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バイク用品インプレ

2022年度冬装備の陣:バイク乗って数年経ってようやく冬装備の「解」が出た話

こんにちは、szkです。

早いものでバイクに乗って4年目の冬が来た。
まだ4年か、とも思うし、年齢考えたら人生の10分の1以上バイクに乗ったことにもなるので数字とは不思議なものである。

さて、しばらくずっと努力★努力 a 努力 for starでやってきた冬装備だが4年目にしてようやくしっくりくる装備が整ったのでメモっていくぞ。

基本理念

まず基本理念だ。

冬にバイクに乗る時、究極を求めるのであれば「乗車前の体温を乗車中も無限に維持し続けられれば良い」ということになる。
車はエアコンなんかがあるのでボタン1つで完了だが、バイクの場合は頭、首、体、手足と各部位でそれぞれ対応していかないといけないというところだ。
そして、それぞれは限界があるし、準備の面倒さとかもあったりなかったりする。
さらに、それぞれ装備可能なものがあったりなかったり・・・といった感じなのが冬装備の難しいところだな。

ただ、結果的に「体温が維持」できればいいので個人的には「守るところは守って」「身体をあっためられる部位はそれを使い」「最終的にプラスマイナスゼロになればOK」と考えている。
ようは「なるべく体温を下げない様にして、減った分はどこかで温めればいい」のだ。

もう結論

ということでさっさとszk的結論から申し上げよう。

頭 →ヘルメット&インナー

個人的にインナーはあったかそうだけどヘルメットがジェッヘルとかじゃない限り要らないかなといった感じだ。
乗り出すときにインナー被るの面倒だし、乗り降りは楽にしておきたい。
バイザーが無いオフヘルの場合はインナーもほしいかも。

首 →ハクキンカイロ&ネックウォーマー

首は一番大事。
というのも体の多くの血管がここを通るので、ここが冷えてしまっては他がどんなに強くても5分と乗ってられないぞ。
そして、逆に言うと「ここで体をあっためる」というのが最も効率的では?と考える。

で、導き出したのがこちら

「暖か朗II」とかいう小林製薬もびっくりのネーミングセンス商品だ。
これはハクキンカイロを中に入れることができるネックウォーマーだ。
もちろん普通のカイロも中に入れられるぞ。

他にも充電式のウォーマーはあるが、なんでわざわざこれを選ぶかというと「温度が安定している」から。
充電式は微妙に温度が低く、外で使うには若干忍びないかつ、少し重くてサイズも大きい。
そして充電が切れた時に変えが無いというのが一番のマイナスポイントだ。

一方、インスタントカイロを使った場合はバイクの走行風で「やけどするくらい熱くなる」場合がある。
走行中にそれでハンドル操作をミスって事故・・・なんてのはばかばかしい限りだ。

そんな中ハクキンカイロは風の影響も受けず、周りが一桁台の寒さでも問題なく発熱する。
さらに嬉しいのは、燃料が切れても数mlのベンジンとライターがあれば再利用できるというところだ。
やっぱ時代はオイル式だよなぁ!

サイズも小さいし、首元に余裕がない人はハクキンカイロミニに入れ替えれば大体首元に仕込めるだろう。
ということで、最も安定した熱量を首に与えられる方法としてこの商品が最も頼れると踏んだぞ。
ちなみにこれは初年度から使っている方法ですでに4年選手。これからも使っていくだろうなって。

そしてネックウォーマーも忘れずに装備したい。
というのも上の暖か朗は若干小さく、単体では防風性能が無いためだ。
適当なしまむらで400円で売ってるようなネックウォーマーを重ね着すると保温性&防風にもなって首元が常に暖かい。
着脱もまとめて可能でがさばらず、トップケースにでもいれておけばいいので是非おすすめしたい方法だ。

正直、今回言いたいことはここで大体言い切った感があるな。

胴体 →ヒートテック下着+普段着+ユニクロウルトラダウン&ライダージャケット

ここも重要・・・なのだけど、実は2022年の冬に3年使ったKOMINEのJK-586を脱ぎ、HOYDのインナープロテクター+パフォーマンスアパレルに切り替えてみた。
なので2通りの方法を紹介するぞ。

◆プロテクタ機能のあるアウタージャケットを着て重ね着する

まずは従来使っていたKOMINEのJK-586運用だ。
こちらはシンプルで次のような感じ

製品 機能 備考
下着 ヒートテック 保湿性 しまむらの適当なヤツ
普段着 普段着 基本Yシャツ
ミドルレイヤー ユニクロウルトラダウンジャケット 保湿&防風
アウタージャケット KOMINE JK-586 防風&防風+保湿性 プロテクター搭載。ナイロン生地防風+インナーダウン

こちらは単純に「重ねていこう」という思想だ。
バイクから降りて外で活動する時はJK-586だけ脱げばダウンジャケットの状態になれる。
さらに暖かい店内に入るときはウルトラダウンジャケットも脱げば簡単に普段着になれるというのが嬉しい。

唯一のネックは「振り向くときに耐性がつらい」というところだ。
後方確認する時など、正直JK-586は固く大きいので体が捻りにくく動きづらいというデメリットを感じた。
んでもって、今年から切り替えた運用がこちら。

◆インナープロテクターを装着して上を薄くする

 

製品 機能 備考
下着 ヒートテック 保湿性 しまむらの適当なヤツ
インナープロテクタ HYOD HRZ917D プロテクター
普段着 普段着 プロテクタの上からYシャツ
orプロテクタの下にTシャツ
ミドルレイヤー ユニクロウルトラダウンジャケット 保湿&防風
アウタージャケット HYOD OFU110 防風+保湿性 防風&保湿のある見た目装備

「アウターにプロテクターがあるから動きづらいんじゃね?」という仮説から入れ替えた装備。
プロテクターを一番内側に着ることでアウターはスマートに、結果、動きやすさを手に入れた。

察しの良い人ならお気づきだと思うが、プロテクターはどこに行くにも基本着たままになる運用だ。
HYODのインナープロテクターは、CE1を達成&背中はCE2対応にもかかわらず上から普段着を切れるくらいスマートという特徴を持っている

ただ、もちろん肩幅は広がるし、胸も出るので普段着なんだけどなんとなくKick backの米津感が出てしまうのが実情だ。


▲イメージこんなん

さらに補足するとHYODのインナープロテクターのラインアップは現在メッシュ生地の「HRZ917D」とファブリック生地の「HRZ919D」の2つが存在している。(半袖とか胸部がセパレートとかあるけど生地で大きく分けると2種類だ)
ファブリック生地のほうは生身に装着しても着け心地がよく、夏場は汗を即時蒸発させてくれるドライ生地ということから、基本下着の直下、あるいは肌に直接着る想定なのだろう。
こちらは記事の伸縮性も高く、YシャツやTシャツの上から着るのも若干憚られるスタイルだった。

一方でメッシュ生地の方は生身での装着も可能で、最悪普段襟が付いていない生地なら上からでも着れそうだった。
ということで、とりあえず利用方法が多そうな917Dにしておいたぞ。

んで、それだけで終わらないのがHYOD。
パフォーマンスアパレルはいわば「大き目パーカー」なのだが、これを着る事で若干の米津感を抑えることが可能だ。
つまり、上の装備をどこに行くにも着たままにするという運用が可能なわけだ。

店内に入る場合はミドルレイヤーのダウンだけ脱いでいけば温度調節も行える。
あとは、正直自分のバイクツーリングスタイル的に「暖かい場所にそんな長時間いるか?いや、いないとなったためこの方針に舵を切った形だ。

その他メリットとすれば、アウターを仮に脱いでいく場合でも積載が小さくすむ。
オフロード装備との共通化が可能(アウター脱いでオフロードジャケットに着替えればOK)といったところだろうか。

↑代理ですずきつづみさんに来てもらった。
この見た目ならまぁ、一々脱がなくてもいいでしょ。

 

ちなみに、このKOMINEのJK-586とHYODのセットの耐寒性能の差だが・・・
やはりナイロン防風生地+インナーダウンがついたKOMINEの方が単純な耐寒性能は上。
HYODは裏起毛&裏地に防風加工がされているものの、柔らかさのせいで肌と生地の距離が近くなり冷たさを感じた。
やっぱりある程度の硬さって大事なんやなって。
以下は数字で表したときの体感

体感耐寒性能比較:胴体

◆KOMINE JK-576

・高速道路で1度台の深夜ツーリング→2時間くらい&休憩20分くらい
・高速道路で10度台の昼のツーリング→比較的ずっと走れる
・下道で10度台の昼のツーリング→ずっと走れる

◆HYOD

・高速道路で1度台の深夜ツーリング→1時間くらい&休憩40分くらい
・高速道路で10度台の昼のツーリング→2時間くらい
・下道で10度台の昼のツーリング→ずっと走れる

手は電熱グローブ派閥やグリップヒーター派閥がいるが、個人的にはやっぱりグリップヒーター・・・ですかねぇ・・・

やはり、電池切れとか、コードが出ないとか、バッテリーとかの余計な荷物ががさばらないとか・・・可用性が高いのが良い。
ただ最近ジェベルに乗って思ったのは、グリップヒーターへの換装はどうしても操作感をよくも悪くも変更するものなんだよなって・・・

とりあえずロンツーにおけるグリップヒーターはバイクが動く限り無限に熱源供給してくれる貴重なアイテムだ。
首元と手を温めておくとロンツー性能は飛躍的上昇するので是非試してみて欲しいぞ。

尚、グリップヒーター搭載につきグローブは割と適当です。
そろそろ買い替え時なんだよなァ

下半身

去年初めて手を出して、迷走し続けていた下半身装備だがようやく「解」が出た。
その答えはインナーダウンタイツだ。

ワークマンから出ている「フュージョンダウンライトパンツ」がこれなのだが、こいつが実にいい。
スリムで腰回りがゴム。さらに足先もゴムで絞れるようになっているためインナーダウンとしての性能が非常に高い。

こいつのおかげで「ヒートテックのもも引きを履いてその上にインナーダウン。さらに上に普段着のズボン」という構成が可能になった。
見た目は普段と変わらないが、防寒性能はバイクに乗れるほど高い状態というのが非常にGoodだ。

昨年度買ったオーバーパンツと比較してもその保温性は高く、さらに一々脱ぐ必要も無い、バイクに乗った時に体制の制限もかからないというのが実に素晴らしい。

さらなる厳冬期が来た場合はオーバーパンツを上に着れる選択肢が残せるのもプラスポイントだな。
もっと快適性を増すのであれば何か電熱的なソリューションを太もも辺りに仕込みたいものだが、現状全く困って無いのでこれでよいだろう。


ということで2022年の冬装備紹介になっちゃったけど、これにて閉廷!