Loading...
ツーリングバイク関係

VT250スパーダで行く九州5泊7日ガバツー_6日目:阿蘇から本州へ、そして北区

さて、九州最終日やっていくぞ。
今日の最後の目的地は山口県、つまり本州。
本日いよいよ長かった九州ツーも終わりをつげ本州に戻るのだ・・・そう、人には帰るところがあるのだ

ということで今日のルートはコレダー!

まぁ、といっても今日の目的はシンプルだ。
まず徐々に本州へ移動していくことが一つ。
そして「九州最大のバイクの聖地」と言われる熊本は阿蘇にある「大観峰」へ到達する。
たったこれだけ。

あとは九州の道を踏みしめて余韻に浸りながら本州へと帰投しよう。
明日が本チャンの帰宅であるので今日は早上がりで本州最西端の快活で休み一気に関東へ帰る形でいく。

阿蘇へ

というわけでまずは阿蘇に向けて出発だ。
熊本市街地と阿蘇の関係は横浜と箱根のそれとよく似ている。
阿蘇大観峰までの道のりは約1時間30分。
大津町付近までは住宅地域が広がるがミルクロードに入った瞬間に景色が一気に様変わりし山の形相へと変化する。

▲この国道57号線の「ミルクロード入口」交差点が世界の狭間感が強い

あっという間に景色は変わり

20分もすればこの様。

この国道57号線は神奈川県でいうところの246号線に近しいものを感じるな。親近感がある。
そこから一本入った熊本県道339号線が俗にいう「ミルクロード」と呼ばれるバイクの聖地だ。

2日目に走ったやまなみハイウェイと阿蘇の両翼を成す名道で熊本県側のワインディングと阿蘇に抜けた後の広大な放牧的な風景が美しい。

そこから暫くすると県道12号こと菊池阿蘇スカイラインと国道212に続くマゼノミステリーロード。
さらにミルクロードとその行く先大観峰方面の国道45号線に合流する「名道の4差路」がある。

この交差点、日本屈指の名道が4差路に分かれるという交差点。
どっちに行っても良い道が待ってるというバイク乗りに乗って夢のような4差路だ。

大観峰

ということでやってきたぞ大観峰。
「大観峰」という命名は実は比較的新しい呼び名である。
現在では大観峰という名称が有名だが元々の土地としての名前は「遠見ヶ鼻」。
阿蘇カルデラの中で1つ峰としてせり出ているこの土地は昔から展望台として人気を博したようだ。
大観峰という名前が付けられたのは大正時代で、熊本の文豪徳富蘇峰がその名前を付けたという。

しかしながらそんな歴史的な話はどうでもよくなるほど、ここからの景色は素晴らしい。
なるほど「これが大観峰」と思わず首を縦に振りたくなるような景色が目前に広がる。

阿蘇カルデラに位置する阿蘇市を飛び越え奥にそびえる阿蘇連峰は美しく、数日前に噴火した阿蘇の高岳も今や煙を淡々と出すのみとなっていた。
人間の視界というは意外と広く、大体の景色はその目に収められるのだが阿蘇ではこれが3つくらいあっても足り無さそうだ。


VR写真はこちら

ちなみに大観峰には道の駅とはいわないがほぼ同等の売店がある。
時間帯によっては飲食可能なドライブインもあるようだ。

おっ、牛乳あんじゃーん

ほな、いただきます。(おいしい
濃厚すぎて牛乳飲めない人は多分速攻腹下すなこれ

さて、1時間くらいぼやぼやしていたらバイクも増えてきた。
てか大型バイク多いな!
平日の九州阿蘇は定年後リターン金持ちライダーしかいないらしい、VT250乗った貧乏人中型ライダーは逃げるぞ!

ステッカーもゲット!ヨシ!

本州を目指す

さて、目的の大観峰にも到達したしこれから福岡に戻っていこう。
ルートはこのまま山道を北上し、とりあえずミルクロードは制覇したいのでやまなみハイウェイに再度合流し、その後国道212号線を北上していこう。

この道中は綺麗な舗装路が続いている。

途中湖のほとりを走り

ダムを抜け

山間の町を抜け

道中道の駅でうどんを食べたり

進撃の巨人の作者の出身地だったらしくミュージアムがあったりして見たりした。
※このミュージアム限られた敷地内で非常に良くできてました。

再び走り出し・・・道路は国道211号線から322号線へ

さらに走って・・・

福岡が近くなると322号線は2車線のバイパスへ変貌。
平地が増えよく保線された道路はさらに直線となり快走路へ・・・

ちなみに第2日の記事でも記載したが九州の高速道路は決して開通率は高くない。
特に上の図で見るとわかるようにE10の東九州道は大分と宮崎の海沿い。
そしてE3の九州道は西海岸沿いを通っており、さらに東西を結ぶE34とE10の間、つまり本日走っている九州の中心部の南北道は高速道路空白地帯と言える。

しかし、その結果このあたりには整備された国道が多く、そのいずれもが交通量も高くなく(ナビを使うとE10とE3を使ったほうが早いと出る為)非常に気持ちのいいツーリングが楽しめるスポットになっている。

というか九州全体で道がこんな感じなのだ。
高速道路が無いから国道は主要道路のまま。
主要道路であれば整備するのは当然だしおざなりにはできない。
結果「きれい」「広い」「人が少ない」という最高のコンディションの道路が誕生する。
これにあやかれるのはおそらくそう遠くない未来までなのだろう。満喫せねば・・・

ということで福岡まできたので大阪に本拠地を置くバイク用品店南海部品に足を運んでみた。
まぁ関東にも南海部品はあるのだけど、関東はどうしてもNAPSとライコ、にりんかん勢力が強く折角西日本に来たので寄ってみたいと思っただ。

冷やかしにはなりたくないし、グリップヒーターにしたことで持ってきたスロットルアシストが使えなかったためこれから12時間走るために↓を買った。

ほんとぉ?

さぁ、これが九州最後の下車。
ここからは本州へ戻っていくぞ。

ちなみに本州に戻った瞬間の動画はすべてロストしました(血涙

本州最西端:毘沙ノ鼻

本州に戻ったタイミングは大体15時30分。
若干の時間猶予があると判断し本州最西端もコンプリートしておこう。

この毘沙ノ鼻は本州の最西端・・・
なのだがしょぼい公衆トイレがあり、駐車場があるだけであとは展望のみと他の「最端」と比べると若干しょぼい。
佐多岬ですら売店と綺麗なトイレがあったのだから今まで訪れた中では最も小規模な端といえよう。

ちなみに行くまでの道、最後の最後がかなり急こう配&急カーブなので曲がらない大型2輪の人やフロントカウルが低かったり長かったりする4輪の人は気を付けよう。

観光協会が整備しているらしいが、木彫りの何かに恐竜にとちょっとちぐはぐ感があり笑ってしまう。
それでも景色はかなり良い。「端っこマニア」の人は是非いってみるといいだろう。

ちなみにアサギマダラというちょうちょが生息しているらしいが、自分が行った時にはコラッタもびっくりの数目撃できた。

ちなみに実はこの毘沙ノ鼻、真の最西端ではない。
というのもこの観光スポットのすぐ南、展望台からも見える位置に山口県の最終処分場があるのだがそこが管理している”岩場”が本当の最西端らしい。
尚言えば見学はできるものの、実際に到達は不可。えぇ・・・

ということで、最西端もコンプしたしあとは変える準備だな!

本当は秋吉台にも行きたかったが楽しみは今度とっておこう。
何より九州が良すぎたからおなか一杯なンだわ

帰路

ということで出発前にメンテナンス。
ネジのゆるみが無いか。点灯器具に不良は無いか。
空気圧が適正か、荷積みは行えているか、フェールコックがONになっているかなどなど点検する。
なにせここから1000㎞以上走るのだ。迂闊に突入はできない。

ここで今回の高速道路帰路のポイントを記載しておこう

まず、料金所は最初に下関の料金所を通過したら次の料金所は首都高の東京料金所である。
数年前まで各地にあった料金所は現在廃止されているので、つまるところ0時~4時の間に高速道路のいずれかに侵入できていれば料金は一律3割OFFとなる。
ここら辺のシステムはトラックの運ちゃんが手前で行列作ったりと問題になってて見直しが検討されているが、今回は正々堂々使うのであやからせて頂こう。
まぁ、二輪は2022年から半額らしいからな!

逆に一度でも出てしまうと大幅な財布へのダメージとなるためこれに気を付けたい。

次に燃料だ。
今回改めてわかったのだけどVT250スパーダは高速と一般道でかなり燃費が変わる。
具体的には100㎞/h未満までの燃費は30㎞/Lに対してこれを超えたとたん一気に燃費が25㎞/L以下まで下がる。
なのでリザーブタンクのON/OFFは常に気を付け、SAでの給油はODD200㎞を超えたあたりでやっていきたいところだ。

そして休憩。
今回は22時出発翌日昼到着の予定だ。
ナビによると10時間で到着とのことだが、VT250で10時間高速道路を走りっぱなしとか常人では無理も無理なので大人しく休憩していくぞ。
前述の通り、夜間帯侵入はマストであるためとりあえず入ってしまって仮眠でも良いのだがSAでホテルは無いしキャンプ道具の展開などもNG。
特に今回は寝るためのキットなんて持ってきてないので大人しく休憩の範疇で走行し続けることにする。
つまり、横になって睡眠するような休憩は行えないため時間が経つほど体力ゲージは減っていくということ。
なるべく短く効率的に帰宅したいところだ。

ということで22時頃、下関を出発。

1時30分、広島。
めちゃくちゃ寒い。
今回気温が下がる事を予想して「ヒートテック下着→Yシャツ→しまむらセーター→ウルトラライトダウンジャケット→KOMINEメッシュジャケ→ワークマンイージス」という組み合わせにプラスしてネックウォーマーまで巻いているのに普通に寒い。
運転してる間ガタガタ歯が震えたからやばいと正直思いましたね。

急いで炭水化物を供給し暖を取る。

ハクキンカイロだけでは間に合わなかったため売店で張るカイロを3枚購入。
腹と背、首に装着。ハクキンカイロは胸部設置だ。

ところで長時間のツーリングでの個人的な持論ポイントなのだが、第一は「確実目的地にたどり着く」のが優先事項だろう。
この際速さとかはどうでもいいのだ。
なるべく安全無事故無違反で確実に目的にまでたどり着きたい。
この時に「体力」というものは大事な要素であると考えている。

そしてこの体力は無尽蔵に減っていく。
車なら車中泊で回復もしやすいがバイクはそうはいかない。
となるとできることは1つ。「なるべく体力を減らさない」だ。
まぁ、4輪だとそもそもその体力現象も抑えられるのだけども・・・
個人的には「体があったまっていること」(寒くないこと)と「風が体に当たらないこと」が体力を維持するコツだと思っているため割と熱管理に対してはシビアだったりするのだ。
カイロもそのため、上で書いたやたら重装備もそのためだ。
イージスは風も守れるのでネイキッドバイクで長距離移動する際の便利アイテムだな。

アドベンチャー乗れよって話は禁止だぞ。

広島を出てから1時間30分ほど。3時頃に岡山に到着。
ここで流石に気を失いそうな感覚を覚えたので仮眠をとることに。
5時47分に再出発。

三木で再び休憩。
ここで給油も行った。
出発は7時ごろ。そろそろ通勤ラッシュになるためこれを避けたいところだ。

約2時間後。
8時52分 に滋賀県の草津に到着。
出発してからすでに約10時間、ここで距離は半分だ。
通勤時間帯はリスクなのでここで少し仮眠をとった。

尚szk

ここで

道を

間違える

お前はいつもそうだ、標示でちゃんと「新名神」書いてあるやんけ!
誰もお前を愛さない。

ちなみに名神から東名に行くこともできるのだが、流石に+50㎞と勾配の多い名神通過は距離が嵩み過ぎる。
50㎞は全体の5パーセント増加だからな・・・

まぁ、ここで慌てても仕方がない。
できる大人はここでちゃんと使えるものだ。

特別転回を

あのぉ~すいません~新名神じゃなくて名神来ちゃったのでUターンさせてくーださい!(CVすずきつづみ

説明しよう!特別転回とは!
高速道路で道を間違えちゃったときに一般レーンで申し出ればUターンさせてくれる高速道路のルールの一つである!

転回方法の説明を受けるszk。

係員「えーっと、乗ったのは?」
szk「下関ですね」
係員「(え~っ!?.wav)し、下関!
係員「で、どこで降りるの」
szk(多分王子南って言ってもわからんだろうな・・・)
szk「首都高ですね」
係員「もっと具体的に!」
szk「王子南ですね」
係員「どこやそこ!何県や!」
szk「東京ですね」
係員「(え~っ!?.wav)と、とうきょう!?

下関→東京とかいうクソ距離ガバムーブに流石の係員さんも若干ドン引き。

それなりに「やべーやつ来たな」となったらしく、このタイミングから笑顔に。
最後は

係員「最後まで気い付けるんやで!ご安全にな!」

と、めちゃくちゃ優しくしてもらったぞ★

※特別転回はやむを得ない場合に利用するものなので無暗矢鱈に使うのはやめましょうね

まぁ、新名神は新名神で伊勢湾岸道とかいうクソ風強いエリアが2輪を襲うんですけどね。(4速1万回転)

なんとか風で吹っ飛ばされることも無く11時45分に刈谷(名古屋)へ到着。
なんとかAM中に中部まで到達ができたな。
気温もすっかり上がり運転もしやすくなってきた。

ここまでくれば後は消化試合。
親の顔より見た東名をぶっ放していけばOKだ。

14時34分に足柄に到着。
よし、これなら16時頃には都内に到着できそうだな!

よーし、東名も若干詰まってるけど流れてるしこのまま首都高入ってささっとC2から北区に帰宅だー!

は????

ということで最後の最後に都会の洗礼を浴びて無事に帰宅に北区したのでした。

これにて2021年の長距離ガバツ―、九州ツアーを終了する!