szkがVJやITや、趣味のゲームや自作PCのはなしをするところ。最近バイクをはじめた

VT250スパーダで行く九州5泊7日ガバツー_4日目:鹿児島桜島→霧島→阿久根

というわけでもう九州旅行も4日目。
要約悲願の「鹿児島到達」を達成し、ついにszkは日本の47都道府県すべてに足を踏み入れた

さぁ、鹿児島市からスタートして見所たっぷりの鹿児島を満喫しよう。

今日も一日がんばるぞい!

ダメみたいですね・・・

悲しきかな本日は朝から雨!
午後には一応晴れてくるらしいけど、雨はそれなりに振ってるし中々に厳しい天気だ。

うーん、桜島にはフェリーで渡るとして垂水のあたりの道も走りたかったし、今日はそのまま霧島にも行きたい。
もしかしたら山の上は晴れてるかもしれないしな!
となると・・・

こうだな!

ということで鹿児島市から桜島に直接渡るのではなく垂水まで移動。
これで昨日の佐多岬→鹿児島ルートで通れなかった鹿児島湾沿いの道が走れる。
陸路で桜島を1周し、そのあとは霧島からえびの高原へ抜け長島を目指す算段だ。

実際はえびの周辺で1泊しようと思ったのだが、どうやら平日は宿も閉まってしまうらしく、シングルお断りの宿も多いことから
結局諦めて阿久根まで出ることになったのはえびの高原に到達した段階での出来事だ。

ではまずはフェリーに乗っていこう。

というわけで乗船。

この鴨地、垂水フェリー、驚くことに約30分間隔で運行している。
さらに庶民の生活の足となっていることからか「料金後払い制」というスタンス。
つまるところ出航5分前を過ぎた段階で到着してもバイクで乗船可能という中々に理に適ったシステムだ。

フェリーターミナルについたら誘導員の指示に従って所定の位置に座しておくだけで乗船迄の準備は完了。
他のフェリーの要領で20分前に到着とかすると間違いなくヒマを持て余すことになるぞ。

ということでしばらく今回2回目となる船旅だ

客室は広く2室に別れ、テレビがついている。
さらに上階には身障者用の小さい客室スペースもあるのでヘルプマークを付けている人はそちらが良いだろう。
さらに屋根付きデッキの座席もあり船内はかなり広い。


▲こういうのめっちゃすき


後部甲板には自販機も設置。アイスまで買える。

おもしろいのは「うどんコーナー」なる食堂まであること。
立ち食いそばスタイルでうどん以外にも蕎麦や軽食、薩摩名産の焼き芋も食べることができる。
移動時間で飯を食べるサラリーマンの姿があった。

出航後、意外と視界は良好。
桜島上空は晴れているように見えるしこれは意外とすぐに雨もやむか?

と思ったら垂水サイドに来たとたんに霧に包まれてこの様↓

普通に雨つよいんだよなぁ・・・

とか言ってる間に下船の時間に。
俺はイージスを来たぞ!

ああああああああああああ

あああああああああああああああああああああ(雨

ということで桜島を目指すぞ(血涙

桜島

桜島は垂水からは陸路での侵入が可能だ。
国道R224とR220の隣接点が丁度桜島の侵入ポイントとなっておりそこから入ることができる。

上の交差点を右に行けば垂水の湾岸を引き続き走行できる。
どうでもいい話なのだけど桜島全域は鹿児島市で陸路でつながっているものの垂水は桜島の敷地をほとんど保有していない。
垂水市的には桜島に渡られるメリットは無いのか市中の看板に「桜島」の案内がほとんどなくて笑ってしまった。
大隅藩と薩摩藩の戦いは令和になっても続いていた・・・!?

桜島は結構広い。
入った瞬間に「あっ、バイオーム変わったな」と思えるあたりも流石のコンテンツ力だ。
ちなみに保線状況は南部は良いが北部はカーブと勾配が強めかつ若干砂利が浮いていたりなので2輪の場合は気を付けよう。

まだ雨はやみそうにない。
とりあえず桜島の鹿児島市側まで走り道の駅で天気を確認してみよう・・・

ということで火の島めぐみ館についた。
ここは桜島唯一の道の駅で11時からはレストラン、10時から物産もやっているぞ

尚ビジターセンターが近くにありそちらは道の駅ではないものの「旅の駅」というジェネリック道の駅を経営している。
そちらはツアー客が多く来る様子だが今回は行かなかった。

▲この黒糖買ったのだけどめちゃくちゃおいしかったのでおすすめです

とかやっていたらX3000が雨でやられてしまった。
SONYのアクションカムは雨に濡れると何故か電源ボタンが反応しなくなるという持病を持っており今回も恐らくそれだろう。
普段ならここで一旦撮影中断し、家に帰ってから扇風機で乾燥するのだが今回は一味違うぞ。

普段通り蓋を開けてバッテリーを外し・・・

持ってきたロゴスのファン搭載ポーチにぶち込んで乾燥させたる!

そして代打として耐水ハウジングに入れたAS300で撮影を続行。
カメラを止めるな。

まぁ、アップロードに失敗してデータロストしてんですけどね(1敗

烏島埋没跡

先ほどの道の駅から5分ほどの場所にある石碑。
烏島(からすじま)埋没跡。

ざっくりいうとここは大正3年(1914年)までは島だった場所、ということらしい。
詳しくは現地の看板に細かく記載があるのだがこの烏島は江戸時代、そして明治時代に大砲要塞として持ち至れた経緯があり大正3年の噴火によってこの地の下に埋没してしまったあとも現地の人たちによって丁重に扱われている様子が垣間見れる場所だ。

特に興味深いのはこの碑の左側。
恐らく大正時代に切り抜かれた石碑をそのまま用いてこの形にしたのだろう。
当時の字体で碑に言葉が刻まれている。

またこの文章は上の写真の碑のほかにも3か所くらいに移植されており、読みやすく図解付きで解説されているので読む際はそちらを見ればよいだろう。
しかしながら、江戸明治と海外の脅威に対して牽制を行った烏島という小さな無人島に対しかつてそれを知り得た鹿児島の人たちの感謝の念を感じられずにはいられない土地であった。
名所としては比較的地味目ではあるものの、この展望台から見える烏島が守った鹿児島市内と背面にそびえる烏島を大地の下に埋めてしまった桜島の対比は見ていて中々に感慨深い。
歴史が好きな人は是非行ってみると良いだろう。

とか言ってる間に霧島方面が晴れてきたな?

黒神神社埋没鳥居

こちらは社会の地理の教科書なんかでも見たことがある人が多いのではないだろうか。
桜島の有名スポットの一つ「黒神神社」の埋没鳥居である。

ちなみに黒神(くろかみ)は現在は鹿児島市の番地として名前を残し人口は100名と少し。
しかし。大正時代では1800人が住まうそれなりの町だったことが伺える。
これも烏島が埋まってしまった大正の噴火によってすべて埋められてしまったようだ。

といっても当時は藁葺き屋根がメインであったため「埋まった」というよりは「焼かれた」のほうが正しいのかもしれない。
こうして石製である鳥居が残ったというわけだ。
ちなみにこの鳥居も現代に残ったちょっとしたストーリーがある。

実は対象の噴火後、昭和の戦中に入り黒神町の住民がこれを掘り出すという計画を立てたらしいのだが、当時の東桜島村長がこれを「災害の記憶として遺すべき」としたことで現在の形になったらしい。

ところで黒神村はかつて軍馬の生産地だったようだ。
実は3日目に言った都井岬の「野生の馬」もルーツは軍馬生産によるものであり、九州南部一帯でかつては馬の生産が盛んだったことが伺える。
こういった以外なつながりを知るのも旅のいい所だな。

そんな桜島は現在も人に脅威でありつつも恵みも与えている。
なんというか”自然と生きる”という意味の本質を知らされるような土地だった。

再び垂水へ

ということで再び垂水へ戻ってきた。
丁度お昼時だしご飯も食べてしまおう

というわけで垂水の道の駅にきたぞ。
この道の駅たるみずは桜島から5分かからず到着できる道の駅。
足湯があったりレストランは豪華だったり、物産もレパートリーが多いと正直桜島の道の駅と「どっちか」選ばないといけないのであればこちらを推す。
全国的に見てもコンテンツ力は高いほうだ。

展望レストランからは桜島を眺めながら食事ができる。
いいぞ~これ

ということでいただくのはこちら。
かんぱちの刺身丼ぶりとアラ炊きだ。

アラ炊きは単品680円だが写真はメニューに存在しない「小」だ。
値段は・・・いくらだったかな・・・(忘却

ちなみに小で1人前以上ある。
正直めちゃくちゃ量が多くこの日は夕飯がいらなかった。
しかし丼ぶり&あら炊きのセットは完全に勝者メニューだったな。
刺身の質もかなり良く、これだけだと足りなかった気がする部分はあら炊きがカバー。
完全にこれは勝った。

ちなみにこれ以外に上の丼ぶりをづけにした「漬け丼」やえびや他の魚介が入った「西郷丼」(激ウマギャグ)
ほかにもカレー、うな丼豚丼とレパートリー豊かだ。

おっ、晴れてきてんじゃん!雨も上がったしこれもうイージスいらねーな!
と走り出して袋に入れたイージスを駐車場に置きっぱなしにしたことに気が付いたのはこの日の夜となります。

ということで霧島方面へ

この霧島→えびの高原のルートも中々景色の移り変わりがあって楽しかった。
さて、250㏄軽量ネイキッドのスパーダ君であれば、本来黄金ルートはこのまま県道1号線に降りてワインディングを楽しむのだが・・・

硫黄山方面は通行禁止!

まぁ、この規制は硫黄山の噴火によるもので2017年から継続しているものなので知ってはいるのだが如何せん表示が分かりづらい。
ちなみにこちらのホームページで状況確認ができるので今後行く人は参考にしてほしい。

尚えびの高原ミュージアムをはじめとする施設への侵入は可能になっているので観光は可能だ。

えびの高原

ということで霧島国立公園を超えた先のえびの高原へやってきた。
ここは宮崎県であり、このえびの高原は霧島から伸びる「えびのスカイライン」こと宮崎県道1号線。
鹿児島へ続く「霧島バードライン」こと鹿児島県道30号線の丁度ぶつかる位置にある。

ここら一帯が観光施設となっており、売店道の駅、レストランはもちろんのこと、足湯にジオパーク。
冬は屋外スケート施設、夏は登山遊歩道もありここで1日が潰せる充実っぷりだ。

ちなみに現在は宮崎県道新1号線の工事も着手している影響で工事業者も利用者が多くさながらRPGの「キャンプ」のような様相。
こういう土地を通過するのは実に楽しいな。

記念撮影スポットもある。
関西から来たバイク乗りに写真撮影を頼まれたので撮ってあげた。

「あのバイクなんや?」
「スパーダやない?」
「なっつ、まだ走ってるんやなぁ

はい

売店はデイリーヤマザキが経営。もちろん土産はたくさん売ってて品質〇だ。

尚現時刻15時。ここで初めて今日の宿を決める。
まぁ、15時からなら最悪鹿児島市まで戻る事も可能だからな。

けどできればこの付近の旅館とかホテルにも泊まりたいなぁ

・・

・・・

・・・・

がダメっ!

月曜日の今日はそもそも宿が開いてなかったり、開いていても「おひとり様の部屋なんてねーよ、2人分はらってちょ」といったホテルのみで残念ながらソロツーバイカーはターゲット外のようです・・・

で、となると次の候補は東の小林市、あるいは素直に直下のえびの市なのだが・・・
小林はそもそも県道1号が使えないし翌日の行動が不便なので望み薄。さらにホテルが無い。
えびの市はえびの高原と同様でオハイソホテルしか存在しない。

範囲を広げて伊佐を含めてみるがそもそも伊佐にはホテルが少ない。
唯一あったホテルも埋まっていた。

ではもう海まで出て出水はどうだろうか。
残念、出水もシングルは埋まってしまっている。
さらにこの地域、ガバツ―ライダー大好きな当日適当にぶっぱしても泊まれるビジネスホテルが無い。
※無いわけじゃないけどチェーンのビジホが無い

こうなったら頼みの綱、快活Clubだが・・・

最寄の快活、まさかの鹿児島市

なんだこの宿泊施設空白地帯は・・・!
いや、全然空白ではないのだ。
”家族、あるいは友達と、2人以上で部屋を取って夕方チェックインして夕食を楽しめるような、そんな人には沢山泊まれる場所がある”のだ。

”一人で日暮れまでバイクに乗る事に明け暮れてるガバツ―ライダーには泊まる場所がない”

ただそれだけである。

と若干絶望していたら楽天トラベルで気になる宿を見つけた

「スマフォでかんたん予約、チェックイン!宿泊特化型スマートホテル『お宿みどこい』」

気になる文言だ。
IT企業に勤める人、スマートとかIoTとか大好きだからね。

レビューを見ると「慣れが必要」とあるが、むしろ楽しそうで好都合だ。
場所は阿久根と明日長島に行くことを考えるとかなり立地も良い。
チェックイン時間も気にしなくて良さそうだしこれはいいぞ!

ということで阿久根にGoだ

霧島バードラインは名前が付いているだけあってかなり道が良い。
しかしひとたびえびの市を抜けて伊佐→出水まで下道で出ようとすると・・・

中々のハードランディングとなる。
上の光景はかなりマシな方で砂利が浮いていて軽自動車一台分しか通れないような道が結構あったので気を付けたい。
やっぱこういう時に軽量250㏄での旅は気楽でいいんやなって・・・

さて、特筆することもないので出水までカット。
チェックインの時間が限らないならいっそ温泉にも入っていこう。
夕飯は今日はたくさん食べたからいいかな・・・

といことで出水の温泉へ。
ちなみにここはタオルなどの貸し出しが無く、シャンプーなども中に無いため気を付けたい。
ただこの地域の中ではアクセスも良く突入しやすい温泉だと思った。

とすると・・・

おやおやぁ・・・?
何やら反応がありましたね。

最近szkはバイク記事に飽き足らずボイロバイク車載動画なるものを作り始めたのだが、ボイロ車載コミュニティの人たちはコミュニティ能力強者しかおらんのか?と思うほどに諸々の反応速度が速い。
このますみさんは鹿児島で活動しているボイロ車載動画主だ。

派手好きあかりのバイク旅というシリーズを投稿しており、投稿している動画の風景からこの付近の住まいということは分かっていた。

バイク・・・鹿児島という土地にボイロ投稿者が二人。何も起きないわけがなく・・・

ということで宿に到着後投稿してみた。

その後ベッドで寝ていると特徴的な排気音が・・・

szk(これ、VMAXじゃね?)

慌てて着替えて外に出てみると・・・

いt・・・

って撮影ミスってんじゃねーか!!!いい加減にしろ!!!
なんだよこのクソみてーな露出はよぉ!

うーん、ともすると、もしかするとあれは夢だった可能性があるな・・・夢か幻か・・・

翌日

というわけで、なんかアニメで「夢落ちかと思ったらそうじゃなかったかも」みたいな展開になりましたが。
実際にますみさんとszkが邂逅で来たのかは皆さんのご想像にお任せします(考察要素

ちなみに凄い人の良さそうな方でした。

「いやぁ、こっそり贈り物してかっこいいムーヴしようと思ったんですけどねぇ」
「VMAXの排気音でバレバレでしたよ!」

まぁ、夢の中でのやり取りなんですけどね

お宿みどこい

というわけで宿の様子もレビューしていこう

この宿「お宿みどこい」はなんと「無人の宿」というスタンス。
無人というとカプセルホテルなどもあるがこちらは形態が結構異なる。

まず予約をすると「集合玄関コード」という暗証番号がメールで届く。
この暗証番号で入場し、自分でセルフチェックインを済ませる。
すると部屋のワンタイムパスワードが配布され、以後は部屋と玄関にこのコードで入室できるというわけだ。

入室すると集合玄関兼エントランスにあるタブレットでチェックインを行うことになる。
基本的に難しいということはなく、少なくとも20~30台のITネイティブ世代はむしろ良いシステムと言えるだろう。

・メールの暗証番号かHTMLメールならQRコードをタブレットに読み込ませるとチェックインが完了できる。
・名前や前泊地などは楽天から予約した場合は連携されており自動的に入力されていた。楽。
・最後に1晩使えるワンタイムパスワードが表示されて終了。

尚最後に表示されるワンタイムパスワードは忘れると部屋にすら入れない。
タブレットにも警告が出るが「写真を撮るかメモをとるか」しておこう。

かなり画期的で全国に欲しいシステムだと思った。
まぁ、PCやスマートフォンになれていない人には若干敷居が高いかもしれないな。

シングルのお部屋はこんな感じ。
一通り物はそろっているしビジネスホテルの1室と同等レベルの室内だ。
ただしテレビがないのでテレビっ子の人は注意だ。

ちなみに今回は素泊まりプランだったが朝食有プランは結構ご飯がおいしいらしい。
次来ることがあれば朝食有で申し込みたいな。

ところでこの阿久根という街。非常に暗い。

この規模の町なのであれば本来もっと街灯があってもいいはずなのだが・・・何故か街灯も少ない。
そのおかげで非常に星が綺麗に見える。
なんなら市街地にあるこのホテルの駐車場からこんな写真が撮れるのだから驚きだ。

まったくノーマークだったけど この阿久根という街。中々に侮れない。
次は昼にきたいものだな。

ということで続く!


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