には上のミラー&リレーのセットを複数作り、ミラーの先にさらにミラーを用意します。
VJ1がDJ2セット分プレイした後は配信ミラーでVJ1からVJ2に切り替え配信を続行します。

ミラー配信を行う具体的な手法について

では、このような配信をどのように行うか、ですが基本的に用意が必要なのはVJ側。
以下に図解していきます。
尚、以下の手順はOBSを前提として記載します。

ストリーミング配信ミラー

この方法は最も簡単に実現できる方法です。
DJはどこか配信サイトに向けて配信を行います。
手元カメラ等画面はシンプルにした方が良いでしょう。

次の手順からがVJのPCでの操作です。

1.VJはOBSでsource→「ブラウザ」を選択します。

2.URLにDJの配信URLを入力。

入力すると上記のような画面になります。
※上の画面はアーカイブの画面です、OBSのブラウザソースはクリックできないので「自動的に再生されるコンテンツのみ」可能となります。

3.OBSに音声を再ルーティングするにチェック

これで配信の音声がOBSに乗るようになります。

4.NDIでVJソフトのアウトプットをOBSへ入力する。

詳しくはこちらをご覧ください。

ここまでくればあとは画面の調整。
次のようが画面が作れているかと思います。

あとは通常の配信手順に従ってサイトへストリーミングすればよいかと。

プッシュ配信ミラー

上記の方法は実装が楽ではありますが「一度配信サイトを経由する」という都合上、配信サイトの不具合や配信サイトのサーバーを中継することによるラグが大きいという難点も若干存在します。

そういった場合の対処法が「プッシュ配信」です。
これはDJ側でポート開放を行い、VJ側で直接DJ宅のネットワークにアクセスする方法になります。

もちろんセキュリティ的な云々は存在するのでITリテラシーの高い人向け。(長くなるので今回はあえて割愛)
基本的に信頼する人同士でやる際の方法と認識したほうが良いかと思います。

1.メディアソースを使用する

この方法の場合は「ブラウザ」ではなく「メディアソース」を利用します。

2.DJ側のプッシュ配信URLを入力する

以降はストリーミング配信ミラーの3番と同じ方法で出力可能です。

まとめ

というところで「クラブ系配信にVJを載せる際の概念と方法」についての解説でした。

・2つの配信の同期を取ることは難しい
・DJ側の配信をVJが閲覧し、数珠つなぎのような形で配信する(ミラー配信)ことで同期は比較的簡単になる。
・複数人DJやVJがいる場合も基本的にこの方法の応用系で対応ができる(はず)
・用意をするのはVJだが、PCさえあれば基本的に追加資材なども不要で簡単に実施できる。

といった形です。
ただし、この記事では権利的な云々の話はしていないので各自実施される方については企画者や自身の状況を鑑みて実施してください。

関連記事

▲転換を含めたDJ配信のソリューションを考察した。上記に比べて遅延も少なく他サイトも利用しない。現在の主流。

▲上記の記事をさらに遅延が気になる人向けのソリューション


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