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ツーリングバイク関係

VT250スパーダで行く九州5泊7日ガバツー_5日目:鹿児島阿久根&長島→天草→熊本

ということで5日目を開始する!

しかし、ここまで走ると一度走ったこと無いルートを選択するとなると選択肢もだいぶ狭まってくる。
大分宮崎鹿児島と廻ったので長崎か熊本か・・・
しかし最後にもう一回阿蘇に行きたいし、大観峰に行っていないのでここは長崎をスルーして熊本だな!
長崎と佐賀は数年前に行ってるので今回は南九州を攻めて帰るとしよう。

ということで今回は長島を巡りさらに天草地方に渡る。
長島と天草の間はフェリーが通っているのでこれを使えば無駄なく熊本に渡れるというわけだ。
通常であれば阿久根から八代→熊本というのが効率的だが我観光客成、しっかりと楽しませてもらうぞ。

長島

ということでまずは長島を走ってみよう。

といってもフェリーが鹿児島の鴨地フェリーと比較すると本数半分のため急ぎ足でいこう。
そうだな・・・ますみさんの動画の聖地巡礼、とでもいこうかな。

というわけで一つ目のポテトハウス 望陽をコンプ。
ここは夕日の名所・・・というか九州西海岸はどこも夕日のスポットらしい。

ちなみにここはますみさんの動画に割と高い頻度でスタート地点として登場する道の駅だ。
駐車場、建屋共に小規模なものの2階建てでレストラン、売店と必要なものはそろっている。
特に売店は旅人てきには「欲しかった」レパートリーのある感触を受けた

あっ、そうだ(唐突
今回の旅であまくちのさしみ醤油にはまったから買ってったろ!!

そして九州と長島を結ぶ橋を渡り・・・

風車の見えるのどかな湾岸線を進む

ここらへんは海が非常にきれいだ

 

ところでこの阿久根→長島そして天草諸島までくると海が青い。
水の分子が赤い光を吸収するとかなんかで海の透過度が上がれば上がるほど青い光が残り海は青くなったりするようだが、細かいことはどうでもよくてとりあえず走ってるだけで気持ちがいい。

九州というと阿蘇がバイク乗り的に取り上げられがちだが、山の阿蘇、海の天草と九州はバイクにとって・・・アレ?
・・・どっちも熊本じゃね?

まぁ、長島はギリギリ鹿児島なので九州ということにしておこう。

ところでこの鹿児島県長島。
薩摩藩からの流れで廃藩置県によって鹿児島に至るのだが、歴史的に見るとやはり天草諸島の勢力下だった時代があったりとその歴史は意外と深い。
辿ってみると8世紀ごろから人が居着しており鎌倉時代ではしっかりと大名がこの土地を支配している。
名前については諸説あるのだが「鎌倉時代に長島氏が支配していたから」とか昔は「大仲島」と呼んでいた(それが転じた)とかルーツは定かではなさそうだ。
長島町の図書館とかでここらへんのルーツを辿ってみるのも楽しそうだな。
九州、関西と同じくらい歴史が深く中々に興味深い。

ということで2つ目のますみさん動画の聖地「針尾公園」も抑えておこう。
詳しくはこちらの動画をご覧いただきたいが、展望トイレという非常に眺めのいい公衆トイレのある公園になっている。

天気も良くかなり眺めが良い。
奥の島のさらに奥、少し霞がかってるところはすでに天草諸島だ。

さて、急いでフェリー乗り場へ向かおう

三和フェリー

ということで針尾公園から15分ほどで到着できる三和フェリーはバイクを乗せて鹿児島から天草に渡れるフェリーの1つだ。
※一応針尾公園の先の天長フェリーでも獅子島経由で天草の下島中腹部に渡ることができる。
尚、この三和フェリーは鹿児島のフェリーとは異なり1時間に1本。片道30分の航路ではあるもののフェリーの保有台数が恐らく1台であり単線航路となる。
1便逃すと次は1時間以上待つので注意が必要だ。

料金は前払い式。
待機列に停めて待合所でチケット購入する。
乗り込むときにチケットを渡して完了だ。
4輪の乗車には車検証が必要だが2輪で軽二輪証明は不要だった。
料金は人と携帯品(バイク)を合わせて1480円。

ということでこれにて鹿児島編は終了!
あとは熊本を走って本州へと向かおう。ここからは帰路だ。

天草

ということで熊本 へ上陸!

しかし海がきれいだなぁ、気持ちがいいしせっかくだから周辺を散策してみよう。

天草諸島で主要な島は「上島」「下島」であり、フェリーは下島のほぼ最南端に発着する。
そんな下島のさらに下には「下須島」と呼ばれる小さい小島があり、漁村として栄えている。
まずはそこを走ってみよう。

道は堤防のすぐ近くまで通っており青い海を臨み走行が可能だ。
これは気持ちがいい。

ウェミダー!

さて、島の奥まで行ってみよう。
なんか若干道が細いけど保線状況悪く無いしいけるいける!

細道を抜けるとそこは・・・

小さな集落でした。
普通に民家が多いので邪魔にならないようにすたこらさっさだ。

もうすっかり秋なんやなって

昼飯

さて、20分ほどのツーリングを終えてフェリーターミナルに戻ってきた。
今日はここで飯を食うぞ。

店内はどことなく海の家って感じの内装。

外はさっき乗ってきたフェリーが帰ってくる様子が見える。
正面にはループ橋で上部まで上がり、下島と下須島を曲線で結ぶ珍しいデザインのハイヤ大橋が見える。
尚ハイヤ大橋は工事中で渡ることができなかった。

ということで本日はエビフライです。
茶碗蒸しと味噌汁、煮つけもついて満足度はかなり高い。

ソースはタルタルソースでこれにはszkもにっこり。
タルタルソースってだけで飯が進む進む。

しかしこれで3日連続で魚介だなぁ。
そろそろカレーとか食べたいぞ

上島を目指す

というわけで上島を目指していく。
その道中で気になったスポットに寄っていく形としよう。

ちなみに上の写真で前方に見えてるのは苓北市の九州電力苓北発電所だ。
火力発電所で総出力140万kWの発電量を誇る。

富岡城跡

生殺与奪の権を 他人に握らせるな!!

と、義勇さんとは全く関係ないが城という建築物が好きなので通りがけにあった富岡城に寄ってみた。
この富岡城、マイナーな城に思うかもしれないが、実は誰もが一度は聞いたことがある城だったりする。
というのもこの富岡城は「島原・天草一揆」の舞台となった城の1つなのだ。

この一揆をざっくり話すと「キリスト教迫害と重税に痺れを切らした民が起こした一揆で、結果的にこれを藩側が抑えた」というもの。
実体はキリスト教迫害より重税という理由のほうが大きいらしい。
ちなみに長崎側に原城という城があり、最終的には一揆軍はこちらに籠城し敗北するわけだが開戦後勢いのあった一揆軍はこの富岡城まで攻め入っている。
しかし、結局天然要塞であったこの富岡城を堕とすことは難しかったようだ。

マップで見ればわかる通り、この城は陸路は限られ当時は砂洲。
さらに陸路からなる南側は断崖絶壁であり唯一侵入が行える北側も狭い通路と難攻不落さが伺える。

無論、これだけ高所にあれば眺めも良く2021年現在、富岡城跡にはかつてあったとされる城壁と二の丸本丸が再現されビジターセンターとして機能している。
まぁ、その二の丸殿もかつては維持費削減のために自崩落させた歴史もあったりするのだが・・・
ちなみに天草の土地は土嚢上、優れた土地ではなかったとされる。
これは火山質の土地に石灰が混ざり、海も近いことから農耕に厳しい土地だったとされるためだ。
ただ、天草の民はさぞ優秀だったのだろう。評価石高を遥かに超える生産を行い、結果それが重税へとつながってしまった。
てかこれに限らず薩摩の民といい大分の地獄の人たちといい九州人何かと優秀すぎるんよ。

そんでもって天草一揆の後、この土地を取り仕切ったとされる鈴木重成という人物はこの石高評価の最評価を再三に分けて幕府へ進言。
結果的に彼の死後石高再評価がなされこれが達成された。
このため天草では鈴木重成を称える風土があり、「鈴木神社」などでもこれを見ることができる通り”鈴木”性を神格化する文化がある。
尚、鈴木重成については逸話がいくつかあり、江戸に赴き石高評価のため自刃によって訴えたとか、実は病気で伏せたとか逸話も多い。
この天草という土地、せいぜい数百年前の江戸時代の歴史ですら天草四郎を始めしっかりと伝承されていない節がある。

島という特性上、本土に話が伝わる際に尾びれが付きやすくなったなども考えられるし、いずれにせよ興味深い魅力的な地域であることには違いが無い。

目前には苓北の町が見える。
こう見るといかに守りに特化した構造か分かる。
江戸末期から明治にかけて本土防衛の拠点としても運用計画があったとのこと。

やはり城はいいな。

おっぱい岩

おっぱいおっぱい!!!

ということで富岡城から15分ほど離れたところにある「おっぱい岩」を見に行こう。
なんだこの記事!?富岡城との気温差で風邪引くぞ!?

おっぱい岩(迫真

ということで来てみた。
公衆トイレが駐車場の離れたところにしょぼいのが一つ。
売店なども無いスポットだがそのネーミングだけで来る価値はあると思う。

うみっぺりであるのに角ばった石がごろごろ落ちているのは太平洋側産まれとしては違和感があるな。
無論とっても歩きづらいので気を付けよう。

あった。

しかし、おっぱいと言われればそんな気もするし特に先端の部分とか・・・うんこう・・・
まぁ・・・

本物を見たことが無いからよくわかんにゃい

ちなみに鳥居が立っており祀られているようだ。
御神体ではあるはずなんだが「触ると母乳の出がよくなる」という逸話があるのでお触りOKとのこと
母乳の出・・・? ん、何かに使えそうだな

真面目な話をすると岩石質から雲仙岳の噴火によってここまで飛んできた岩石ということまでは有力視されているらしい。
あまりにも大きすぎたことから流されずにここに残ったがこの形の理由まではしっかりと解明されていないそうだ。

尚見学の際は潮の満ち引きによっては水面下となり見学できない場合がある。
予めこのカレンダーで確認しておくといいだろう。

さて、この時点で時刻は16時。あと1時間と少しすれば日が沈んでしまう。

しかし比較的余裕はありそうだ。2時間あれば熊本市に入れる。

このまま熊本市までぶっちぎりで走ってみよう。

国道266号線&57号線

ということで266号線。
今回の日暮れが17時24分だが丁度この時刻に合わせて橋を渡ることができた。
なかのしたってところだな。

この後は57号線へ合流しひたすら熊本市を目指そう。

ところでこのあたりはかつてszkがゲーム配信していたときに散々お世話になったさっざぇの故郷が近いらしい。
聖地巡礼完了だな!

熊本市

ということで熊本市へ突入だ

まずは一昨日道の駅に置き去りにしたワークマンイージスを再購入。
こいつは帰りの高速RTAで必要になるからな。

そのあとは熊本新市街の東横インへ。

尚、この東横インなんとバイク駐車不可である。
バイクを注射するのは歩いて5分の場所にある辛島公園の公営地下駐車場。
ここは朝7時以降でないと出庫ができないので朝早く出発する人は不利な条件だ。

恐らく治安がそれなりに悪いのだろう・・・仕方なく従うことにしよう

えっ、ここ渡るんですか、信号ないんですけど

えっ、アーケードですけどこれ侵入していいんですか?

えっ、路面電車跨いで右折するんですか?停止線どこですか?
※ここ録画してなかったのちょっと悔しい

と、熊本市中心地。めちゃくちゃ運転が難しい。

路面電車にアーケード貫通ってだけでかなり難易度が上がるのに一通地獄に信号の無い交差点が多すぎるんじゃ。
個人的には新宿とかのほうがまだ簡単だぞこれ。

うーん、もうおなかすいた!せっかくだし歩いていい店探そう!

TAGOカレー

ということでカレーが食いたいのでカレー屋さんに突撃。
熊本新市街のアレなお店が渦巻く通りの中にある雑居ビルの中にある「TAGO CURRY」だ。
正直全然見つからなかったし入るのには割と勇気がいる。

入るともう閉店準備をしていた・・・
のだがマスター曰く「あまりにも人来なくて締めちゃおうと思ってた、全然いいよ!再開するから!」と
気さくな感じで店を再オープンしてくれた。ありがてぇ

ということで頼んだのは「親子カレー」。
ベースとなるチキンカレーに揚げ卵が付いたカレー だ。

無論おいしい。
やはりカレーだな。カレーはすべてを解決する。

ちなみに日本的カレーではなく日本人の経営する「エスニックカレー」だ。
よくネパール人の方が経営しているタイプのカレーだな。
マスターはエスニックカレーにドはまりし、今でも休みの日は”研究”との名目でいろんなカレー屋さんを巡るという。
飽くなき探求心・・・

しかし、現地の味を目指しつつ適度に日本アレンジされたカレーはやはりおいしい。
曰く「最近は辛いのが苦手な人が多くて・・・」とのことで辛さは控えめとのこと。
実際に「辛さ普通」で全く辛く無かったため次来ることがあれば辛さ+2か激辛あたりを挑戦したいところだな。

そしてマスターは昔バイクに乗ってた様子。
「昔はオフ車に良く乗ってたよ、たくさんのったね」
「NX・・・TDR・・・WRX・・・」
szk(デュアルパーパスだ・・・)

熊本でエスニックカレーを作るマスター。
その「オフ車」はどことなくメインストリームではないのであった。

人が良すぎるし居心地もいいしついつい話し込んでしまったぞ。

ということで明日は九州最終日!
つづく!