ということで少し触ったので書いてみるぞ。
総評
早速総評から。
巷のレビューでは割と色々かかれているけど、この機器のコンセプトと出来自体は悪くない。
唯一フォローが必要だと思ったのは本体にCarplay側の制御が可能な機構があれば現状100点だったかなといった具合だ。
尚、現時点での評価はあくまで「キックスターター製品である」前提での評価であるので「使える製品」として買った時の評価とは異なる点にご注意いただきたい。
それでも総評としては「コンセプトは100点。現段階では期待を込めて75点」といった具合だろうか
細かい内容を以下に期待していくぞ。
ハードウェアについて
HW全般
まずはハードウェア面について。
単体利用としては悪くない出来。ディティールも良いし肝心のHUD部分も視野角は広く悪くない。
現状存在するHUD製品の先駆けとしては十分実用に足る性能を持っていると感じた
しかし、”継続利用する”と考えると少し考え物で、そもそもHUDという代物を現状「バイクに乗るたびに使うのか」と考えると少し見え方が変わってくる。
長旅や始めていくツーリングでは間違いなく使うアイテムなのだろうけど、近場に行くことを考えるとこの若干重いアイテムを「ずっとヘルメットにつけっぱなし」とするには抵抗がある。
また、盗難など考えるとそこに対しても若干の爪の甘さを感じた。
というのも、この機器現状「両面テープでの直接貼り付け」のみに対応している。
つまり、基本想定されるつけ方をした場合はヘルメットにつけっぱなしとなってしまうのだ。
おそらく重量的にマウンターを入れるのがつらかったのだろうが、SENAやアクションカムの運用を考えるとそこはマウンターを付けてほしかった感が否めない。
また、発熱がそれなりにありボディがブラックであるため夏は運用時に若干の不安が残る。
シャットダウン機構はあるのだろうけど、焼け切られて死ぬような動作はしてほしくないなぁと。
電池もち
電池は約現在で2時間弱持つ計算。
Wifiの電波状況によっては2時間超えたりさらに短くなったりするかもしれない。
この2時間という時間が絶妙で、場所によってはツーリングの片道ですら電池が持たない可能性がある。
また、現在のCarplayの仕様(後述)からすると「休憩時に一々切断接続をする」ことは若干面倒くさい(EYERIDEのせいじゃないけど)のも拍車をかけている。
ただ、充電しながら使用することは可能であるため、ジャケットの胸ポケットあたりにモバイルバッテリーを入れておけば運用でカバーはできそうだ。
ソフト面について
これはEYERIDEというよりは、現在のCarplayやAndroidAutoのお話。
つまるところこのバイクHUD界隈において同様の製品が今後出てきた場合、EYERIDEに関わらず該当するであろう問題だ。
Carplayは名前からしてバイクは意識されてないし、AndroidAutoはそれ自体が未成熟コンテンツであることを念頭に使っていきたい。
AndroidAutoについて
AndroidAutoはそもそもこのEYERIDEを使う敷居が非常に高い。
まず、製品規格として日本はこの機能を使うことが不可能だ。
理由は5.0Ghz帯のWifiが屋外利用できないため。
この電波法によってAndroidAutoは規格として「日本は使用不可とされている」
・・・といってもほぼ同等技術をApple Carplayでも利用しているので厳密にはCarplayも使用不可能なんですけどね。
また、それを除いても2021年1月時点でまだ普及していないAndroid11がマスト。
「Android10でつかいたい!」というひとはギャラクシーかPixel3以降のGoogle機器が必要等、制約が強い。
これらを乗り越えてようやくEYERIDEに画面を映すことが可能なのだが、使えるナビゲーションアプリはGoogleのAndroidAutoのみと運用もハードルが高いのが現状だ。
GoogleMAPのナビ機能を普段から使っている人はそこまで支障がないので、そういう人はPixel5あたりを購入してみるのもいいかもしれない。
釘をさしておくけど、YahooカーナビはAndroid端末XEYERIDEで使えないからな!
Carplayについて
おそらくこの製品を現状まともに使おうとした場合、AppleCarplayのほうがお勧めだ。
iPhoneなら7以降の危機でCarplayが支障なく使えるし、安定もしている。
さらに強いのは「Yahooカーナビが使える」という部分だ。(watchでの通知はこの場合使えない)
現在ライダー界隈ではYahooカーナビ勢力が最も多く、一部のオフロード乗りと冒険者が好んでGoogleMAPを使っている人が多いと思う。
しかし、上で記載した通りYahooカーナビはAndroidAutoでは使えない。
となるとYahooカーナビを主軸に添えたときにやはりCarplayが媒体として挙がってくるわけだ。
尚、このYahooカーナビ+Carplayの組み合わせも残念ながら「完全な状態では使えない」というのが実態だ。
というのもYahooカーナビは日本の縛りなのかCarplay接続時は「スマートフォン側の制御を受け付けなくなる」という仕様になっている。
「じゃぁ、どう操作するんだよ!」と思うかもしれないがそれは簡単で「Carplay側のタッチパネルを利用してください」というものだ。
しかし、EYERIDEにはタッチパネルはついていない。
つまり、EYERIDE投影時はYahooカーナビはほとんどの操作が行えないということになる。
これは痛い。
ただ、ルート案内を開始したタイミングでEYERIDEと接続すれば利用可能なので今後の運用はこれがメインとなるだろう。
尚、Apple純正の「マップ」を使った場合では”Siriによる音声制御が可能”でさらに”Applewatchの振動で道案内連動可能”かなり手厚い状態となっているため、マップアプリを変更する人はこの際に変更するのもありかもしれない。
・・・と、現状EYERIDEを使おうとした場合、ある程度の縛りが存在するというのが現状ということは認識しておきたい。
ここまでのまとめ
AndroidAutoの場合
→AndroidAutoのみ利用可能。この場合音声制御が可能なためタッチパネルが付いていないEYERIDEでも支障は無い。
Carplayの場合
→国内最大勢力であるYahooカーナビが使える。しかし、EYERIDEではタッチパネルが無いため完全な状態では使えない。
→Appleの「マップ」を使った場合は音声制御が可能でありEYERIDEでも支障なし。
つまり、現状この製品を使うには「Yahooカーナビにこだわらない」心が必要ということだな!
これはCarplayとAndroidAutoの仕様の話なのでEYELIGHTSに意見送っても仕方ないからな!
Q&A
ということで、よくありそうなQ&Aをまとめてみた。
Q.眼鏡の人でも使える?
A.つかえる
使えるが、つけ外しする時に若干慣れが必要。
「眼鏡をつけてない人」と「眼鏡をつけている人」だと後者の方が圧倒的に面倒になるので留意されたし。
Q.充電しながら使える?
A.使えます
Q.SENAもついててヘルメットにすでにスピーカーが付いてるんだけど・・・
A.AUX付のSENAマウントならSENAに付属しているAUXケーブル使えばOK
SENAのAUXもEYERIDEのピンジャックもどちらも4極なのでAUXケーブルでつなげると
SENAのスピーカーからEYERIDEにペアリングした機器の音が聞こえるようになる。
さらにSENAのマイクを使ってEYERIDEのマイク入力も可能になるぞ。
注意点はSENAにペアリングされた機器(機器A)とEYERIDEにペアリングされた機器(機器B)がある場合。
機器Aで音楽を流していると機器Bの音が入る隙が無く、ナビ音声が流れなくなってしまうことに注意しよう。
実際にツーリングで使ったインプレ
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